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自分が嫌になる回答受付中

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学校でペアワークがあり、やる気がなく、言わないと何もやらない人とペアになりました。先生の指示は聞かず、こちらから指示を出しても嫌そうに従う人で、その人の態度にとても苛立っていました。直接伝えてもずっとそんな態度だったので、苛立ちを抑えきれず、次第にその人に聞こえるように友だちに悪口を言うようになってしまいました。
あとからわかったことですが、その人は家庭の事情でその時期はとても忙しく、余裕がなかったそうです。それを聞いて、自分は相手のことをひとつも考えずに自分の主張を押し付けてしまっていたと、反省しました。
そして最近、その悪口を話してしまっていた友だちに避けられていることに気づき、何かしてしまったなら謝りたいと言うと、その時期聞こえるように悪口を言う姿がとても醜悪で、嫌だったと言われました。
その時期のことは自分の中でも最も反省しなければならないことと思っていたのですが、ペアを組んでいた人だけでなく、仲がいいと思っていた友だちにも嫌な思いをさせていたのかと思い、本当に落ち込みました。
こんな自分でも一緒にいてくれる人たちもいるのですが、そんなやさしい人たちに自分がふさわしくないのではないかという思いが強くなってきました。こんな嫌な人間、いつか周りの誰からも見放されるのではと思うと怖くてたまりません。変わらないといけない。そう思うのと同時に、みんな心の底では私のことを嫌な奴だと思っているのではないかと思うと、誰かと関わるということが本当に怖くなってきました。この期に及んで保身ばかりしか考えられない自分にも嫌気がさします。この先どうやって暮らしていけばいいのでしょうか。

2025年5月26日 19:14

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

変化を恐れない

ご自身の至らないところを反省し、変わろうとされているのですね。
素晴らしいです。

人は鏡です。
松風さんの周囲に優しい人がいてくれるのは、あなた自身が優しい人間だからです。

悪口を言ったこと、そのせいで友達に嫌な思いをさせたことをきちんと受け止め、変わろうとしていることが文章からも伝わり、松風様の真摯な生き方を私自身も感じさせていただきました。

どうぞ変化を恐れず、周りの友達を大切にされてください。松風さんのように辛い思いをしている方に、今度は松風さんが優しい言葉をかけてあげてください。
そうすることで、あなたの周りに優しい人が今以上に増えていくと思います。

どうかあなた自身も、変わろうとする自分を褒めてあげてくださいね。
微力ながら応援しております。

合掌

2025年5月26日 23:48
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おきもち

個別相談可能
私は一般の大学で心理学を学んだ後、政府系金融機関において、中小企業様に向けた事業資金融資や経営コンサルティングに取り組みました。 その後、実家がお寺であったこと、また、経済面でなく、人の心を救う仕事をしたいと志を立てたことから仏道に入り、修行して参りました。 ご葬儀やご法事をすることは仏教の目的ではなく手段です。 仏教は皆様自身の人生を豊かにするための考え方であり、生き方なのです。 生きることは苦しみの連続です。 今日を精一杯生きる皆様の心が安らかであるよう、ご相談をお受けしてまいります。 合掌
【時間帯】夜8時〜。日中は応相談です。 【分野】人間関係全般。不登校、就職活動、職場の人間関係、ハラスメント、経営、恋愛、浮気、結婚、不倫、不妊、妊娠、出産、育児、障がいなど。 皆様の心の中にある答えをともに探し、進む道を見つけるお手伝いを致します。 【資格】日本心理学会 認定心理士

ご相談ありがとうございます。
あなたの言葉からは、自分の過ちに真剣に向き合い、深く反省し、それでも人とのつながりを大切にしたいと願う気持ちが強く伝わってきました。

その痛み、怖さ、葛藤、全部があなたの誠実さの証です。

人は誰でも、感情に呑まれたり、他人を思いやる余裕を失ってしまうときがあります。
それが後から「悪口を言ってしまった」「思いやりを持てなかった」と気づけるのは、あなたに良心があるからです。

多くの人は、自分の言動を正当化したまま、そこまで深く考えずにやり過ごしてしまいます。

でも、あなたは違った。「人を傷つけたこと」「本当は大切だった友達を遠ざけてしまったこと」そのすべてを自分のこととして引き受けようとしている。

それは、本当にまっすぐで、強い心です。

誰かに嫌な思いをさせた。だから、自分はきっと嫌われている。

そんな風に思ってしまうのは、あなたが「人に優しくしたい」と願っている人だからです。本当に誰かを大切に思っている人ほど、こうして自分を責めてしまう。でも、それを「優しさの裏返し」として受け取ってみてください。

人はみんな未熟で、間違いを犯します。大切なのは、「どう生き直そうとするか」です。

あなたは、もう「変わろう」としています。
それは口先だけで言っているのではなく、心から苦しみながらそう願っている。それだけで、十分「人とつながる価値のある人」です。

私たちは皆、間違い、傷つけ、迷いながら生きる存在です。完璧な人はいません。でも、だからこそ、過ちに気づいたときから、新しい生き方が始まるのです。

まずは、自分を責めすぎないことから始めてください。そして、少しずつでも、「人に優しい言葉をかけること」、「相手の背景を想像してみること」、「自分が誰かにしてほしかったことを、誰かにしてあげること」そういう積み重ねが、あなたの不安を少しずつ溶かしていきます。

怖くて、人と関わるのが苦しいなら、今は無理に広げなくてもいい。でも、今そばにいてくれる人を、大切にすることからで十分です。

あなたは「嫌な人間」なんかじゃありません。「誰かを傷つけてしまったことを、心から悔いている人間」です。そんなあなたに、仏さまはこう言うでしょう。

「そのままのあなたを、私は見捨てません」と。だから大丈夫です。どうか、自分を手放さないでください。

2025年5月26日 22:45
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おきもち

広島の山あいで、今日も「なんまんだぶつ」とつぶやいています。 浄土真宗本願寺派の僧侶、ケンコウと申します。 日々の中には、言葉にならない思いや、誰にも言えないもやもやがあるものです。 そんな時こそ、仏さまの教えが、ふっと心に灯りをともしてくれることがあります。 この「はすのは」では、あなたの声に耳を傾けながら、一緒に“いま”を見つめ直す時間をつくっていきたいと思っています。 堅苦しくなく、あたたかく、時にゆるく。 どうぞ、あなたのお話、聞かせてくださいね。

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