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大切な人を失う恐怖に対処する方法は

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はじめまして。
私は40代夫婦の妻です。
先々のことを思うと苦しくて眠れなくなるので、相談させてください。

災害や事件の報道に触れるたび、夫の存在の有難さを感じて、最近は大袈裟なくらいに夫へ感謝と愛情を表現するようになりました。
すると夫がますます優しくなって、中年夫婦のくせに恥ずかしながら夫のことが自分史上最高に大好きになりました。

でも、私達はもう、人生の終わりが具体的に想像できる年齢なので、それを思うと怖くてたまりません。
夫のいない世界で生きて行くなんて耐えられない…
でも、私以上に寂しがり家の夫を残しては逝けない…夫が死後の世界で不自由しないように、私が此方で対処しなくちゃ…
そんなことをグルグル考えて、よく眠れません。
いっそ夫への愛情を少し冷ました方が楽になれるとは思うのですが、今の幸せな生活を続けたい欲を捨てられません。

そこで質問ですが、
大切な人を失う恐怖には、どう対処したら良いのでしょうか?
また、死者の幸せのために、遺族がすべきこととその必要日数を教えてください。
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

時間のムダ

無いものを数えながら嘆く生き方
あるものに感謝しながら暮らす生き方

どちらが幸せでしょうか

まだ来ない未来を憂いて、過ぎ去った過去を悔やんで、嘆きながら生きるのは、時間の無駄遣いだと私は考えます。

未来のことは誰にも分かりません、お釈迦様にもわかりません。
過去にも戻れません、過ぎたことはナシにはできません。
今しか無いんです、いま、ここ。
お釈迦様は「一生の長さはひと呼吸」と説きました。
人生は「いま・ここ」の積み重ねなんです。

いま・ここで私はどう生きるか、今あるいのちをどう活かすか、今を生きる私たちが考えるべきはそこではないかと思います。

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こんにちは。亀山純史と申します。

私の宗派の教えにはなりますが、ご夫婦で共に阿弥陀さまの教えに生きていくことをお勧めします。阿弥陀さまの教えは、生死を超えた世界を私たちにお示しになられています。阿弥陀さまは煩悩に迷い苦しむこの私を間違いなく救うために、今まさに活動しておられる仏さまです。そして、阿弥陀さまの教えでは、私たちはみな、この世での命が尽きたとき、阿弥陀さまの世界に生まれるのです。その世界は、亡き人と再び会うことができる世界であり、経典には「倶会一処(くえいっしょ)」と説かれています。

ところで、このような教えに生きたからといって、大切な人を失うことへの恐怖や悲しみが無くなるわけではありません。しかし、共にこのような仏さまの教えの道を歩めばこそ、亡きあとも確実に亡き人とのつながりを見出していくことができると思います。

以上が私からの回答になります。これからも、充実した人生をお送りください。

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