いい人が若死にする理由と大切な人を亡くした友人にできること
友人の御主人が、まだ30代という若さで病気で突然死してしまいました。
子ども達もまだ幼く、これからという時に、何故という残念な思いばかりです。
御焼香をするために葬儀に行きましたが、友人と御主人が築き上げた幸せな家族の写真がたくさん飾られており、本当に素敵な家族だったのに何故?といういたたまれない思いでいっぱいになりました。
仕事関係の写真や、別れを惜しむ参列者の多さを見ても、本当に色々な人から慕われ、ご活躍されていたのだなぁと感じられ、そんな人が何故、こんな若さで…と思います。
いい人ほど若くして亡くなるとは、よく言われますが、何故、いい人が若くして突然、天に召されなければならないのでしょうか?
また大切な人を亡くした友人に対して何か出来ることはあるのでしょうか?
私が引っ越す前は、子ども同士も仲良く、とてもお世話になった方なので、何か出来ることがあれば…と思いますが、直接お会いする機会も少なく、故人のご冥福をお祈りするくらいしかできないのが現状です。
今は行事や事務手続きなどに追われて、友人も悲しむ暇がないくらいに慌ただしい日々を送っているかと思いますが、大切な御主人を亡くしてしまい、心身ともに疲れきっている友人と子ども達が心配です。
今はそっと、御主人とのお別れの時間を見守る方がいいと思っていますが、いずれ何かできれば…と思います。
今はまだ、自分に何ができるのか、どのように接するのがよいのかも分からないのですが…
大切な人を亡くした方が、やって貰って嬉しかったことや、逆に失礼にあたること、負担になることなど、具体的に分かると助かります。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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グリーフケア
ご相談拝読しました。
ご友人のご主人の突然のご命終に心を痛められ、またご友人の心配をなさっておられるのですね。
それはあなたの優しさ、ご友人の存在の大きさから来るものでありましょうが、もっと言うならば「死」を身近にしたあなた自身の問いであり課題でもあるかと存じます。
さて、「いい人が若死にする理由」とのことですが、おそらくお分かりの通り実際にはいい人だから早くして亡くなるということではないですよね。それだけそのご命終が悔やまれ、惜しまれるからこそ人々の記憶・印象に強く残るということでありましょう。
「大切な人を亡くした友人にできること」とはつまり「グリーフケア」ということですね。
例えば下記の様なサイトが参考になるのではないでしょうか。
日本グリーフケア協会-グリーフケアとは
http://www.grief-care.org/about/
リヴオンーグリーフについて・大切な人をなくした人のための権利条約
https://www.live-on.me/grief/
喪失における反応は様々で、人によっても違いますし、同じ人においても時と状況によって様々でしょう。
その反応というのはその人自身が自分の力で起こしているものではなく起きてくるものです。だからその人自身もその反応を自責してしまうことも多々あります。人に優しくされたり気を使われても拒絶してしまったり受け入れられなかったりというケースにおいてありがちかもしれません。
あなたとご友人の関係だからこその形があるのでしょう。なにかをしてあげるというのでなく、相手が求める時にそっとそばに居させていただくというくらいのスタンスで、しばらく日をおいてからお線香をあげにいき、相手が発するのであればお話を聞かせてもらったり…まあこれが正解という形があるわけではなく相手次第ですからね。
もしかしたらどれだけあなたが大切なご友人であったとしても、ご主人が健在であるということで「私の事はどうせわからない」と抵抗感を持たれてしまうことさえあるかもしれません。
でもそれも本人のせいではないのです。
全ては縁(条件・環境・対象など)によるものです。そのことを心に留めておきたいですね。
質問者からのお礼
丁寧な御回答を頂き、ありがとうございました。自分と同年代の人の死を初めて経験し、改めて死について考えさせられました。
グリーフケアという言葉を初めて知りました。
参考となるようなサイトも紹介して頂き、ありがとうございます。
経験した本人しか分からないこともありますが、サイトを見ていて、なるほどなぁと思うことも多く、大変参考になりました。
もし友人の負担にならないようであれば、落ち着いた頃に、お線香を上げに行くなどして、ゆっくりと寄り添うことができるといいなぁと思いました。
相談にのっていただき、ありがとうございました!!