わがままな自分に自己嫌悪しています
初めまして。
現在、自分の無力さ、卑しさ、疑り深さなどに押しつぶされそうです。自ら死にたい、とは思いませんが、自己嫌悪が強い中で生きていくのに疲れてきてしまっています。
こうなってしまったきっかけは、夫が接待で夜のお店に行ったことを知ってしまったことでした。私としては、女の子に触れるようなお店には行って欲しくなかったのですが、夫も私がそう思っていることを知っていた為に隠していました。レシートを見つけ問い詰めた結果、仕事の接待で断れなかったとのことでした。
この一件から、様々な負の感情が自分の中に巡っています。
始めは、
・接待であっても私が傷つくと知っていたのなら行かないで欲しかった
・「しょうがなく」行ったのなら、そんな店に行った夫に触られることが気持ち悪いと思ってしまう私の心も「しょうがない」ことだと認めて欲しい
などといったような考えを持ってしまっていました。しかし、もしも自分が夫の立場になったらと考えたとき、果たして私は本当に夫にこのような感情を持ってもいいほどの立派な人間なのだろうかと思いました。私が夫なら断れていたのだろうか、自ら行きたくて行ったわけでもないお店に仕事で行ったことでなぜ妻に気持ち悪いと思われなきゃいけないのか、など、夫の立場に立って考えてみると、夫も今辛い思いをしているのだと思います。
私は、それが分かっているのに、それでも行って欲しくなかったという気持ちになってしまいます。世の中にはどうしようもないことがあるのに、そのことに納得できずに毎晩泣いています。こんな自分勝手な自分に自己嫌悪の感情を抱いています。普段夫の浮気の心配をするのも、街で見かけた男性をイケメンだと思うのも、どれもこれも夫にとっては気持ちのいいことではないのに、逆に自分がそうされたときには気分を悪くしてしまいます。
どこまでいっても欲深く、執着してしまう自分に絶望しています。自分のことを棚に上げて他人を責めてしまう自分が嫌いです。思い通りにいかないことは分かっているのに気持ちがそこに追いつきません。
人間として他者と一緒に生きるというのは、こんなにも辛いことなのでしょうか。無理やり気持ちに蓋をすること以外に、何か方法は無いのでしょうか。良い人間になりたいのに、負の感情に押しつぶされ、頑張り方が分かりません。
夫を幸せにする為に、私には何が出来るでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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できることと、できないこと
こんばんは、ご相談拝読しました。
れんさんが思いをごまかさず書いてくださったので私の方が大変に考えさせられました。
>人間として他者と一緒に生きるというのは、こんなにも辛いことなのでしょうか。
おっしゃる通りだと思います。誰かと一緒にいることで感じるものはけして喜びや温かさだけではないでしょう。
思い通りにならないものを思い通りにしたいのが人間であるこの私なのですから、どうにもならなさに打ちのめされることもあるのでしょう。
ですが…それでも一緒にいたいのではないでしょうか?その苦しみの深さはこの願いがある故のものではないでしょうか?
相手もそうですが自分の気持ちも思い通りになりません。無理やり気持ちに蓋をすると言葉にはできますが、実際には気持ちは勝手に湧き上がってきます。
だからといって、私たちが気持ちのままに行動しては最後は孤独になってしまいます。都合の悪いものを排除して、自らの楽さを求めていけば最後には一人になってしまうのです。
誰かと関わるということはその逆で、都合の悪さの中にも喜びや温かさが感じられてくるものではないでしょうか。
しかしですね、人間には限界もあるものです。れんさんがどうしても一緒にいることが無理なのであればそれが悪いということもありません。
「接待で断れなかった」という理由でそういうお店に行くことが本当にその理由のみなのかどうかも私には分かりませんし、れんさんと同じようにモヤモヤするものがあります。
私たちにできることは気持ちのコントロールではなく態度選択です。どんな気持ちが湧いて来ようとそれに振り回されるだけでなく、その気持ちすらも認めつつ、では自分はどうしたいのかを考えて自分自身の態度を選択していきましょう。気持ちは後からついてくるかもしれません。
>夫を幸せにする為に
と自己犠牲的に考えるのでなく、自分が幸せであるために、そして夫婦一緒に幸せでいるためにの態度選択をまずは考えてみませんか?
あなたはわがままであると私は思いません。
相手を問い詰めるのでなく、このことを縁としてより深くご夫婦が出会っていけますことを念じます。
質問者からのお礼
吉武文法様、大忍貫道様、お礼のコメントが遅れてしまい大変失礼致しました。御二方の回答を拝見し、自分を受け入れて下さる人がいるというのはこんなにも心救われることなのだなと感じました。
御二方の回答は、毎日、何度も何度も拝読していますが、読む度に涙が溢れてきます。
今自分に出来る事は、湧き上がる様々な感情を客観的に判断しそれを認めてあげること、またそれが悪癖だと判断出来るものは正していく努力をすること、などだと思います。
苦しみは執着によって生まれると言いますが、人間である以上は完全に執着を取り去って生きる事は難しいと思います。ですが、マイナスな執着ではなく、誰かと一緒に幸せになりたい、などといったような、周りも自分も温かい気持ちになれるような願いを持つことは、ときに苦しみを伴いますが悪いことではないのだと思えるようになりました。
周りを幸せにする為に、まずはこの自分自身を受け入れることから始めたいと思います。
本当に本当に、ありがとうございました。