新たな名称
近年、過去には余り無かった仏事の仏壇じまいや墓じまいが有ります。
仏壇は『閉眼法要』、『閉扉法要』とかでしょうが、墓じまいはどう言うんでしょうか?
『閉廟法要』とか位しか思いつきません。
正しい名称を教えてください。
ご教示宜しくお願い致します
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
仏像もお位牌もお墓も同じ呼び方で大丈夫です。左を専門的な言葉、右を平たい言葉とすると、こうなります。
撥遣(はっけん、発遣)≧閉眼>お性根(しょうね)抜き>魂抜き
ちなみに仏壇そのものは箱であり、礼拝の対象ではなく、お性根も入っていません。あくまで本尊さまやお位牌が拝む対象です。
「閉扉供養」は浄土真宗さんのみです。浄土真宗さんの場合のお仏壇の考え方は分かりません。こういった宗派の違いもありますので、ご自身の宗派を明記してくださいね。公開したくない場合はプロフで結構です。
土地の言い回しがある場合もありますので、地元のご高齢者さんに聞くのも手です。そういうやり取りを通じて信頼関係が育まれますし。正式な言葉を知っておくのはもちろん大切ですが、檀信徒さん(門徒さん)がどのように認識しているかも大切ですよ。
追記
これらは昔からあります。絶家は昔からありますし、お墓の引越しや古墓を寄せる(まとめる)ことも昔から行われています。江戸時代は個人個人の土地にお墓を持っていたものが、明治時代になって地域の集合墓地が推奨されたということもありますし、お墓には昔から流行り廃りが付き物ものです。家族墓の歴史だってとても浅いですし。
昨今の「墓じまいが増えている」という話は、撥遣の件数をカウントしただけで、その後あらためて開眼した件数を抜いていないデータによるものだそうです。つまりただの引越しが含まれているデータを使って「供養しないのが流行っていますよ!」と偏向報道していたという話です。
もちろんその報道によって多少増えてしまったということは有るでしょうが。
拙寺では「閉眼法要」
マツケン様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
恐らく色々な呼び名がそれぞれであるように思われますが、拙寺では、お墓の建立の法要を「開眼法要」と申しておりますから、お墓をしまわれる法要は、「閉眼法要」と申しております。
一般的に、お魂抜き、お性根抜きなど「閉眼供養」のことを「発遣供養」とも申します。
総称的に「発遣法要」と申す場合もございます。
川口英俊 合掌
素直にはかじまい
難しい言葉を使ってもカッコよくなるだけですから、墓じまい、以外の言葉を使ったことがありません。
カッコつけるありがたい雰囲気を出すのが大切という人もまたいます。
私は住職歴20年になりますが、難しい言葉一言で煙に巻くよりも、わかりやすくあれこれお茶飲みながらおしゃべりをするのが好きです。墓じまいの真意や苦労や背景を教えてもらいます。墓じまいは結論でなく糸口であることが多いです。
質問者からのお礼
緒先輩方の迅速で的確な御指導ありがとうございました。
住職任命ホヤホヤで、法要での表白文にどう組み込んだら良いか解らなくって、ご相談致しました。
ありがとうございました。
しかし、昨今、葬儀も火葬プランや、墓じまいや月忌参り年忌法要省略等、急速にお仏事の簡素化が進んでいます。
将来の寺院護持運営にとても不安が有ります。
また、ご相談させて頂きます。