飼い犬のお骨を海に還すための心の持ちようについて
お世話になります。
飼い犬のお骨を海に還してあげたいのですが、そうできない自分の心の整理の仕方、考え方について教えていただきたくご相談させていただきます。
私が中学3年の時に病気になり、体力をつけさせようということで高校1年の時に柴犬を飼い始めました。
仕事で2年間実家を離れましたが、それ以外はずっと一緒に生活していました。
飼い犬が他界したのは2017/2でした。
体調が悪くなってからの5日間は、家族が交代で見守り、後悔の少ない看取りができたと感じています。
火葬してからは、お骨はリビングに置いていました。
気持ちの整理ができたら、飼い犬が好きだった海の砂浜にいずれ還してあげようと家族と話し合っていました。
1年を機に還そうとしましたが、飼い犬が怖がりだったこと、寂しがり屋だったことを考えると、いくら好きな海だったとは言え実家から1時間半も離れたところに1人でいさせるのもかわいそうになり、連れて行けませんでした。
また、何より私がお骨と離れる心構えがまだできていませんでした。
2018/4、遠方に異動となったため、お骨のひとかけらを持って実家を離れましたが、2019/1に再度異動で実家に帰ってきました。
心の整理ができたのか、実家に帰ったらお骨は海に還そうと思えるようになっていましたが、いざお骨を目の前にするとやはり海に連れて行けませんでした。
父からは、「成仏できないでかわいそう」と叱られました。
また、「かわいそうだから見えるところに置かないで」と言われ、お骨は今私の部屋に置いています。
父の言うことは分かります。
お骨はお骨であり、もう飼い犬そのものではないことも頭では分かっているのですが、どうやら心では理解できていないようです。
だけどやっぱりかわいそうに思い、霊園にせよ海にせよ、どうしても1人にできません。
父の思いを汲み、海に還してあげたいと思っています。
だけど、実行に移せない私がいます。
飼い犬が他界して2年が経とうとしています。
海に還すための心の整理の仕方、考え方等ご助言いただきたいです。
また、迷いたくはないのでお骨は海に還す方針で考えてはいるのですが、手元にお骨を置いておくのは成仏できないということなのですか。
どうなることが飼い犬にとっての成仏なのでしょうか。
お忙しい中大変申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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いずれそう思える時が来ますよ。
私は
命は亡くなったら皆成仏するものと思っていますが
りぃさんの場合は
成仏するしないも御骨云々ではなく
「ワンちゃんが仏さまになったんだなぁ」と感じられたら
成仏したことになるのかなぁと思います。
海でなくても?
私の父も、祖父も、庭に埋まっています
(エエッッ、、)
境内に大きなお墓があるんです。みんなそこに埋葬しました。あんまり大きいので信者さんたちにも開放して入ってもらっています。私もそこに入ります。
お墓の周りや境内に木や花を植えています。ジュモクソウみたいに。
花が咲いたら何万分のイチでも、ご先祖さんが力添えして咲いたんだと思って嬉しくなります。
海じゃなくてもいいのかなあと思いました。
あなたが心の整理をつければ成仏するでしょう。
りい 様 相談ありがとうございます。
ご相談内容を読んで、私の感想です。
あなたはまだ、心の整理が出来ていないんじゃないかな。
そして、愛犬のために、泣き切ってないんじゃないかな
まだ、哀しみの中にあるのかもしれませんね。
お骨を自然に返す前に、一度いろいろ思い出して、泣き切ってください。
哀しみに浸って、そこから出てください。
そして、お坊さんに、愛犬のお骨に向かって、亡くなった時にもしてもらったかもしれませんが、追善供養のお経をあげてもらい、回向供養してもらってください。
そうすれば、心の整理がもっとちゃんとついてきて、
大好きな海の近くへ埋葬、あるいは一部を手元の供養としても、
成仏できると感じる時が来るでしょう。
そして、埋葬なり、一部の手元供養がすべて終わった時に
あなたは、本当の意味でも心の整理が出来て、哀しみから抜け出て
愛犬が成仏できるんだと確信が持てるようになるでしょう。
私には、そのようになるのが良い方向かと思います。
お読みいただきありがとうございました。
参考までに。
一礼
質問者からのお礼
本松寺
釋 孝修 さま
日々生活するにあたり、次第に笑えるようになってきて、思い出を話すこともできるようになってきました。
亡くした当初は心の整理の仕方が分からず、時間が経てば自然とできるものと考えていましたが、ご指摘のとおり、2年という月日が経とうとしているそんな今も、やはり完全には整理できていないように感じます。
追善供養のお経をあげていただくというアドバイスで、そのような道もあるんだとおしえていただきました。
ご回答、本当にありがとうございました。
寒い日々が続きますので、お身体ご慈愛ください。
りい 拝
一華寺
守屋 佑光 さま
みなさま境内に入っていらっしゃるのですね。
ご先祖様のお力を感じながらの生活は、とても心強く感じるような気がします。
以前、家の庭はどうだろうと提案したのですが両親からの同意が得られず、話し合った結果、遠いながらも海にということになりました。
ですが、ご回答を拝読し、やはり今の気持ちとしてはせめて近くだったらいいのかなと感じましたので、海でなくとも近くの霊園等を再検討したいと思います。
ご回答、ありがとうございました。
お身体大切になさってください。
りい 拝
林鴬山 憶西院 超覚寺
和田 隆恩 さま
「仏さまになる」…驚きました。
成仏とは、仏さまになると書きますね。
成仏、という単語の意味を考えすぎており、言葉としての本当の意味を捉えていなかったように思い反省しています。
命は亡くなったら皆成仏するというお言葉に救われました。
恐らく、「成仏できないでかわいそう」という父の言葉をきっかけに、大事な飼い犬が私のせいで成仏できていないという罪悪感が大きくなったのではないかと気が付きました。
今の私には、非常に大切な気付きだと思います。
ご回答いただき、本当にありがとうございました。
お身体くれぐれもお気をつけください。
りい 拝