既婚者なのに好きな人を忘れられません。
僭越ながらご相談させていただきます。私は、好きな人がいるにも関わらず、別の人と結婚をしました。好きな人とは長く友人関係にあり、今の夫と付き合う前に一度告白しようとしたことがあります。しかし告白をしてもし振られたら、もう二度と彼に会えなくなる。それが恐くてズルイ話ですが、彼に対する気持ちを隠して友達としての付き合いを続けることにしました。そうして今の夫と出会い結婚し、早数年。
結婚すればいつか忘れられると思ったのに、何年経っても好きな人を忘れることができません。それもそのはずで結婚後も好きな人から時々、連絡がきては年に数回会って話をするなど友人関係を続けているからです。
振られて会えなくなるのが嫌で友達でいることにしたのに、彼に対する気持ちは消えるどころかどんどん大きくなって、私はいよいよ結婚生活を続けるのが苦しくなってしまいました。まさかここまで忘れられないとは思わず、今更ながら中途半端な気持ちで結婚したことを後悔しています。
この気持ちに気づいた以上、これから先はどうしていくかを考えなくてはいけません。夫と向き合うか、向き合えなければ離婚をするか。現状で決断はできません。ただ、その決断をする前に、私は今抱えている好きな人への気持ちを、ちゃんと好きな人に届けるべきなのではないかなと思っています。
ごまかして、なかったことにした分、彼に執着しているだけかもしれませんし。なので、自分の立場上、やってはいけないと分かっているのですが好きな人に好きだと伝えるつもりでいます。
ですがこの自己満足な告白は好きな人にとってみれば、ただの迷惑な行為にならないかという心配もあります。自分の気持ちのために告白はしたい。だけど相手に重たい・迷惑というネガティブが伴う告白は出来るだけ避けたい。
相手を思うなら、誰にも何も言わずに自分の気持ちに折り合いをつけて決断をしていく方が良いのでしょうか?でもそうして我慢をしたらまた同じように気持ちが爆発するだけで何も変わらないような気もしています。長くなってしまって申し訳ありませんが、今後の行動に対する忌憚なきご意見をいただけないでしょうか。宜しくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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仏教では❝不邪淫戒(ふじゃいんかい)❞がありますが・・・。
〈彼に対する気持ちは消えるどころかどんどん大きくなって、私はいよいよ結婚生活を続けるのが苦しくなってしまいました。まさかここまで忘れられないとは思わず、今更ながら中途半端な気持ちで結婚したことを後悔しています〉・・・困りましたね~。好き嫌いの感情は「理屈」では説明できませんから・・・。
まず、彼(友人)は家庭をお持ちでしょうか。もしも「妻子」があるのなら、スッパリ縁を切りましょう(友人関係も「解消」しましょう)。仏教では❝不邪淫戒(ふじゃいんかい)❞と言って、不倫や浮気をした者は地獄に堕ちる、と戒めております。
もしも、まだ独身なら、悩むかもしれませんね・・・。特に〈中途半端な気持ちで結婚したことを後悔〉しているのなら・・・。今のご主人をも「裏切って」いる事になりますから・・・。
さはさりながら、人間には「未来を想像する」能力があります。つまり、あなたが彼(友人)に「告白」した後・・・どうなるか?が想像できるはずです。
あっさり「断わられたら」・・・あなたは辛いかもしれませんが、「片思い」だったという事で、(笑)で済みますが・・・。
「実は僕も好きだった」となると・・・必ず「修羅場」になります。場合によっては「訴訟」という事で、「泥沼状態」になる事も覚悟しなければいけません。
その覚悟があるのなら「気持ちを整理する」ためにも「告白」するのも有りかも・・・。
ちなみに、そこまでして彼(友人)と「結婚」しても、必ずしも「幸せ」になる「保障」はありませんから・・・。人の心は「移ろい易い」ですから・・・。
個人的には、今のご主人と「苦労を共にしよう」と決心するのが、一番「仕合わせ」な人生が送れると思います。結婚ってそんなものです・・・。小生、見合い結婚で間もなく40年です・・・(笑)。合掌
質問者からのお礼
さ
常福寺 大塚様
ご回答をありがとうございまます。誰にも言えず悩んでおりましたので気持ちを吐露し、すこし心が軽くなりました。
相手は独身でございます。私も自分の気持ちを伝える以上、友人との関係も夫の関係も壊れ、この先、独り身になる覚悟を持った上で行動する必要があると考えております。また、すでに夫に対する心の裏切りをしている以上、ちゃんと気持ちのケジメをつけた上で行動すべきでもありますよね。
もし万に一つ、友人も同じ気持ちを抱いていたとしても不倫という関係を持つことはしないと決めています。その可能性は低いですが、そうなった場合は、改めて夫と正式にお別れをし、訴訟問題も覚悟の上で決断していくつもりです。逆を言えば、そういう覚悟なしに、簡単に気持ちを伝えてはいけないと改めて身を引き締めます。まだ明確な答えが出せませんが、納得いくまで心の整理をいたします。