部活動の悩み
子どもの部活動のことで相談させていただきます。
現在、子どもは部活動の部長を務めています。
その中で、特に副部長の方との折り合いがうまくいかず、相当悩んでいるようです。
現状としましては、子どもが部員に指示したことに対していちいち反発する、何でもやりたがるくせにうまくいかないと「部長だからやれ」と押し付ける、先生からの指示を伝えると子どもに逆切れする、などです。
先生に相談するよう子どもに言い、相談したようですが、なかなか解決しないようです。
子どもは、割と「自分さえ我慢したらいい」と無理をするタイプのため、親にここまで訴えてくるのは限界に近いのだと思います。メンタル面が心配です。
どうやって乗り越えていけばいいでしょうか。
アドバイスをいただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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まずは話をしましょう
お子さんは部長を任される頼もしいお子さんですね。「自分が我慢すればいい」という形で大変に責任感強く頑張ってこられたことをまず、ほめてあげてください。
それから、今の副部長さんとどんな点でどのようにうまくいかないのか、どのようになるのが理想か、とにかくよく話を聞いてください。途中で親の意見をはさまないで、ひたすら聞いてあげてください。そこから親子で、出てきた内容を解決するにはどうしたらよいか、をできるだけお子さんが考えていくように誘導してあげてください。息詰まってきたら、少しアドバイスを入れて、また考えさせてください。
お子さんの「考え」にこだわるのは、お子さんが今までしっかり部長として頑張ってきた、という自尊心を砕かないためです。自分の考えを親に伝え、解決策を見つけていく作業は、揺れている自尊心の回復にもつながります。
「⚪⚪はこのようになってほしい」とか「⚪⚪との関係をこのように変えたい」とか出てきて、それが妥当なことであれば、しっかり援助してあげてください。たとえば、先生に話し合いの場を作ってもらう、など。
部活動のなかの人間関係は想像以上に複雑なものを含んでいますから、あまりにも厳しい内容が出てきた場合は、「一緒に解決していこう」というスタンスで、部長が我慢すればすべてうまくいくということではなく、部活動全体のためにも、部長という立場、副部長という立場、みんな頑張っている仲間という感覚が大事なのだということも話してあげてください。先生との関係がどのような形かわかりませんが、何か機会がありましたら、先生に少し相談されておくこともありかな、と思います。しかし、「お母さんが相談に来られたよ」と洩らすタイプの先生でしたら、話がややこしくなりますから慎重にされてください。
今の子どもたちの関係は、昔よりずっと複雑ですから、丁寧に丁寧に対応してあげてくださいね。
応援しています。
質問者からのお礼
福田さま
お忙しい中、早々のお返事をありがとうございました。
「自尊心を砕かないために子どもの考えを大切にする」という言葉に感銘を受けました。
福田さまのお言葉を胸に、丁寧に対応するよう心掛けていきたいと思います。
大切なことを教えていただき、ありがとうございました。