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境界線を踏み越える人への対処法

回答数回答 3
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先日、卒園のための寄せ書きを作ってママ友に「センスがない」と言われたのですが、同じ人から「あなたが謝辞で登壇するのを想像するだけで笑けてきて、卒園式で泣くどころじゃなくなるわ~wwwうける~」なんてメッセージが来ました。

「わたし、自分で書いた名スピーチで感動して泣いちゃうかもしれないから、その時は笑ってやって~」なんて返信したのですが、なんだか抗議もできず、おどけた返信しかできないことに、みじめな気持ちがして落ち込んでしまいました。

謝辞は読みたくて立候補したわけではなく、先生からお願いされて書くことになったのです。
お世話になった先生方や職員さんに、自分の言葉でお礼の気持ちを伝えることができるチャンス、最後の園へのご奉仕と思って、自分を奮い立たせて書いています。

謝辞の打ち合わせや練習で連日幼稚園に出向いて、家では文章を推敲したり、清書用紙だって自分で用意して書いたりしなくてはなりません。

その上、卒園色紙の最終的な体裁を整えたり、贈呈のための物品の用意などで、謝辞の打ち合わせと寄せ書きグループの間を行ったり来たりして、時間の使い方が不器用なりになんとか最後まで走り抜けようと思っているのに、何の役もせず、外野で言いたいことを言うママ友のメッセージで何かが弾けたような気がして、さっきからぼんやりしています。

子どもにも心配させてしまい、いろいろと本末転倒すぎて泣けてきます。

お坊さん方はこんなとき、どうやって気力を回復させていらっしゃいますか?
また、どんな言葉を心に置いて、こういう境界線を越えて言動をする人から、自分の心を守っていらっしゃいますか?


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたの想いは、誰にも否定される必要はありません。

そうですか〜大役ですね◎
しかし、いくら友達だからとはいえ、笑っちゃうわ なんて、茶化すのもどうなのかしら。
こちらとしては、余計なプレッシャーよね。

保護者代表ではあるけれど、あなたの想いを届ければいいのよ。そして、その想いを誰にも否定される必要はありません。あなたの想いは、そのまま 大切な気持ちなのだからね。
胸を張って、お伝えくださいね(^^)

境界線を超える人、そうですね、
私の想いは揺らがないもの、と思うようにしましょう。意見などは、気づきとして受け止めたらいいけれど、気持ちの部分は あなたのものなのだから。私は私なのだから、と強い気持ちでね◎

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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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ママ友は、あなたが羨ましいんですね。

あなたは幼稚園から大役を
頼まれるくらいシッカリしたお母さん。
だからママ友は嫉妬して
そんな意地悪するんでしょうね。

卒園式が済んだら
もう顔を合わすことも無いでしょうから、
あともうちょっとの辛抱だと開き直ってください。

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おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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嫌な人の為に自分の時間を使うのは勿体無い。

お世話になります。まず、質問の内容ですが…。
1.落ち込んだ時の気持ちの持ち上げ方
2.嫌な人に会った時の対処方法
(便宜上、侮辱してきた方をAさんと呼ぶことにします。)
に集約されると思います。
回答の前に一言。以前、ゴミ捨て場の質問に答えようと下書きをしていたんですが、どうにも纏まらなくて回答出来なかった事がありまして…、今度こそは!と思って書いています。w
そのような経緯から、回答がこの質問だけでなく横断的になるかもしれません。

まず、世知辛い世の中にあってひまわりさんの様な方は凄い方だと思います。周りの事ばかりか会ってもいない人の事を慮る事のできる、素晴らしい方です。ただ、繊細で傷つきやすいとも思うので、沢山自分を褒めてあげてください。

さて、1.についてですが、そもそも落ち込まないように努力をしています。これが2.の回答にもなりますので、今回の質問は2.に答える事で双方に回答するという事になります。

周りに優しくして当然と考えているひまわりさんは、その可能性に気が付かないかもしれませんが、「嫌な人っている」んです。これを怨憎会苦と呼ぶんだと思います。
その様な理由から私は、「出会った人全てに好かれるなんてことは出来ない」という立場に立っています。
どうしたって嫌な人には出会います。運悪く出会ってしまったら「拘るのを辞める」努力をします。
傷ついただけでも沢山なのに、それを思い出してさらに傷つくのは心の二次災害の様ですし、相手の思う壺です。明日死ぬかもしれない儚い人生で、なんで貴重な自分の時間を自分をAさんの為に使ってあげないといけないんでしょう?
観音様の様なひまわりさんですが、観音様ではないのですから誰も彼も皆救ってあげる事なんてできません。そんな事はお坊さんに任せておけばいいんです。
そして、大部分の方は貴女に感謝していると思います。
どうしてもAさんに目が行ってしまいますが、貴女に感謝を伝えてくれた人、もしくは何も言わない人(ゴミ捨て場の質問時に素晴らしいなぁと思いながらも投稿出来なかった私以上に、面と向かって「あんた凄いよ!」とは言えないものです。)に目を向けてください。そういう方達が周りに沢山いるはずで、その方達に自分の時間を使ってあげてください。

人に嫌われる覚悟と、嫌われても大事にしたいもの。これをちょっと考えておきましょう。

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おきもち

長野県にある曹洞宗の寺院の住職です。 「苦しみ」は財産。がモットーです。...
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質問者からのお礼

中田 三恵 さま
お返事をありがとうございます。
まだまだ納得のいく文章とはなっていませんが、自分の感謝の気持ちを謝辞に込めて、当日はしっかりと役目を全うしたいと思っています。
また、意見と気持ちを切り分けて、そこを「受け取る・受け取らない」を決めるのは自分である、という気づきをありがとうございました。
律義に全部受け取ってしまい、モヤモヤしていたので、すっきりしました。
今後もどうぞアドバイスをよろしくお願いいたします。

和田隆恩さま
励ましの言葉をありがとうございます。
彼女からメッセージをもらうたび身構えてしまっていたのですが、卒園までの短い間、開き直って謝辞を読むことに集中しようと思います。
端的な文章の中に、人との距離感を程よく取っていらっしゃるようなご様子がうかがえて、見習いたいなあと思いました。

岡本 真宰さま
とても親身になってくださり、仏教にも詳しくないわたしのためにわかりやすくお言葉をくださり、ありがとうございます。
前回の質問にもお答えくださろうとして、下書きまでされていたとのこと、そのお気持ちが本当にうれしく、ありがたく思います。
「拘るのを辞める」努力、この「努力」という部分になぜかとてもひかれました。
わたしからすると、ずっと人間力のあるように見えるお坊さんであっても日々「努力」をされているという事実に、頭の下がる思いです。(わたしも心掛けます)
また、「二次災害」や「お坊さんに任せて」という、ユーモアのあるヒント、キーワードをいただいたことが何よりうれしいです。
実は、婚家は浄土真宗ですが、実家が曹洞宗で、小学生の頃に行った法事でのお坊さんの法話が、小学生の自分にもわかるようにやさしくかみ砕かれながらも、とてもユーモアがあって面白かったことを覚えているので、その時の法話の雰囲気と、ご回答に流れる雰囲気と通じているようで、なんだかご縁を感じました。
ご回答にあった「そもそも落ち込まないようにしている」、「嫌われる覚悟」、の潔さに痺れました。
わたしもそういう心の持ち方ができるよう、自分の心を探っていきたいと思います。
本当にありがとうございました。

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