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輪廻転生

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有り難し有り難し 32

私は子供の時に小児癌を患い顔半分に障害が残りました。孫も小児癌になりました。私の母は結婚せずに私を産み、私は2度結婚し子供を産み、その娘も2度結婚し、その娘の子供が小児癌になりました。私は最初の夫の両親を看取りませんでした。今の夫の両親は介護し看取りましたが心から介護はしていません。早く亡くなってほしいと望みました。そんな私だから私もまた娘から疎まれています。もう誰とも関わらず一人で生きていきたいのですが、そういうわけにもいきません。亡くなった姑、舅。80になる実母。今まで私に関わった人にどう償えば、この悪循環を断てるのでしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ただひたすらに、笑顔と思いやりの言葉を以て接す

 御病気と離婚、つらいことがあったのですね。

 病気の原因がどこにあるのか?離婚の原因を何か?過去を振り返りたくなることも多いと思います。過ぎてしまったことを振り返るよりも、今を見つめ貰いを見つめることが大事だと思います。

 嫌なことがあると、ついつい下を向いてしまうものです。人も顔を正面から見れなくなってしまい、ついついそっぽを向いてしまいます。そうなると、人に対する表情は堅く暗いものになります。顔が強張ると、言葉が不明瞭になり口調も暗くなります。そうなると、周囲とのコミュニケーションがうまく取れず、人間関係も粗雑になってしまいます。という悪循環を、私は経験したことがあります。それによって、相手を不快にさせたり不信を抱かせたりしたことがあったと思います。

 なおこさんにもこれに近いことがあったのではないでしょうか?償おうとするとそれは重荷になりかねません。私がお勧めしたいのは、「二つのものを与えましょう」ということです。その二つとは、「笑顔」と「思いやりの言葉」です。この二つを御母堂様や娘さんに与え続けられれば、あなたも、御母堂様も、娘さんも、きっと明るくなれますよ。

 ちなみに、仏教で笑顔を与えることを「和顔悦色施(わげんえつじきせ)」と言います。思いやりのある言葉をかけてあげることを「言辞施(ごんじせ)」と言います。これらは、『雑宝蔵経(ぞうほうぞうきょう)』というお経に説かれている「無罪の七施(何も財産が無くても実践できる布施行)」という教えです。

 この二つの布施行の実践は決して難しいことではありません。但し、日頃下を向いてぼそぼそ言葉を話してばかりいた人間が急に「笑顔」で「思いやりの言葉を発しよう」としても、うまくいかないかもしれません。人前に出る前に両手で顔の筋肉をマッサージして、ほぐしましょう。そして鏡を見て笑顔の練習をしてみましょう。

 思いやりをある言葉を発するにしても、相手にちゃんと聞こえ聞き取ってもらうことが必要です。そのためには、口を大きく開いて一語一語丁寧に発声することが大事です。演劇やアナウンサーの学校では、授業の中で発声練習を行います。一番よく知られているのは「アエイウエオアオ 」という発声練習です。インターネットで検索すると、練習方法の解説や動画が出てきます。参考にしてみてください。

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有り難し
おきもち

 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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心を輪廻させないことが大事です

輪廻とは人によってその言葉自体に様々な意味を添えるものですが、根本のお話をいたしますと、何かをみた時にそれ以外の所へ心が趣くことが輪廻なのです。
人は死んだら六道という世界をグルグル回るのではないかという推測も輪廻です。
善意で席を譲ってくれた事に私はまだ若い!と腹を立てるのも輪廻です。
そのものをその事として受け取らず、私的な解釈や思い違いをすることも輪廻なのです。
多くの人は、輪廻というと死後、どこぞの世界に趣くようなことと思っておられますが、そもそも誰が言い始めたことでしょうか。人間はもっと理知的にならなければいけないと思います。
心が旅立たなくなる事。
心がしっかりと地に足着いていること。
事実に住して思考のいたずらに心が振り回されなくなること。
幼少期からのご病気、本当にお辛かったことと思います。
ならばこそ、なおさらその輪廻から即、解脱する必要があります。
それは今日のこの今一秒を過去に振り回されなくなること。こころが他の思いへ旅立ってしまうという輪廻をあなたがあなたの中から無くすのです。
自分がそのように思ってしまうからこそ、そのように思えてしまうというのが悲しい人間のサガです。
まずは、あらゆる煩悩や迷い苦しみの根源というものが「私が自分流な思い方をする」「悲しい苦しい思い方をしてしまうことで生ずる」という事にお気づきください。
確かに過去は壮絶な苦しみだったと思います。
お子さんのことを考えると未来も不安に思えることも多くあろうと思います。
そこを自分ん目線ではなく、一度客観的にみてみましょう。
心が旅立つことでこの今一秒を見失って思いの世界に旅立ってしまうという事を。
その輪廻=思いの旅立ち=現実離れ=今の事実に住せず思想の世界に旅立つことを無くすことです。
一日の中にたとえ数秒でも今、その時を生きているという感じの時があるはずです。
ご飯を食べる、お茶をのむ、調理で野菜を切る、運転をする…。こころがそこに地に足着いていなければ時には事故を起こしかねないものです。
悪循環から脱するには、今日の今一秒を新たに生きること。そして、その一秒に憑い習慣的に伴わせている負のペースト(貼り付け)をしない深呼吸、新呼吸な生き方をお勧めします。
私も思考の世界をアドレスとせず、事実の世界に住することで救われました。
是非、井上貫道老師の動画をご覧ください。

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有り難し
おきもち

心を輪廻させないことが大事です

輪廻とは人によってその言葉自体に様々な意味を添えるものですが、根本のお話をいたしますと、何かをみた時にそれ以外の所へ心が趣くことが輪廻なのです。
人は死んだら六道という世界をグルグル回るのではないかという推測も輪廻です。
善意で席を譲ってくれた事に私はまだ若い!と腹を立てるのも輪廻です。
そのものをその事として受け取らず、私的な解釈や思い違いをすることも輪廻なのです。
多くの人は、輪廻というと死後、どこぞの世界に趣くようなことと思っておられますが、そもそも誰が言い始めたことでしょうか。人間はもっと理知的にならなければいけないと思います。
心が旅立たなくなる事。
心がしっかりと地に足着いていること。
事実に住して思考のいたずらに心が振り回されなくなること。
幼少期からのご病気、本当にお辛かったことと思います。
ならばこそ、なおさらその輪廻から即、解脱する必要があります。
それは今日のこの今一秒を過去に振り回されなくなること。こころが他の思いへ旅立ってしまうという輪廻をあなたがあなたの中から無くすのです。
自分がそのように思ってしまうからこそ、そのように思えてしまうというのが悲しい人間のサガです。
まずは、あらゆる煩悩や迷い苦しみの根源というものが「私が自分流な思い方をする」「悲しい苦しい思い方をしてしまうことで生ずる」という事にお気づきください。
確かに過去は壮絶な苦しみだったと思います。
お子さんのことを考えると未来も不安に思えることも多くあろうと思います。
そこを自分ん目線ではなく、一度客観的にみてみましょう。
心が旅立つことでこの今一秒を見失って思いの世界に旅立ってしまうという事を。
その輪廻=思いの旅立ち=現実離れ=今の事実に住せず思想の世界に旅立つことを無くすことです。
一日の中にたとえ数秒でも今、その時を生きているという感じの時があるはずです。
ご飯を食べる、お茶をのむ、調理で野菜を切る、運転をする…。こころがそこに地に足着いていなければ時には事故を起こしかねないものです。
悪循環から脱するには、今日の今一秒を新たに生きること。そして、その一秒に憑い習慣的に伴わせている負のペースト(貼り付け)をしない深呼吸、新呼吸な生き方をお勧めします。
私も思考の世界をアドレスとせず、事実の世界に住することで救われました。
是非、井上貫道老師の動画をご覧ください。

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おきもち

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
嫌な事や辛い事があると、ついつい仏頂面になってしまいますね。自分自身があまり親から褒められた事がなく、同じように娘も育てたかも知れません。今からでも遅くないのなら、言葉を惜しまずなるべく笑顔でいようと思います。

ご回答ありがとうございます。
いつも自分を責める癖があります。今のこの現状も、自分がしてきたこと、前世に何か悪いことをしたからと。
幸い好きな仕事をしています。
今は仕事一生懸命頑張り続けようという気持ちになってきています。
井上貫道老師様の動画観させていただきました。
たくさんあるのでじっくり観させていただきます。

「輪廻転生」問答一覧

解脱する方法は確立されていますか?

私には、「もう二度と人に生まれたくない」という、漠然とした、でも強烈な願望があります。 生まれ変わった自分は今の自分とは関係のない赤の他人であり、そんなことを気にする必要はない、なぜそのような悲しいことを考えるのか、もっと楽しく生きなさい なんてことを言われたりするのですが、むしろなぜ他のみんなはそう考えないのだろうと思うくらい 私にとっては本当に強く願っていることが「もう絶対に、絶対に生まれてこないこと」です。 仏教には輪廻転生の考え方があり、その輪から外れる方法が解脱だと聞き齧りました。 まだ仏教について何も知らない人間の質問で大変恐縮なのですが、 つまり解脱することができれば、もう命として何かに宿ることは二度とないのでしょうか。 私にはそれがとても魅力的なことに感じます。そこで、解脱の方法とは、こうである、と言うものが確立されているのであれば教えていただきたいです。 でもきっと、そんな簡単な、うまい話はないのだろうとも思いますし、この質問自体どこかズレているのかもしれません。 もし回答できるものではないのだとしたら、自己研鑽として、仏教について学びたいとも考えておりますので、何も知らない人間がまず手始めになにをすべきかを教えていただけますと幸いです。 このような場を設けていただいていること、質問のご縁をいただけたことに感謝致します。

有り難し有り難し 28
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神通力

 前回「釈尊の悟りは神通力を得た結果?」を投稿しましたが、当たりのようです。  駒沢大学学長を歴任された水野弘元先生の著書「釈尊の生涯」の「成道と三明六通」には「(前略) そして濾尽智通以外の五神通は、必ずしも仏教者だけでなく他の宗教家や鬼神狐狸の類に至るまでも、浅深の差はあっても、これも得ることが出来るとせられる」と書かれています。  三明六通の「六通」とは先ほどにに記述の「五神通」とあるように、「六神通」と考えることが出来ますので、「神通力」を得たと考えて差し支えないと思います。  古代インド社会では「輪廻転生」は常識であったそうですが、当時のインド宗教者は、互いに神通力を競い合ったと考えられます。  三明の最初の一明は「過去に関するすぐれた智慧の宿命通(宿命明)」となっていますから、釈尊だけでなく、それ以前の宗教者にもそこに到達して、「輪廻転生」が世間に広まったと考えられます。  余談ですが、阿含宗を創設した桐山靖雄師は、著書「輪廻する葦」のなかで、成仏法と称して、神通力を修練することを勧めたようです。私は読んでいませんので想像ですが、論理の「阿含経」ではなく実践法の「雑阿含経」を研究していたようです。

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輪廻転生の考え方について

質問が2つあります ①仏教では輪廻転生と言う考え方で生まれ変わると言われていますが 人口の増減についてはどう考えているのでしょうか? 今の日本の人口は1億人を超えていますが 奈良時代 大宝律令ができたころは310万人~320万人ほどだったようです。 日本史の教科書では 昭和初期の満州事変が始まった頃のことを 日本は中国人4億5千万人を敵に回すことになった と書かれていますが 今は中国の人口は軽く10億人を超えています 同じ国籍だけに輪廻転生するとは限らない 世界規模で考えるべきとしても 現在世界の人口は70億人程度いるようですが 1世紀に前に比べても数倍になっています もっと言うなら 数万年前の ~~原人 とかいたころはどうなのか? とか いろいろ説明がつかないことばかりです。 昔の 江原啓之さんが出てくるような心霊番組はテレビでやらなくなりましたが (便乗した霊感商法 悪徳商法がはびこるようになるとか、輪廻転生を信じた人が人生をやり直すために自殺するケースが出たなどの理由で弁護士などがテレビ局に抗議したそうですが) 当時の番組では江原さんは輪廻転生を言っていて 「あなたの前世は~」と言う話になると 全て人間であり、他の動物だったケースは見たことがありません。 しかし 全ての人間が また人間に輪廻転生をするとすると 個体数の関係で辻褄が合わないことになります。 これは仏教ではどう考えているのでしょうか? ②私は亡くなったら全て「無」に帰す 霊魂も輪廻転生もないインチキだ と言う考え方は好きではありません。 それは 大切な肉親を亡くし時点で「永遠の絶縁」を意味するからです。 死ぬことは怖いとは思いませんが、肉親と未来永劫絶縁になると想像するほうが怖いです。 霊魂や輪廻転生を完全否定する宗教家の方もいるようですが、肉親を亡くしたら情なんて捨てろ と考えているのでしょうか?

有り難し有り難し 34
回答数回答 4

誕生の仕組み

 輪廻転生が真実であるとすれば誕生の考え方が大きく変わります。  まず結論から言いますと、「心は自分自身であり、親から貰ったものではない」と言うことです。 即ち自分の生老病死は自己責任であるということです。  ことわざからはじめますと、  「身体髪膚これみな父母より賜う。あえて損傷せざるは孝の始めなり」  これは身体だけであり、心は別ということになります。  「子は授かりもの」   もし心も親譲りであれば我が子であって、授かるとは言わないでしょう。  「とんびが鷹を産む」  親子の気質は別物であるという事でしょう。  「愚兄賢弟」  もし親譲りであれば、兄弟でも性格が違うとは、遺伝子的には考えられません。 原則的には類を以って集まるはずですから、性格が似ていることは多々あります。  臨死体験者(新堂のぶ子氏)の言葉(講演会にて)  「親が子を生むのではなく、子が親を選択する。」  ある宗教学者はネットで「龍樹と輪廻転生」と題し   「ブッダは、『大縁経』で、意識が母胎に流れ込むことによって、そして、そこで身心(名称と形態)が増大することによって、この世に転生するありさまを説明した。」と述べています。  「意識」は心と同一と考えてよいと思います。   以上が結論の根拠です。

有り難し有り難し 8
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ