魂入れをしてないかもしれない仏壇に閉眼供養をしてもいいですか。
実家に一人で暮らしていた母が亡くなり、そこに住む者は誰もいなくなってしまいました。自分の住むマンションは手狭で、仏壇を持ってくることは出来ません。
色々と調べてみると、仏壇は閉眼供養なるものをして魂抜きをしたうえで処分するものだそうですね。今まで、自分の家の宗派を含め何も知らないまま過ごしてきたつけがまわってきたようで、何も分からず困っています。
元々私の家は浄土真宗西本願寺派らしいのですが、私の祖母だけが?改宗をしたらしく、祖母の戒名は他の宗派の戒名となっております。墓は都の霊園できまったお寺さんがある訳ではありませんでした。
父は昨年の6月に、母は今年2月に相次いで他界致しました。父と今回無くなった母は元の浄土真宗西本願寺派の和尚様にお願いして供養して頂きました。
その際、和尚様に位牌や仏壇などの魂抜き等についてお伺いしたところ。浄土真宗では魂が物に宿ると言う観念ではなく、亡くなられた方が私達の心と共にあるというような考えなので、そもそも魂入れや魂抜きといったことは行っていない、とのことでした。
今ある位牌や仏壇に魂入れがされているのかいないのかもわかりませんし、されているとしても何処の宗派なのかがわかりません。こういった場合、魂入れをしていない仏壇でも閉眼供養をしても構わないのでしょうか。その際、何処の宗派にお願いしても構わないものなのでしょうか。
今となってはそれを知る者はいなく、恥ずかしながらこちらでお窺いさせていただきました。どうぞよろしく御願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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できるだけお寺様にご相談を
ご相談拝読しました。恥ずかしいご質問などではございませんよ。お気軽にご質問ください。
しかしこういう時にはやはり特定のお寺さんとのお付き合いがないのは弱いかもしれませんね。元のお寺様とも葬儀だけのお付き合いとなってしまったのでしょうか。
そのお寺様ももう少し質問者様の気持ちを汲んだ回答をしてくだされば丁寧だったのですが…なかなか突っ込んで質問できる間柄というのも難しいからこそこうしたサイトの活用があるのかもしれません。
さて、原理的にはそのお寺様の言う通り浄土真宗において魂が物に宿るという考えはありませんので、法要をしないままで仏壇を処分したとしても祟りや障りがあるということはありません。(まあこれは基本的にはどの宗派でも同じであるとも思いますが)
しかしそれでは落ち着かないのが人情でもあるのでしょう。また、人の心は弱いですからその後に何かあった時に「仏壇じまいで法要をしなかったせいだ…」と結び付けて考えてしまうこともあるかもしれません。そうした不安も避けたいところでしょう。
浄土真宗においてもご本尊(お仏壇)を移動する際には「ご移徙法要」や「遷仏(遷座)法要」と呼ぶ法要を勤めます。処分といえどもこの法要にならってお勤めする場合もあるでしょうし、近年ではケースの増加から「閉扉法要」と呼ぶ法要で一般化されてきた様子もあります。(私は儀式に明るくないので間違いもあるかもしれませんが)
いずれにせよ、これまでお世話になったご本尊(お仏壇)でありますから感謝の意として何らかのお勤めをいただきたいところですよね。
その旨をそのお寺さんにもう一度ご相談なさってみてはいかがでしょうか。
もちろん他宗のお坊さんにお願いすることや、ネット派遣僧侶にお願いすることもできるでしょう。
実際にはその方が楽で、むしろ元のお寺様にお願いする方が檀家になることを勧められたり、あるいは小言を言われたりと煩わしい面もあるのやもしれません。
しかし大事な事は自分の気持ちが自分の知識内でスッキリすることでなく、仏教本来・浄土真宗本来の意義に出会い、仏壇の処分において現在お感じの不安がきちんと解消されることだと思います。
どうしても法要が難しければそのまま仏壇屋さん等に処分を依頼し、不安な気持ちはここでご質問いただくのもアリといえばアリなのかもしれません。色々ご検討ください。
質問者からのお礼
吉武文法 和尚様。
早速ご回答頂きありがとうございます。
また、真宗では和尚様とはいわないとう話も聞きましたが何とお呼びすればいいのか分かりませんので失礼でしたらお詫び致します。
今まで何もしてこなかったくせに、仏壇や位牌に魂というか何か宿っている様な気がしてしまいます。和尚様が仰るとおり、やはり、何らかのお勤めをと考えております。
開眼もしていないのに閉眼供養なんて大間違いだとか、私の知らない過ちがないか不安でした。
今回お伺いした「遷仏(遷座)法要」「閉扉法要」などについて自分でも少し調べてから、両親の供養をして頂いたの和尚様にもお伺いとたててみようかと思いました。ちょっと焦っていましたが、吉武文法和尚様のお話を見て少し落ち着きました。よく考えたらそれ程急がなくてもいいし、逆に何を焦っていたのだろうとも思います。お忙しい中、ご回答頂き、誠にありがとうございました。御礼申し上げます。