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うつ病からの復活

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初めてご相談させていただきます。

4年前から、体調を崩し、診療内科に通院しながら仕事をしてきました。
長時間労働、度重なる出張、うまく立ち回れず人に振り回される性格、悪いことが起きるととにかく自分を責めてしまう癖などが原因だったと思います。
しかし、同じ環境で仕事をしても、体調を崩さない人の方が圧倒的に多い職場です。

いまでこそ、かなり体調が安定し、通院もしなくなりましたが、この4年の間には、うつ病の症状から、うちから出ることができなくなり、満足に出勤できない時期もありました。
人に迷惑をかけたこともありました。
職場に恵まれており、それでも、解雇にはならず、仕事を続けております。

ここ半年くらいで、やっと安定して出勤できるようになり、うつ病から立ち直った冷静な目で自分の立場を見直し、自分は、周囲の信頼を失った状態であり、これを回復するのは並大抵のことではないと、認識しました。
病気が治っても、これからの苦労に耐えられるか、漠然とした不安でいっぱいです。

この年齢で、自分の弱さのために、貴重な数年間を失い、また人の信頼をゼロから積み上げ直すことになってしまい、自分の人生は失敗に終わってしまったという気持ちがぬぐえません。

こんな私でも、やり直せるのでしょうか。
もう遅いでしょうか。

もっと元気になって、仕事に改めて生きがいを見いだしたいです。
どうしたら、自分を信じて進んでいけるでしょうか。
アドバイスをお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分自身が、自分の1番の味方になってあげましょう!

質問読ませていただきました。

色々と辛い目に遭われたのですね。しかしそんな中においても、鬱病を克服し、冷静に自分の事を見て評価が出来る。それはとても素晴らしい事ではないでしょうか。
あまり自分を責めずに、まずは「何かが出来る自分」を見つめ直して褒めて挙げて下さいね。

さて自分でも仰るように、ミカさんは「自分を責めて落ち込んでしまう」という傾向が強いように思われます。
たしかに、自分や他人を見るときに、良いとこよりも悪いとこの方が目に付きやすいです。ですから、良いとこを褒めるよりも、悪いとこを責めがちになります。
しかし、悪いところを責められるだけで満足する人はいません。誰しも「認められたい」「褒められたい」という強い気持ちを持っています。
それは自分自身においても同じです。意識していないかもしれませんが、自分は自分自身から「褒められたがっている」んです。それは自分の事を好きになると言い換えられるかもしれません。

生きていく上でたくさんの人と関わって生きていきますが、自分にとって1番の味方は「自分自身」だということをしっかり理解して下さい。
そして1番の味方である自分が褒めてあげて理解してあげることが、自信ややる気に繋がっていくんですよ。

また、人生はいつからでもやり直せます。私の周りでも、50歳や60歳から人生を立て直した人もいます。
ミカさんはたしかに、以前の信頼を失ってしまったかもしれません。しかし、「雨降って地固まる」ということも往々にしてあるものです。これからどんな行動をするかによって、未来は無限の可能性を秘めているでしょう。

自分の人生は失敗に終わってしまったと嘆く気持ちもわからなくはありませんが、自分の人生を評価するのはまだ早いのではないでしょうか。
私は長い間僧侶をやってきて、「人の人生は臨終に現れる」との思いを強くしております。
どのような心持ちで死を迎えるか、そのときに何人の人が本気で涙を流して悲しんでくれるか、そういったことが臨終を迎えることでわかってきます。まさに人生の総決算です。

これらのことから、ミカさんはいくらでもこれからの人生をやり直すことが出来ますし、人の信頼を回復して幸せになる道は無数に残されているでしょう。
まずは自分自身の味方になり、心の余裕を持つところから始めて見て下さいね。

何か少しでも参考にしてみて下さい。

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