こんな自分が嫌いです。
人の目ばかり気にしてしまいます。
プラスに考えられずマイナス思考な考えばかりです。
どうせ、みんな私の事馬鹿だと思っているんだ。とか役たたずだと思っているんだ。など暗い気持ちになってしまい、鬱っぽくなります。こんな自分がほんとに嫌いでもっと楽観的になりたいです。プラスに考えるようにするにはどうすればよいでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
恐れを「活かす」
人間は、恐怖というこころをもつことで、自分の身を守るという
すべをもっている動物です。そのチカラが強いので、
どうしてもこころを病まれることもあります。
ちょっとむつかしい言葉ですが、昔のお坊さんの言葉に
「極楽に行かんと思うこころこそ
地獄におちるはじめなりけり」
というものがあります。
人間、だれしも極楽にいきたいし、ものごとを楽観的に
考えたいと思っています。だれもすきでものごとをネガティブに
考えたいとは思いません。でも、どうしても思わずには居られないのが
「人情」なのです。
しかし、そうして楽観的になりたい、極楽に行きたいと思う
こころこそが、すでに地獄への一歩になっている。どういうことか。
それはやっぱりつらいのはいやだ!苦しみから逃れたい!という
恐れがあるからです。
その恐れがある以上、たとえいっとき極楽のようなところにいっても
いつかまた落ちてしまうのではないか、という恐怖に襲われるのです。
ではどうしたらいいのでしょうか。
最近のCMでしたが、マイクロソフトのsurface の宣伝で、
サッカーの日本代表の監督もされた、オシム氏との対談をするという
記者視点のものがあります。
そのなかで「恐れる事を 恐れない」という言葉がありました。
恐れはわたしにもあります。
そのおそれがあるからこそ、あなたの恐れがわかる。
だから、あなたの声も姿もわからないし、この回答のあとに
どう思われるかもわからないけど、あなたのこころに寄り添わずには
居られないのです。
恐れを知っているあなたは、きっと誰かにも寄り添える人になるはずです。
今はそのために、恐れを知るという大事な時期なのだと思います。
そうしていくうちに、極楽も地獄もない、いやそんなことにこだわらないという
こころを見つけることが出来るはずです。
それでもどうしても恐れをどうすることも出来ないときは、
魔法のことば「あなたにさちあれ」という言葉を、あなたの周りの方々に
こころの中で唱えてみましょう。騙されたと思ってやってみてください。
やさしいことばは、相手も自分も癒します。あなたが、誰かのチカラに
なっていくための練習のようなものです。ゆっくりあせらず、やっていきましょう。
さちあれ。さちあれ。合掌