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タラレバばかり…。

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有り難し有り難し 36

昔からそうなのですが、私はよく「あの時○○しておけばよかった…」とか「もしあの時に別の選択をしていたらどうなっていただろうか…」などと、事あるごとに考えてしまいます。
そんな風に後ろばかり振り返っても仕方ないのですが、何故か「タラレバ」ばかり考えてしまうのです。

現在の自分や周りの環境、今まで歩んできた道も、別に何か後悔をしている訳ではないと思っているのですが、こうやって別の可能性ばかりを想像してしまうのは、やはり心の底では現状や今までの人生に対して何か後悔しているということなのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人は大概後ろを見ながら前に歩く

人は前(未来)に歩いてるつもりなのに無意識に後ろ(過去)を見ながら歩いてます
それでうまく前に進むはずがありません

ところが悩んでいる人ほど多くの時間を
後ろ(過去)を見る後悔や妄想に使います

妄想というのは「病的原因で抱く誤った判断や想像」ですが
「たられば」は言ってみれば過去に描く妄想
妄想は人生を不安にします
反対に未来に描く妄想は夢
これも決して叶わないような夢なら妄想でまた人を不安にします

仏教では100パーセント実現可能な夢以外は
否定します
そのかわり自分でやると決めたら必ずやるんですね
勿論自分サイズの小さめの目標を立てるんです
夢は小さい程叶えやすいので
ちっちゃくていいのです

過去を見てあーだこーだ考えるのは
現時点、自己実現力が不十分と言えるかもしれません
妄想は「やめて」としかいえませんが
それより小さくても自己実現をなされることが
お悩みの根本解決になりそうです

合掌

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 このコーナー(歌)のあとに「私たちの毎日は、小さな選択の連続です」とナレーションが入ります。
 ひとつひとつの選択を丁寧に、あとで後悔のないように気をつけながら進むことだと思います。もし、うまく行かなかったとしても「あのときは、あの選択が一番だった」と自信をもって思えるような選択をしたいものです。どうなっていたのかなぁ、って想像・反省するのは良い事だと思いますよ。今後の選択の材料になると思います。

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・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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