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父の死が辛いです。

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初めまして。22歳です。

食道癌の末期でホスピスに入院してた父が昨日、61歳で
息を引き取りました。

2ヶ月半ほど、ホスピスにいたのですが
その間、私と母で夜は寝泊まりして
そこから仕事に行ったりしてました。

ホスピスという場所はどういう所か
わかってますので覚悟を決めようと
してましたが、なかなか向き合うことが
できずにただただ父とずっと一緒に過ごしてました。

そんななか、昨日の深夜に母と目を覚ました時
父は息をしておりませんでした。
苦しんだ様子もなく、とても穏やかな顔で寝てそのまま…というような
感じでした。
いつもの寝ている時の顔でした。

いつかこういう日がくるということは
十分心づもりしていたはずですがやはり
受け入れられません。

私は父が大好きです。
何があっても味方でとても心配性な父が大好きです。
沢山喧嘩もしてきました。でも、趣味も考え方も
とても似てたので周りからも仲良しと言われてました。

そんな父の死が現実としては分かるのですが
まだ、病院にいるような実感として受け入れられません。

食道癌のせいで食道がふさがってしまい去年の暮れから
好きなように飲めず食べれずでしたので
私の手料理をもっと食べて欲しかった。
一緒に美味しいご飯を食べに行きたかった。

そんな思いで胸が溢れて
家の中に父がいないことが苦しくてたまりません。
本当に亡くなるとき苦しくなかったのかな
怖くなかったのかな寂しくなかったのかな。

受け入れられないかと思えば
亡くなったあとの世界ではたくさん食べれるのかな?
ずっと食べたいって言ってた塩おむすび
握って棺の中に入れたけど食べれたかな?
という思いも巡って
頭の中がわけが分かりません。

どんなふうに気持ちの整理をしていけばいいのでしょうか。

支離滅裂な文章すみません。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

穏やかなお旅立ち

 まずは、お父様のご逝去に哀悼の意を表します。お若い年齢で、極楽浄土へとお旅立ちになったお父様。穏やかに静かに旅立たれたのですね。今は蓮の台でしょうか。
 今までそこに居た人、特に身近な方が「いない」ということを受け入れるのには時間がかかります。
 あれもしてあげたかった、これもしてあげたかったと気持ちの整理がつきません。
 でもお父様は、この世での役割を立派に終えてお旅立ちになったのです。きっと「心配するな。ちゃんとこっちで待っているから」とお浄土で家族を見ていらっしゃると思います。極楽浄土では、「食べたい」と思えば、その食べ物が現れます。食べられるわけではありませんが、極楽浄土の方々は、それを見るだけで満ち足りるとお経にもあります。あなたが作られた塩おにぎりもちゃんとあると思います。
 今はまだあなたは気持ちの整理を少しずつしていく時期ですが、やがてあなたもお浄土に旅立つ日が来ます。阿弥陀経というお経は、本当に細かく極楽浄土のことが書いてありますが、その中に「倶会一処」ということばがでてきます。つまり極楽浄土で、また会えますよ、ということです。
 お父様がいらっしゃらない新たな日々をつくるのは、つらかったり悲しかったりするでしょうが、少しエネルギーが出てきたら、再会に向けてたくさんお土産話を作って下さい。いつかお父様に話せる、ということは、喜びになります。それがあなたの人生を実り豊かにしますし、お父様が一番嬉しく思われることです。

 「おとうさん、急にいってしまったからびっくりしたよ」と話せます。お父様のご供養とともに、お父様への最大のプレゼントになるこの世でのあなたの日々を作っていって下さい。まだまだ悲しみの時期ですから、焦らなくて大丈夫ですよ。南無阿弥陀仏

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九州に住んでいます。 長い間、教育職をしていましたが、発心して浄土宗の僧...
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