限られた人生の中で何をするのが1番良いのか
こんにちは。高校2年生です。
私の質問は、タイトルの通りです。ひねくれた質問なので、後まわしでもかまいません。
以下は補足の文章です。長文です。
私はいま高校2年生です。私の所属するクラスは「選抜クラス」というクラスで、高校1年生のとき、つまり去年 成績やリーダーシップに秀でていた生徒が選ばれて作られる特別クラスです。
だから、周りの子は皆真面目な努力家で、毎日勉強ばかりしています。それを追うように私も勉強ばかりしています。正確に言えば「していた」なんですけど。
毎日まいにちまいにち、学校で死ぬ気で授業受けて、電車に揺られて家に着いて、予習復習して、気絶同然の眠りに落ちて、朝疲れきったまま起きて学校、の繰り返しの生活でした。今はこの生活に疲れきってだらけきっています。でも勉強しなきゃという圧に神経がすり減らされる一方です。本当に勉強ばっかり。
趣味や遊びとは切り離された生活です。
こんな勉強ばっかのくそ真面目な人生でいいんか?と、いつも悩んでいます。
勉強して人生良くなるとは限らないし、
絵を描いたりアニメを見たり、自分の好きなことに時間を使った方がより豊かな人生になるんじゃないか?っていつも考えてます。
勉強と趣味と、バランスよく両立していけば良いって話ですよね。私もそう思ったんですけど、進学校の選抜クラスでは勉強についていくだけで精一杯です。成績をとるか趣味をとるか、どちらかしかとれそうにありません。
私は1度しかない人生を後悔したくないんです。有意義に使いたいんです。でも何をすれば1番豊かな人生になるのか分かりません。
人について、人生について、お坊さんの考えをうかがいたいです。
限りある高校生活、そして人生を、どう使うことが正解だと思いますか?
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今を楽しむ
たしかに、全く趣味ももたず勉強だけに時間を費やすのはもったいないですよね。
諸行無常です。
もしかしたら病気や事故や災害で来年死ぬかもしれないのに、今幸せを感じず「将来幸せになるため」と言ってたら、「その将来はいつ来るの?」って話になります。
多少の趣味や部活などをしながらでも到達できるレベルの成績が、本来の能力にみあった成績なのかもしれません。
自分の能力を超えた見栄を張りたいなら、睡眠や趣味を削って勉強すればよいですが。
結局、選ぶのは自分自身ですよね。
心のスピードはものすごく速いのです。
気持ちは瞬時に切り替えることができます。
ほんの数秒間の隙間でも、心を休憩させることはできるのです。
ですから、隙間の時間に気分転換できるものを見つけてはどうでしょうか。読書や音楽、絵を描く、ゲーム、ファッション、ストレッチ運動や顔ヨガでも良いです。
仏教の瞑想や念仏などの修行も、わずかな時間に可能です。
人生は深い縁(えにし)の不思議な出会いだ
まず、ご質問への答え
「そんなこと、わからん。わかれば、苦労は無い。」です。
回答のタイトルの説明を含め、若干回答の補足をさせていただきます。
タイトルは坂村真民さんという詩人の「めぐりあい」という詩の一節です。ネットで検索して全文を読んでみてください。今のあなたにはピンとこないかもしれません。でも、これからの人生のどこかで、この詩にピンとくるときがあります。
学校の勉強や入試は出会いの可能性を広げるための手段である、と私は考えています。偏差値の高い大学に入れば、優秀な学生、優れた教授に出会える可能性が高い。大企業、人気企業に就職すれば、いい上司やいい同僚に恵まれ、いい取引先にも恵まれ、社会的にも評価され、給料も良い。そういうものとの出会いの可能性を求め、いい大学に入ろうと勉強に励んでいるのでしょう。
お金をたくさん稼ぐという意味なら、ビル・ゲイツやザッカーバーグのように起業することでしょうけど、すべての人が成功するとは限らないでしょう。絶対の正解は無いけど、自分の可能性を高め、出会いの可能性を高めるため、受験勉強の頑張る。とりあえず、そういう選択をせざるを得ないでしょう。将棋の藤井聡太七段や囲碁の仲邑菫さんみたいに、幼少期から其の道に励み、若くしてプロとなる。これも特殊な例ですよね。
大学に入るまでは、ペーパーテストで人の優劣が判断されます。記憶力、理解力の優劣で決まります。しかし、就職試験の時、実際の社会では、コニュケーション能力や企画力や交渉力が求められます。偏差値の高い大学に入っても、すべての学生が実社会で成功するとは限りません。偏差値の高くない大学出身でも、実社会で高い成果を上げている方は多数居ると思います。
趣味に時間を取っていたら、勉強についていけない。と思うなら、受験が終わるまで我慢するのが一般的な選択です。一日に30分とか、一週間に2時間というかたちで、趣味に向き合えるなら、そういう形でバランスを取ってみましょう。「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺がありますが、或る程度趣味の時間を取ってこそ、勉強に集中出来る場合もあります。絶対の正解はありません。勉強や趣味を通して、自分の視野を広げ、人間関係を広げるんだ。という目標を以て頑張ってください。