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熱心に信仰する母との付き合い方

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有り難し有り難し 14

こんばんは、初めて相談させて頂きます。
私の母はもう30年ほど、とある宗教に熱心に信仰しております。
日本では有名な宗教で、お布施の要求や品物を買わせるような宗教ではありませんし、私も母に誘われて講演会等は行ったことがあり、〝親や夫を大切にする〟ということが基本の教えだと思います。そこまでは私にも理解できますが、母の信仰はそれよりもさらにさらに深く、宗教の教えが全ての母とは当然価値観が合わず、宗教の価値観を私に押し付けてくることが私の悩みです。
長年信仰している影響か、起きたことはすべて宗教に報告し、その不安や心配を信仰で解決しようとするので、いつのころからか母には悩みを相談できずにいました。

最近では少しでも子育ての愚痴を言うと
「(宗教の)〇〇先生に言うから」や、夫のことを話すと
「(宗教の教え上)そんなことではダメ」
「あなたが今幸せなのは宗教のおかげ」
など何でもかんでも宗教に絡ませてきます。しかし母が信仰に対して気持ちが冷めている時は、宗教を否定したり、都合の悪いことは宗教側に隠していたり、そうやって振り回されることもとても嫌です。
母は娘の私だけは信仰を理解してくれていると勘違いしているようにも思います。

子育て真っ只中の今、たまに母に助けてもらっていましたが、母のことを否定しているのに助けを求めることは自分勝手だなと改めて思い、自立して母とは今まで以上に距離を取り付き合う方法しかないのかなと最近は思っています。話す内容もうわべだけにしたほうが良さそうだなと思いつつも、悲しい親子関係だなぁと思いますし、母は信仰しつつも私を育ててくれたことは事実で、感謝をしなければいけないのに、どうしても母の信仰を受け入れられない、理解できない、その辺の矛盾している部分も悩んでいます。

母の信仰のことは夫にももちろん打ち明けていませんし、父も母の宗教には大反対で父に話すことだけは暗黙の了解で絶対にNGでしたが、2人きりの時に内緒で相談すると、もう信仰はしていないと思っていた父は激怒、母に問い詰めてはいないものの、それ以来父は母と距離をとっていて実家に帰ると空気が悪く、相談した私のせいだなと思っています。
こんな風に母のことを誰にも相談できず、一人で悩み続けることも辛いです。
何かアドバイスがあればよろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お母様の「淋しさ」は何でしょう・・・?。

一般に「宗教」に惹かれる人は、(精神的に)孤独・自分にかまって欲しい、という思いが強い人です。ですから「親身」に相談に乗ってくれる人、特に「宗教家」には、心ひかれるのです。
外から見ている人は「何でそんなにのめり込むんやろ・・・?」って、理解できません。
〈お布施の要求や品物を買わせるような宗教ではありません〉とのこと・・・。あまり、神経質に考えずに「お母さん、淋しいんやろな~」と思って、孫の「子守さん」なんかお願いしてみて下さい。なお、お布施を「要求」されたり、「色々な集まり」に参加して、家を空けるようになれば、また、別の問題となります。「消費者センター」などに相談してください。
〈「あなたが今幸せなのは宗教のおかげ」〉・・・これも一理あります。しかし、「宗教《だけ》のおかげではないよ。お父さんや私の主人・・・その他にも色々な人のお陰でもあるのよ・・・。第一、お母さんが私を生んでくれたおかげ・・・」と、「さりげなく」言ってください・・・。キット分かってくれるはずです。
〈もう信仰はしていないと思っていた父は激怒、母に問い詰めてはいない・・・〉・・・一番悪いパターンです・・・。当面はそっと「様子を見る」しかありません。
とにかく、お母さんの「孤独感。構って欲しい」という心の淋しさを、考えてみて下さい。特に、お父さんとよく相談してみましょう・・・。
とにかく、頭ごなしに「宗教」に対する「否定的」なことは言わないようにしましょう。人間は誰でも自分が「大切に思っているもの」を貶(けな)されると、余計、意地になりますから・・・。合掌

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

前回、コメントありがとうございました。
母の寂しさ‥たしかにその通りだと思います。父も寡黙ですし、寂しさから信仰にのめり込む‥ありえますね。
母の寂しさにももう少し寄り添ってみたいと思います

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