曹洞宗の念珠について
曹洞宗の念珠の開眼??(魂を入れる??)の方法について教えていただけませんでしょうか。
つい先日、ビビッと一目惚れした念珠を購入しました。正式の念珠で、略式ではございません。今までは数珠や念珠の類いはあまり興味がなく、お参りに気持ちがこもっていることが大事だと思っていました。近年はお寺さん巡りが趣味になっており、気に入って購入した念珠ということもあり、曹洞宗のお寺さんには一緒に持っていきたいですし、作法もきちんとしたいと考えております。念珠に魂を入れるにはどうしたら良いのでしょうか??あるいは特別なことをしなくとも、お参りにいつも持って行き、気持ちがこもっていれば、それはそれで良いのでしょうか??
恥ずかしながら、宗派は曹洞宗ですが、作法に詳しくはないので、ご回答をよろしくお願いいたしますm(_ _)m
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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直心是念珠
曹洞宗僧侶です。念珠に開眼法要、いわゆる魂入れは必要ありません。
魂入れをするものは、礼拝の対象になるものです。具体的には仏像・位牌・お墓です。
念珠を仏壇に祀って念珠に向かって拝むなんてことはしませんよね。念珠は拝む対象ではなく、拝むサポートをしてもらうためのものです。
だから魂入れは必要ありません。
むしろ念珠を通じて、私に魂を入れてもらうくらいのつもりでいいんです。
何の魂か?仏道魂。仏教徒としての自覚です。
あなた自身が仏教徒としての自覚を持ち、仏教徒としての言葉を発し、仏教徒としての振る舞いをしたならば、結果としてそのお念珠も『あなたを仏道に導いた念珠』になるでしょう。
だから本当に大切なことは、あなた自身が仏道に親しむことです。
よく「気持ちがこもっていれば」と言いますが、実際のとこ、どんな気持ちを込めるのでしょうか?
お寺の本尊さまの前で「あのコンチクショーをとっちめて下さい!できる限り重い罰を当ててやって下さい!」と他人の不幸を願うのだって、不健全で悪い思いではありますけど、気持ちはめちゃくちゃこもっているわけです。
んじゃあ、仏教徒として善い思いって、何でしょうか???
あるいは善い言葉って、何でしょうか???善い振る舞いって、何でしょうか???
ソコが大事なんです。
ボランティアしましょう!◯◯愛護運動をしましょう!みたいな話ではありませんよ。
仏教を学ぶことは、それ自体が仏道です。ハイ、そのお念珠は今、あなたを仏道へと導きました。あなたが仏教の善い生き方を学べば学ぶほど、実践すれば実践するほど、あなた自身に仏教魂が入ります。
お寺巡りをした時、ただ歩くだけではなく、何か学べること・感じられることがないかアンテナを貼ってみましょう。法話会や坐禅会、季節の法要に参加すれば、より仏道に親しむことができるでしょう。hasunohaを読み漁ったり、また気になったことをご質問なさるのも素晴らしいことです。
このご質問によって、このご質問の分だけ仏教魂が入りました。こんな感じでイイんです。頑張りましょー。
複数のご意見を求めます(^^)
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございました。為人がわからない場での相談の難しさがわかりました。今後は自身のお寺さんにわからないことを相談します。