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自宅ご本尊を買い替えても良いのか?回答受付中

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有り難し有り難し 12

昨年末に母が他界しました。
お恥ずかしながら、わが家は家族そろって先祖供養に無関心で、お仏壇にも母が存命中にお花が枯れそうだったらお供えし直す程度でした。
お仏壇も居間にあったのですが、高齢の父が起きている時間は、一日中お仏壇の目の前に鎮座しているので、周囲の家族がお仏壇が埃まみれでも掃除もできませんでした。母もいることになり、お仏壇を床間の部屋に移し、お掃除をして毎日拝んでいます。
ここからが本題です。
購入したいものがあり仏具店に行った時、ご本尊の汚れが気になっていたので、店員さんに聞いてみました。菩提寺は曹洞宗だと伝えてありましたが、私「頭にキラキラの飾り物が、、、。」
店員さん「えっ!!」「頭、ボツボツじゃないですか?」
自宅に帰ってから調べてみたところ、おそらくは観音菩薩なのかな?
店員さんはかなり古いですよね、そのままお祀りしておければ良いのではないかと、お寺さんも何も言わないでしょ。とのことです。私もそう思いますが、厨子も破損箇所があったりして色々と悩んでいます。
菩提寺に相談と思っていますが、その前に助言いただけないでしょうか?!

2025年3月18日 17:47

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

こんにちは。
お母様のご逝去にお悔やみを申し上げます。
お仏壇を床の間の部屋に移し、お掃除をして毎日拝んでいるとの事、とても良いと思います。お仏壇をきれいにすると清々しい気持ちになりますね。

 仏壇は、その名の通り仏さまをおまつりする場所で、「小さなお寺」とも言われます。仏さまの他にお位牌もおまつりします。
 曹洞宗の仏壇は、「一仏両祖」といって、仏教を開いたお釈迦さま、曹洞宗のお教えの礎を築かれた道元禅師さま・4代目で教団の祖である瑩山禅師さまを中央におまつりします。

 さて、ご質問では、お仏壇の中央に、観音菩薩と思われる仏像が安置されているとの事です。ご先祖様が観音様への信仰が深かったのかもしれませんね。
 最初に書いたとおり、仏壇は仏さまをおまつりする場所で「小さなお寺」とも言われます。私の寺は曹洞宗ですが、寺のご本尊様は、お地蔵様(延命地蔵菩薩)です。近隣のお寺さんも、ご本尊さまが薬師如来だったり観音菩薩だったり文殊菩薩だったりします。ですので、私は、お仏壇のご本尊さまも、「一仏両祖」でなくても構わないと考えます。もちろん曹洞宗のお宅で新調する場合は一般には一仏両祖をお勧めしていますが、あなたさまの場合は、観音菩薩像が古いものであるとの事ですので、長く拝まれていたものと思いますし、また長く見守っていただいていた仏像ともいえますので、今後も大切に拝んでいただきたいと思います。

 お寺さんによって考え方も違うと思いますので、一度菩提のお寺さんに相談してみてください。

2025年3月18日 18:20
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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。
話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても!という場合は運営さんに問い合わせてみてね。

修理という方法もあります

tatibanaさん、はじめまして。質問を拝読しました。

お仏壇のご本尊の買い換えを検討されているのですね。

古いものであれば価値があります。傷んでいるところを修理したり、色を塗り直したりする修理という方法もあります。

ご検討されてはいかがでしょうか?
合掌

2025年3月23日 11:59
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有り難し
おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の月例法話の他に、地域の出張法話の依頼もあります。 出張法話で寺のある地域の特産品「梨」を紹介するので、「梨のおじゅっさん」として有名になりました。 ホームページ http://houwa-kanonji.com/

質問者からのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
わが家で不幸があったのは、51年前の事でどこか他人事でした。
家族の中でも一番気の合う母が亡くなった衝撃が大きくて、亡くなったからとは言っても、まだできることがあるのではないかと思っています。
本家なのでしっかりしなきゃいけないと思い、ご本尊の買い替えも考えなければと。調べていると、祀られているご本尊はおそらく江戸時代のものではないかと思われます。
最初気がついた時は、手を合わせてお顔を見ながら「え〜ツ」なんて思ったりしていました。すみません。
本尊が違うことに悶々としながらも、毎日拝んでお顔を拝見するうちに、言い方が良くありませんが、愛着を感じる様になってきました。
買い換えて新しい菩提寺と同じお釈迦様、、、。ご先祖様の思いや、今日までこの地に我が家が存在することを考えると、何か違うよな、、。
ご回答いただいて結論が出ました。菩提寺に相談することもなく、これからもずっとわが家を見守っていただきます。
ありがとうございました。

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