怒りと恐れに支配された人生を送っています。
私はまだ20代前半ですが、これまでに少年院や拘置所のお世話になってきました。
私は非常に臆病かつ繊細な人間なため、その反動で些細なことに対しても恐れ、怒り、その度に自己嫌悪に陥りながら他人とトラブルになることが多々あります。
こんな地獄行き確定みたいな私ですが、まだこの世にやり残したことや、お恥ずかしいですが「夢」みたいなものはたくさんあります。
しかし、何かをしようと一歩踏み出すたびに、すぐにまた小さなことで躓いて失敗してきたため、もうこれから世に出て人と上手くやっていける自信がありません。
山にでもこもって自給自足で生きていこうかと考えていますが、まだそこまで踏み切ることもできません。
このまま社会でやっていこうとすればいずれ、人を殺めてしまうのではないかとも思い、何も決断することができない行き詰まりの状況にあります。
この不安、恐れ、怒りに支配された私は、仏道を歩む皆様から見てどのようにすれば生きやすくなると思われるでしょうか。
よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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「悪縁」に近付かないように・・・
親鸞様(聞いたことありますか…?)は、人間というものは❝さるべき業縁のもよおさば、いかなる振る舞いもすべし❞・・・「そうなるべき因縁に誘われれば、どんな悪い振る舞いもしてしまう」とおっしゃっておられます。
〈少年院や拘置所のお世話〉になってきたとのこと・・・あなたの〈非常に臆病かつ繊細な〉性格が何かの「悪縁」と重なって、思わぬ方向へ行ってしまったのだと思います。多分、後で考えると「自分でも、なんであんなことしたのかわからない」・・・というような感じではないでしょうか・・・。人は誰でも「カッと」なったら、何をしでかすか分かりません。
つまり、「カッと」ならず、冷静な気持ちになる「訓練」が必要なのです。
ティクナットハンというベトナム人僧侶が「腹が立った時、口をきいてはいけません。静かに呼吸を整えなさい。そして、ゆっくりと歩きなさい」とおっしゃっておられます。腹が立った時「深呼吸して、一つ二つ三つ・・・」と数を読みながら、ゆっくり歩いて、息を整えて下さい。そのうち、「腹の虫」が収まるはずです。
もう一つ、一休さんの口癖「慌てない 慌てない 一休み 一休み」にちなんで、普段から「怒らない 怒らない 一休み 一休み」と口ずさんでいて下さい。腹が立ったり、怒ったりすることが減ってくるはずです。
そういう「訓練」をしていると、「悪縁」に近付かない方向に向かっていきます。合掌 南旡阿弥陀仏