急逝した母と残された父
先月実母が急逝し、心の在り方、家族の在り方についての悩みです。
本当に突然亡くなってしまい、母を思い出す度に辛いです。
喪失感がいまだに埋められません。
聖人君子とまでは言えませんが、私にとってはかけがえのない優しい母でした。
私の結婚が遅く、孫をわずか一年しか抱かせてやれなかったことが悔しくてたまりません。
母を大切にしていたつもりでしたが、もっとしてあげられた事があったのではないか、なぜ病気の兆候に気付いてあげられなかったのか、と慚愧に耐えない思いです。
私は実家を出て、借家住まいです。(実家から車で30分の距離)
実家は田舎にあり、非常に保守的な地域・価値観で育ちました。
長男は実家を継ぐもの、という価値観が根強く残っています。
然しながら、実家が過疎地なこともあり、我々夫婦の老後や娘の学校を考えた場合、もう少し都市部で生活したく、家族で話し合った上、現在私のマイホームを建築中です(借家近く)
生前母は建築に賛成してくれていました。
資金援助までしてくれたほどです。
父は渋々ですが了承済です。
父は仕事は現役なので収入もあり、生活能力もありますが、やはり一人にすることが心配です。
内心寂しいのではと思います。
隠れて泣いているようです。
現代では一人暮らしの高齢者は沢山居られると頭では解っていますが、夜一人になってしまう父を思うといたたまれない気持ちになります。
私の勤務地と実家が近く、毎日様子を見に行く事は可能です。
丁度私に栄転の話もありましたが断り、せめて現在の勤務地を続けるつもりです。
実姉は独身ですが、激務で週一回の帰省が限界です。
父は予定通りマイホームは建てれば良いと言ってくれますが、父を1人にしたくないという気持ちも出て来てしまいます。
かと言って、実家の地域で暮らすことは、私達夫婦と娘の人生を長い目で考えれば、厳しいと言わざるを得ません。
堂々巡りです。
父は地元にしっかりと根付いており、近所づきあいも深く、友人も沢山いる為、我々の家に父を呼ぶことも難しいです。
私の描いていた未来は、全ては母のおかげで成り立つものだったのかも知れません。
私が母に甘えていたのだと痛感しています。
母のいない寂しさ、今後の家族を思うと不安でたまりません。
ご助言頂けますようお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
私にも似た悩みがありました
お尋ねの文面を拝読し、同じようなことで私自身が悩んでいた頃のことを思い出しました。母が先に亡くなり、父が残されました。その後、父も脳梗塞、半身不随となり、再発して亡くなりました。その後、長く認知症を患っていた祖母が亡くなりました。私は片道3時間30分位の場所に住んでおり、兄夫婦に全部押し付けるような形で世話をしてもらいました。今もとても申し訳なく思っています。
文面を拝読しますと、母上のお体に変化があったのを見逃したのではないか、というお苦しみにしても、自分が通ってきた道を歩いておられるようにも思います。お悩みが伝わってきます。
さて、父上のことですが、現役で働いておられるのですから、身の回りのことが十分にお出来になりませんね。かりにすぐ近くでお住まいの場合でも、お手伝いさんというかヘルパーというか、そんな方に見つけてお願いすることは必要だろうと思います。
お住まいの場所ですが、あなた方ご自身の問題であると同時にお子さんの学校のこともあり、現在の地域においでになるのがよいように思います。
ご実家まで30分というのは一見、近いように思いますが、あなたの立場からすると決してそんなものではないですね。でも、インターネットなどを使うことでお孫さんとお爺ちゃんとの触れ合いは確保できるものと思います。地球の裏側とでもパソコンを用いればface to face(display to display)でやり取りできるわけですから。同様に、お姉さんと御父上の間もやり取りも少しは可能になるものと思います。夜の時間がそんな形で寂しくならないよう、配慮していかれたら、と思います。
ともかくも、御父上が元気でお仕事をなさっている間は、寂しさも紛れ、あなた方ご家族ができるだけしげくお顔を見せるということかと存じます。父上がお仕事から引退され、介護が必要になったら、ということもお悩みの種でしょうが、今はそうなったときに備え、情報を得ていく以上のことは必要ではないと思います。
質問者からのお礼
御自身のご経験も踏まえ、貴重なお言葉を頂き有難うございます。
特に私共夫婦の家について、そのまま今の地区に住んで良いと言っていただけたのは背中を押して頂いた思いです。
仰る通り、現状利用できるものをうまく活用していくことも視野に入れていきたいと思います。
母は突然でしたが、いつか必ず来る父の時には、悔いの無いよう今から出来ることを進めて行き、妻や姉と理想の形を模索して行きたいと思います。
ご助言頂き有難う御座いました。