子供の宗教
(編集部より。規約により一部変更しています。)
私の実家は禅宗ですが,嫁ぎ先は別の宗教でした。
本来であれば,嫁ぎ先の宗派に改宗すべきであり,義母からも長男の嫁になんだから入信すべきと強く言われました。
が,もともと良い印象がなかったのもありますし,高校の歴史で勉強した程度ですが個人的には禅宗の考え方が好きであり,宗教選択の自由を盾に取り入信を拒否しました。
なので,我が家は主人はその宗教(親戚や義母のしがらみがなくなれば,脱会予定),私は禅宗という夫婦で別宗派になっています。
ただこの場合,子供の宗教はどちらになるのでしょうか?
夫婦の意見としては,子供にはその宗教に入信させない。という事で決まっています。
なので,私としては私の宗派である禅宗のつもりなのですが,その場合何か届出みたいなのは必要なのでしょうか?
また,主人も脱会後は禅宗に改宗すると思われるのですが,その時も何かやる事はありますか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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一概にこうと言えない面もありますが
ご相談拝読しました。
全ての国民は個人として尊重されること、思想及び良心の自由・信教の自由が保障されること、何人も宗教上の行為・式典・行事に参加することを強制されないことは日本国憲法に明記されています。
なので信仰は生まれによって自動的に決まるものでもありません。また、生まれた後に自ら主体的に選択した信仰をその人の内心に入りこんでどうこうしようとすることは誰にもできません。
以上は人間の内面、心の中のことです。
それと、特定の宗教団体や宗教法人の会員・檀家・信徒(など呼び名は様々)となること、あるいはやめることはまた違います。
そういうものに所属すること、あるいは脱会することにはその法人や団体が定めた手続きが必要でしょう。
もちろん信教の自由がありますので宗教団体や法人は本来それをとがめることはできないのだと思います。(特に脱会について。入会については団体・法人の運営にも関わるので団体・法人側にも選択の権利があるのでは…詳しくは法律の専門家にお尋ねください。)
なのでお子様の宗教はお子様の自由であることが大前提です。
ですが私たちは社会的存在であるため、何ものにも影響されない自由などありえません。お子様の宗教意識が親の宗教意識や行為に多大な影響をうけることは避けられないと思います。
さらには個人の信仰とは別に、法事やお墓参り等の宗教行為を「家」として行う様なケースは多々あるかと思います。
この時は家庭内で内心の信仰が別々であろうと、その「家」の宗教行為を依頼した宗教団体・法人の宗教儀式に参加する形となるでしょう。ですがそれでもってその参加した人全ての内心の信仰がその宗教であるとしてはならないと思います。
こうして文章化するのは中々難しく、デリケートな面を含みますが、とにかく信教の自由が大前提です。
そして特定の宗教団体・法人に所属、そこから脱会するならば届け出など世俗的な手続きが必要となるという事だと思います。(その手続きを経なくとも、内心の信仰は侵されないが)