元凶となる父親が憎くてたまらない
(編集部より。規約により投稿の一部を変更しています。)
私の父親のことで相談です。父は人三倍ほどプライドが高く、ちょっとした事で狂ったように喚き散らし家族にも暴力をふるうことも度々あります。
ある宗教団体にも入信していて、父はその宗教団体で全てが出来上がり自分の価値観が一番と思っています。私は今となっては「はいはい」とスルーするようになりましたが。
そんな父は三十代で事業に失敗して以降六十歳を過ぎた今でもほとんど家に籠り、まともに働きお金を家にいれたことはありません。
そのため借金は膨らみ、家には借金取りが来ては居留守を使う父に代わり母や祖母が平謝りし、ついには家を担保に家族は追い出され親戚の家に泊まっていた時も父は一人だけ知人の家に泊まっていました。
母や祖母が意見を言おうものであれば、「うるさーい!!」と怒り狂い暴力を振るっていました。もちろん八つ当たりで私や妹弟も殴られていました。
私は子供の頃はこれが父親の姿なのだろうかと疑問に思い、頭を下げ泣きながら親戚にお金を借りる母親が不憫でしかたなく、どうやって父を殺そうかと考えた時期もありました。そんな過去を送り、父以外の家族は壮絶な思いをしてきました。
現在子供は独立しました。両親は年金はあるのですが貧乏スパイラルから抜け出せずにいます。
私も妹も「離婚したら?」と何度も母に提案したのですが、母なりに思うところがあるのかうんとは言いません。もう仕方がないと諦めています。
私は結婚し義理の父母が出来ましたが、本当に優しく娘のように接してくれるため欲しかった愛情を受け、初めて「家族」というものを実感しています。
一方父とは距離を置いて気にしないようにしているのですが、母からお金の事や行事で連絡を取る度に、未だに横柄な態度を取り変わろうとしない(無理でしょうが)父の人間性が許せなく心の底から憎い気持ちが煮えたぎります。
それと同時にまた父が問題を起こすのではないかと不安も出てきます。色んな見方もあるかと今まで悩んだりしましたが、どうしても父一人だけは許せなく、憎い気持ちと不安が消えません。
いちいち過去のことを考えて怒りや不安に捉われる時間を過ごすのは無駄と分かっているのですが…どうしたら心穏やかにこれからも生きていけるのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
プラユキさん
ずいぶん辛い子供時代、青年期をお過ごしになったのですね。
私は会社員の子どもです。父は基本的にまともな人で技術屋でしたが、例外的に営業か何かの仕事をしていた時だけは、困った人でした。接待か何かで酔っ払って帰ってきては家で少し暴力とたくさんグダをまきました。ただ、その部署から異動になり前のとおり技術屋に戻るとそんなことはたまにしかなくなり平和でした。でも、その数年の記憶があるので、それは嫌な思い出ですが、同時にあなたのようなお悩みを持つ方のお気持ちが分かるところもあります。もちろん全部同じというわけではありませんが。
さて、プラユキ・ナラテボーさんというタイ仏教の僧侶となられた日本人の方がおいでになります。この方はあなたと同じようなお悩みをお持ちの方々に寄り添い、タイ仏教の手動瞑想を指導なさって苦しみを減らしておられます。インターネット上からコンタクトが取れ、相談に乗ってくださいます。
詳しくはプラユキさんに直接お聞きになったらよいと思うのですが、瞑想によりずっと過去に縛られている方々を「今ここ」の自分に気づかせます。苦しんでおられる方々は、何に苦しんでいるかというと過去の記憶です。あなたも過去の記憶に呪縛されて今を生きておられるように思います。この状態を瞑想を行うことにより瞑想を行っている「今ここ」に集中させ、過去と切り離す、ということです。
瞑想が深まっていくと父上への憎しみから少しずつ解放されていくようです。そしてさらに、父上への理解が深まり、父上も苦しんでおられると見られるようになると、あなたは平安を得られるようです。
私にはこれ以上のことを申す力はありません。が、プラユキさんとコンタクトを取られることはあなたにとってたいへん意味があることのように思います。
質問者からのお礼
藤岡さま
ご回答ありがとうございました。