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父の突然死

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つい先日の8月20日に65歳の父が突然死しました。
私はいつも通り仕事をして、昼御飯を食べ始めようとしていた時に、母から電話が鳴っているのに気付き電話にでました。
母からは「お父さんが息をしていない」の内容でした。
一瞬理解が出来ず、今すぐ行くと言い、実家に駆けつけました。
向かっている途中、母に何度も電話をかけ、出たのは兄でした。
内容を詳しく聞いていると、心肺停止の状態でした。
数日前に私の家族と母と父でご飯を楽しく食べ、父とは一緒にお酒を飲んだばかりだったので、何かの間違いだと自然と涙がでてきました。
実家に着くと救急車が発進するところでした。
母が助手席に乗っており、私が来たことに気づいてないのか、ずっと無表情で遠くをみていました。
その後、病院にすぐ向かい、母と兄と合流しましたが、医者からは「心臓マッサージを続けていますが、非常に反応が鈍いです」「これ以上蘇生を行っても身体を傷つけるだけです」と言われ、兄は止めてくださいと言おうとしましたが、私は父がこれで死んでしまうのが信じられなくて、「あと少し頑張ってください」と言いました。
頭ではもうダメだとわかっていましたが、、、
結局父は戻ってこず、そのまま死を宣告されました。
その後、家族だけの席を設けてくれた時に母が泣き崩れました。
その後はよく覚えていませんが、通夜と葬儀を頭が真っ白になりながら時間だけが進んでいきました。
途中何度も涙が流れて、一番悲しんでいるのは母なので、声をだして泣くことを我慢してきましたが、最後の出棺の時に4歳の子供を抱っこしたまま泣き崩れてしまいました。
もう家に戻ってこないと思った時にさすがに我慢できませんでした。
父とは子供時代の楽しい思い出があまりないですが、私に子供が出来てからは、父との会話も増え、寡黙で頑固な父が「じぃじ」と言ってくる孫と楽しそうに遊び、知らないうちに子供のおもちゃを買ってきてくれたり、もっと生きたいと言っていました。
今は仕事も休み、実家で寝ています。
夜寝るのが恐くて、1日三時間ほどしか寝れていません。突然すぎて、まだ父が近くにいる様な気もします。
ハッキリいって仕事にも行きたくないし、子供と遊んでいても、自然と笑顔になれません。震災が起きて、家族みんな死んでくれたらいいのに、一週間前に戻りたいと思っています。
この気持ちはいつか晴れるものでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

死別は避けられない別れ

テリ-さん、思いがけない突然の別れで、大変でしたね。

私の父は、私が大学四年の時に脳出血で突然死しました、まだ50代前半でした。
私はまだ学生でしたし、お坊さんの葬式は近隣の和尚さん方や総代さんなどが仕切るので、なんかバタバタしているうちに終わっていましたね、よく覚えていません。
でも、あまり涙を流すことはなかったなと思っています。
なぜかというと、私は中学から寺の小僧としてよそのお寺に入ったので、父親と一緒に暮らしたのは小学校までなんですよね、だからそもそも思い出が少ない。
そして、仏の教えを学ぶ中で「諸行無常」という考え方が自分の中にあったからだとも思っています。

この世界は常に変化し続けています、人の命も例外ではありません。
産まれたからには、時間と共に必ず老いるし、必ず死にます。
いつか必ず別れの瞬間はやってくるのです。

テリ-さんのお父さんは、息子が一人前の大人になるのを見届けました。
お孫さんの顔を見せることが出来たのは、何よりの親孝行だと思いますよ、これぞ不幸中の幸い。

あとは、あなたがやるべきことはただひとつ、亡き人に恥じない生き方をなさることです。

辛い気持ちにけりをつけるのは、すぐには無理でしょう、どれだけ時間がかかってもいいよ。
ゆっくり受け入れていこう。
でも、ちゃんと前を向く努力もしよう。
それが生きるって事だ。

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有り難し
おきもち

様々なつらい別れや痛みを、私も経験しながら今日を生きています。 あなたの...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
いきなりの別れに戸惑いを隠せません。
なんでうちの父が、と思っています。
ご回答を読んでる時は涙がポロポロ溢れてきました。
今後何度も読み返していくと思います。
すぐには心の底から笑えないと思いますが、徐々に受け入れていけることを信じ、新たな人生を生きていきたいと思います。
ありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ