嫌なことが立て続けに起こります
現在どこにでもあるような大学に通っています。
しかしその大学は自分が志望した所では全くなく、最終的に選ばざるを得なかった学校です。
入学してすぐ、何年か前に知り合った友達と晴れて付き合うことになりました。
しかしその人とは別れてしまいました。どちらがどれだけ悪いとかは分かりかねますし、善悪で区別し難いものなので割愛します。
それと同時期に、大切な家族が亡くなりました。
憧れの人は将来のため遠征してしまい、話すことはおろか連絡を取ることも難しくなりました。
友達を作るのは得意であると自負していましたが、できた友達は天然なのか、悪意無く私の心を踏みにじってきます。
具体的なことは言えませんが、自己承認欲求が強い自慢ばかりと言ったところでしょうか。
始めたバイトでは、まだ慣れない部分もあり上手く立ち回れません。
友達やバイトのことだけなら何とか頑張ろうと思えました。
ですが最近失うものが多く、手に残ったものを数えるのが怖くなりました。
何をしてても「疲れた」の一言。
夜になれば涙が出てきます。
まわりができることをできない自分を責めるのは見当違いであることは理解しています。
ですが報われないことが多くて、何を責めれば楽になるのか分かりません。
今も私が何に悩みどうやって縋りたいのかが曖昧な状態です。
ハッキリしているのは、楽になりたいという気持ちです。
甘えたことを言っている自覚はあります。
ですがこれ以上頑張ることが今の自分には難しいと思い、相談させて頂きました。
次の日にまた頑張れるようなお言葉、お待ちしております。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
様々な悩みの底には根本的な問題がある
ご相談拝読しました。
かなり心が疲弊していらっしゃるご様子。どうかご無理なさらずご自愛ください。
色々なことが続き悩みは尽きないようですが、様々な出来事に悩むという形はとりながらも、結局は自分について悩み、そして迷っているのではないかとお察しします。
私とは一体何なのだ?何のために生きているのだ?という根本的な問題ですね。
人生において何かを手に入れた気になっても、それは死でもって奪われていきます。そして生きている間は手にしているつもりでも、今度はそれがなくなりはしないかと不安になったり、もっといいものがあるのではなかいと比べたりしてしまし、そこには真の安らぎがありません。
別に頑張る必要はないのです。あなたは明日無理して頑張らなくていい。
ただ、先の根本問題をしっかりと考えていくことだと思います。
「楽になりたいという気持ち」は否定できません。誰もがそう願います。しかし本当に楽になるとはどういうことかを考えなければ、逆にその楽になりたいという思いに自分が苦しめられるのです。
自分に降りかかる様々な災難が「なんで私ばかりこんな目に」という不当なものとしか受け取れなくなり、どこかに自分が楽になれる理想郷があるはずという思いにとらわれ、今ここの現実から離れてしまいます。そうすると地に足が着かなくなってしまうのですね。
辛い時は辛いままに、悲しい時は悲しいままに。それがあなたのありのままです。無理して頑張る必要はありません。その辛さも悲しさもあなたが受けるべきでない不当なご縁ではなく、あなたが正に今受けているあなた自身のご縁なのです。
結局自分という何か固定的な実体があるわけでなく、私たちはその時々のご縁によって成立している存在にすぎません。そのことに本当に頷けたときに、災難がなくなるというのではなく、災難を引き受けられるという形での本当の楽が見出されてくるのです。
何か特定の状態が楽ならば、そんな不安定で儚い楽はありません。そうでなく、苦しみから学び、苦しみを活かしていける道こそが何があっても受け止めていける本当の楽です。
誰とも喋りたくない時、どこにも行きたくない時は一人でじっとしているのもいいでしょう。周りの刺激への反応でなく、あなた自身の中から突き上げてくる本当の願いに耳をかたむけてみましょう。
質問者からのお礼
長々としてまとまりのない曖昧な悩みに、懇切丁寧に回答して頂き誠にありがとうございます。留めずにここでお話してよかったと、心から思いました。
自分のことを悲観的に見、それでも周りの声に答えねばと空回りばかりしていた自分を、少し客観的に見ることが出来ました。
今自分が考える辛いことや悲しいこと、それら全てに時間をかけてでもゆっくりと受け入れられるように、少しずつ変わっていけたらと思います。
また、頑張れとばかり言われることに疲れ、逃げ場ばかり探していた私に、無理に頑張らなくていいとのお言葉、本当に救われました。
これから先何かにまた躓き、悩んだ時に今回のようなお言葉を頂ければ幸いです。
本当にありがとうございました。