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輪廻のカルマについて教えてください。

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有り難し有り難し 37

今の自分が置かれた状況や事変が前世からの業であり、輪廻したものとするなら、そのカルマを断ち切るにはどうすればよいでしょうか。
現世の私で終わりにし、次には残したくないというほど、幼少期からいろいろ経験しました。これが私自身のカルマによるものならば、今世で断ち切り、輪廻で転生した次には残したくありません。
よいお知恵をおかしください。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

カルマの責務はどこまで?

たしかに、原因と結果としての因果応報と仕組みはあります。
だからと言って、今生が過去の出来事の結果とは言い切れません。もしそうであれば、努力をする必要もないし、人生頑張る必要もありません。ただ流されるだけで終わりますから。
しかし、そうではないとなれば、ないからこそ努力もし精進もし、真面目に暮らそうともしています。
大きな意味では、過去の自分の影響はあるかもしれませんが、今度の人生ではこういう事をしよう、こういう人生を歩み、自分自身、反省すべき所や、修正すべき所は修正しようと誕生してくるのだと思います。ゆえにそのためには、その事が充分できる環境、すなわち両親を選び、兄弟を選び、伴侶を選び、また、子供にも選ばれるという仕組みと思っています。もちろんこれは公式な宗門の考えでもありませんので、一お坊さんがほざいている程度ですが。

まめまるさんの、過去のカルマを断ち切るという考えではなく、だからこそ、新たなる人生を選び歩んでいるということになります。
いろんな経験をされ、そこで学ばれたこと体験されたこと自体がすでに、そのことを通じて修正しようという出来事であったのです。
大切なことは、その出来事をどのように捉え、どのように対処してかです。
それは結果であっても、それが次の原因になっているということです。だから、反省や感謝、前向きな考え、真面目な思いが大切なのです。
すべては単なる出来事です。その出来事をいかに捉えるかが、人としての求められることで、仏教の教えはそのためにあると思います。

結論としては、様々な出来事に対して、素直にまじめに真剣に、そして感謝されるような思いと行動をしていけば、まめまるさんの思うような路線になりませんか。

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日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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菩薩行を始めましょう。

まめまるさん、こんにちは。

自分のカルマを断ち切りたいのですね。
方法は、菩薩行の実践です。まずは、菩薩行をするために、自己改革の八正道をして、自分のものの見方、考え方を正す修行を行います。
そして合わせて、利他の修行、六波羅蜜の菩薩行を実践します。
八正道と六波羅蜜の詳細は仏教本やネットで調べてみて下さい。
なかなか自分ひとりでできないのであれば、師僧を探してその下で心の修行をするのもいいでしょう。

がんばって!合掌

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おきもち

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来世で極楽浄土に往けばよい

来世で極楽浄土に生まれることができれば、輪廻からの解脱の近道になります。
南無阿弥陀仏と念仏を称(とな)えれば、阿弥陀仏の力で、どんな悪人でも臨終のときに極楽浄土に迎えていただけると、経典には書かれています。
だからご安心下さい。
南無阿弥陀仏と口で称(とな)える念仏をするだけでよい、たった一回の念仏でも阿弥陀仏は見捨てず救ってくださるのです。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

願誉浄史様
お言葉、ありがとうございます。
南無阿弥陀仏、南無薬師如来、南無観世音菩薩
毎日朝や事あるごとに、必ず念じさせていただいてますが、これからは今までと違う心もちで念じていこうと思います。
お忙しいときにお教えいただき、ありがとうございました。

染川智勇様
いままで声を失っていることがネックとなり、読経することもできない私がいかに教えを請えばいいのか悩んでいました。ネットや教本で六波羅蜜や八正道のお教えを学んでも、なかなか実践できないでいるのが現状です。
しかしこうして質問にお答えいただける環境に出会い、改めて向き合って実践的になれたらと考え直すことができました。お教えいただき、ありがとうございました。

鈴木海祥様
前向きな自分になれるかはずっと悩んできました。
仏教の教えを自分なりですが学んでいくうちに、物事のとらえ方が少しずつ変化し、執着なのではないかと、自分に問うことが増えたと思います。
私がどう生きるか、前向きな気持ちを持つにいたるまでは、もしかしたら私には苦なのかもしれません。ですが、反省や感謝を忘れず、素直に真面目にブレることなく人生を粛々と歩んでいこうと思いました。
ただ、子は親を選べません。毎日殴られ、蹴られ、罵声を受けて刃物で切られても
その親にすがるように生きていくしか道はなく、逃げることはできませんでした。
仏様に幼い時から泣きながら縋り付きました。今でも仏様に甘えているのかもしれません。仏様の前では素でいれるような気がしています。
お教えをいただいて、今後どのようにすべきかを見つけることができたのかもしれません。他者を害することなく自分を律し、反省と感謝の気持ちを忘れず、素直になっていこうと思います。
そうですよね、これからですよね。
お教えいただき、ありがとうございました。

「輪廻転生」問答一覧

解脱する方法は確立されていますか?

私には、「もう二度と人に生まれたくない」という、漠然とした、でも強烈な願望があります。 生まれ変わった自分は今の自分とは関係のない赤の他人であり、そんなことを気にする必要はない、なぜそのような悲しいことを考えるのか、もっと楽しく生きなさい なんてことを言われたりするのですが、むしろなぜ他のみんなはそう考えないのだろうと思うくらい 私にとっては本当に強く願っていることが「もう絶対に、絶対に生まれてこないこと」です。 仏教には輪廻転生の考え方があり、その輪から外れる方法が解脱だと聞き齧りました。 まだ仏教について何も知らない人間の質問で大変恐縮なのですが、 つまり解脱することができれば、もう命として何かに宿ることは二度とないのでしょうか。 私にはそれがとても魅力的なことに感じます。そこで、解脱の方法とは、こうである、と言うものが確立されているのであれば教えていただきたいです。 でもきっと、そんな簡単な、うまい話はないのだろうとも思いますし、この質問自体どこかズレているのかもしれません。 もし回答できるものではないのだとしたら、自己研鑽として、仏教について学びたいとも考えておりますので、何も知らない人間がまず手始めになにをすべきかを教えていただけますと幸いです。 このような場を設けていただいていること、質問のご縁をいただけたことに感謝致します。

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神通力

 前回「釈尊の悟りは神通力を得た結果?」を投稿しましたが、当たりのようです。  駒沢大学学長を歴任された水野弘元先生の著書「釈尊の生涯」の「成道と三明六通」には「(前略) そして濾尽智通以外の五神通は、必ずしも仏教者だけでなく他の宗教家や鬼神狐狸の類に至るまでも、浅深の差はあっても、これも得ることが出来るとせられる」と書かれています。  三明六通の「六通」とは先ほどにに記述の「五神通」とあるように、「六神通」と考えることが出来ますので、「神通力」を得たと考えて差し支えないと思います。  古代インド社会では「輪廻転生」は常識であったそうですが、当時のインド宗教者は、互いに神通力を競い合ったと考えられます。  三明の最初の一明は「過去に関するすぐれた智慧の宿命通(宿命明)」となっていますから、釈尊だけでなく、それ以前の宗教者にもそこに到達して、「輪廻転生」が世間に広まったと考えられます。  余談ですが、阿含宗を創設した桐山靖雄師は、著書「輪廻する葦」のなかで、成仏法と称して、神通力を修練することを勧めたようです。私は読んでいませんので想像ですが、論理の「阿含経」ではなく実践法の「雑阿含経」を研究していたようです。

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輪廻転生の考え方について

質問が2つあります ①仏教では輪廻転生と言う考え方で生まれ変わると言われていますが 人口の増減についてはどう考えているのでしょうか? 今の日本の人口は1億人を超えていますが 奈良時代 大宝律令ができたころは310万人~320万人ほどだったようです。 日本史の教科書では 昭和初期の満州事変が始まった頃のことを 日本は中国人4億5千万人を敵に回すことになった と書かれていますが 今は中国の人口は軽く10億人を超えています 同じ国籍だけに輪廻転生するとは限らない 世界規模で考えるべきとしても 現在世界の人口は70億人程度いるようですが 1世紀に前に比べても数倍になっています もっと言うなら 数万年前の ~~原人 とかいたころはどうなのか? とか いろいろ説明がつかないことばかりです。 昔の 江原啓之さんが出てくるような心霊番組はテレビでやらなくなりましたが (便乗した霊感商法 悪徳商法がはびこるようになるとか、輪廻転生を信じた人が人生をやり直すために自殺するケースが出たなどの理由で弁護士などがテレビ局に抗議したそうですが) 当時の番組では江原さんは輪廻転生を言っていて 「あなたの前世は~」と言う話になると 全て人間であり、他の動物だったケースは見たことがありません。 しかし 全ての人間が また人間に輪廻転生をするとすると 個体数の関係で辻褄が合わないことになります。 これは仏教ではどう考えているのでしょうか? ②私は亡くなったら全て「無」に帰す 霊魂も輪廻転生もないインチキだ と言う考え方は好きではありません。 それは 大切な肉親を亡くし時点で「永遠の絶縁」を意味するからです。 死ぬことは怖いとは思いませんが、肉親と未来永劫絶縁になると想像するほうが怖いです。 霊魂や輪廻転生を完全否定する宗教家の方もいるようですが、肉親を亡くしたら情なんて捨てろ と考えているのでしょうか?

有り難し有り難し 34
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誕生の仕組み

 輪廻転生が真実であるとすれば誕生の考え方が大きく変わります。  まず結論から言いますと、「心は自分自身であり、親から貰ったものではない」と言うことです。 即ち自分の生老病死は自己責任であるということです。  ことわざからはじめますと、  「身体髪膚これみな父母より賜う。あえて損傷せざるは孝の始めなり」  これは身体だけであり、心は別ということになります。  「子は授かりもの」   もし心も親譲りであれば我が子であって、授かるとは言わないでしょう。  「とんびが鷹を産む」  親子の気質は別物であるという事でしょう。  「愚兄賢弟」  もし親譲りであれば、兄弟でも性格が違うとは、遺伝子的には考えられません。 原則的には類を以って集まるはずですから、性格が似ていることは多々あります。  臨死体験者(新堂のぶ子氏)の言葉(講演会にて)  「親が子を生むのではなく、子が親を選択する。」  ある宗教学者はネットで「龍樹と輪廻転生」と題し   「ブッダは、『大縁経』で、意識が母胎に流れ込むことによって、そして、そこで身心(名称と形態)が増大することによって、この世に転生するありさまを説明した。」と述べています。  「意識」は心と同一と考えてよいと思います。   以上が結論の根拠です。

有り難し有り難し 8
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ