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自殺未遂常習犯への別れ話の切り出し方。

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前回の質問で、私は失恋後の一時の感情で、好きでもない人と付き合ってしまったという悩みを打ち明けました。

今付き合っている人は精神疾患を持っており、非常に精神的に不安定で、癇癪を起こすこともあります。
そんな彼女を好きになることもできず、このまま付き合い続けることは、相手にも悲しい思いをさせると思い、別れることを決意しました。

しかし、彼女は過去に失恋をする度に自殺未遂(飛び降り、首吊りなど)をした事があり、何度も生死の境を彷徨ったようです(身体には大量の手術痕があり、彼女の親に話を聞くと、嘘であるとは考えられません)。

そのため、もし別れ話を切り出し、真実を伝えてしまった場合、今度こそ死んでしまう可能性が高く、最悪の事態を想像して悩むばかりです。

その人が自殺してしまったら、きっと私は良心の呵責に一生苦しむと思います。
結果的に人を殺すことになった私を、仏様もきっと許してくれないでしょう。

今私ができる最善といえば、その人の自殺を阻止しつつ、別れを切り出してお互いに距離を置くことだと思っています。

そのためにはどうしたら良いでしょうか。
お坊様からのご意見をお聞かせください。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まずは、その病気を知りましょう。

 あなたご自身も切羽詰まっている、もちろん彼女もずっと切羽詰まっているのだろうと拝察します。あなたも辛い時だったとは思いますが、今起きていることには何らかの責任はあるでしょう。
 まず、彼女が何らかの診断を受けているのであれば、それについて本なり医師なりから学んではどうですか。「何が怖いのか。何が起きると癇癪(思考停止?)になるのか。貴方に夢中になることで、何から目を逸らしているのか。自身をどう認識しているのか。過去の家族関係で何か原因になりそうなことがあるのか。」貴方が知っておくべきことは、沢山あるでしょう。もちろん観察から仮説を立てても良いです。本はあくまで一般例ですからね。
 前の問いで「どんな仕打ちでも受ける」ようなことを書いていましたね。では、先ほどあげた切り口の一つを選んで、学んでは如何ですか。「自分のことを理解してもらえた」ことは、「付き合ってもらえない」にせよ、彼女を不幸にはしないでしょう。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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質問者からのお礼

佐藤様
数ある質問の中、私の悩みに答えていただき有難うございます。
確かに私はその人を理解しようとする姿勢が途中から弱くなっており、どちらかというと匙を投げているような状況でした。
どうせ別れるのだから、何もしないのではなく、別れることになるからこそ、その人のことを理解してあげなければならないと思うようになりました。
これから長い長い道のりになると思います。しかし、これも仏様の与えてくださった試練、そして学びの機会と捉え、格好つけたことを言うようですが、最善を尽くす努力をしたいと思います。

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