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婚約した彼の突然の死。生きる糧が欲しい。

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有り難し有り難し 17

先日、長年お付き合いをしていた彼が急性の病で亡くなってしまいました。
亡くなる前のデートで、「来年には籍を入れよう」とずっと待ち焦がれていた言葉をくれていました。

私たちは付き合いも長いですが、本当に仲良しで、喧嘩も少なく、レスもなく、本当に愛し合っていました。

まだ同棲はしていませんでしたので、やっと毎日一緒に暮らせると思っていた矢先、彼は倒れ、帰らぬ人に。
ご家族からお話を聞いた時には、信じられなくて。
何かの悪い夢か、嘘なんじゃないかと。

奇しくも、告別式は私たちの記念日でした。
十何年目の記念日が、お別れの日になってしまいました。

今、すごく会いたいです。
悲しいです。

この辛い今を生きる糧として、彼の赤ちゃんが欲しい。
何か奇跡が起きて赤ちゃんができないか…。
赤ちゃんにはその分、たっぷり愛情を注ぎたい。
赤ちゃんができているかは分かりません。
これは私の願いです。

次の生理が来るのも怖い。
来ないで欲しい。
私に生きる力を与えてくれる生命が宿ってくれないか、願ってしまいます。

本当に彼のいなくなってしまったこの世界に生きることが辛いです。
食事を取るのも悪に感じます。

彼はどんなに苦しかったか。
悔しかったか。
彼は死んでしまう前に、私へメッセージを最後の力で残してくれました。
そこには私への気持ちで溢れていました。
苦しい時に私を想ってくれたこと、本当に嬉しくて。本当に悲しくて。

なるべく早く彼の元に行きたいと願ってしまいます。
私は、彼のいないこの世界で何も頑張ることができません。
これまで生きてきて、早く死にたいと願うなんて初めてです。

自死はできない。
自死は彼も悲しませるし、私の家族も友人たちも悲しませてしまうから。
私も彼と同じ病で同じ苦しみを味わい、死にたいです。

本当にまだ彼のこと愛しています。大好きです。
私はこれから何を糧に生きれば良いのか。見つかるのでしょうか。

苦しいです。
まだまだ修行の足りない私にアドバイスをいただければ幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

グリーフケアを受けてみてください。

ゆき 様 哀しみの中、相談投稿ありがとうございます。

まずは、彼のご冥福をお祈り申し上げます。
愛する人との突然の別れ。哀しく辛いですね。胸が締め付けらるような感じかもしれませんし、死んで彼の処へ行きたいという感情もあるでしょうね。
本当にそのような気持ち・感情になってしまうことは、仕方のない事だと思います。それほど、お二人は愛し合っていたという事ですから。
泣くだけ泣いてください。
哀しみをベースに気持ちの混乱・死を認めたくないという否認・なんで私を置いてという怒り・落ち込んでしまう抑うつ・どうしようもない思いの諦め・そこからやや抜け出して生きる糧を望む転換・そして少しの希望が持てるようになる再生へと、心は移っていくようです。このような心の揺れを順番通りでなく、行ったり来たりしながら。

まだ、ゆきさんは混乱の状態かな?
そんな時は、誰かに気持ちを聴いて貰ってください。彼との共通の友人でもいいし、グリーフケアをするカウンセラーや僧侶に傾聴してもらってください。
最近はネットで通える範囲のカウンセラーや僧侶を探せると思います。
温かく寄り添ってもらえる方が良いと思います。
苦しい思いを受け止めてもらってください。
そして、
(ここからは、ゆきさんの投稿を読んだ私の想いです。気に障るようでしたら流してください。)
ゆきさんあなたは、修行が足りないのではないのです。
彼に向かう愛情がしっかりあるのです。
彼とともに育んだ、愛情・優しさ・心の温かさ・思いやり、などなど
そんなことを心の奥底から感じてみませんか。思い出すだけではなく、深くゆっくりとした呼吸をして感じるのです。
寂しくて泣いて泣き切って、でもその先は、光が差し込んだような、愛情あふれる優しさに包まれるはずです。心の中に居るのだから。

お読みいただきありがとうございました。
一助になれば良いかと思います。
一礼

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有り難し
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お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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質問者からのお礼

釋 孝修 様

温かいお言葉をいただき、ありがとうございます。

実は、彼のご家族の方が心配してくださり、分骨をしていただいたのです。
本当に優しくて素晴らしい方々です。

(私は実家住まいなのですが、)
今、実家のお仏壇に彼はいます。
ちょうど祖父の月命日で、お坊様がいらっしゃいました。

彼と私の家は偶然にも同じ宗派でした。
そして、お坊様がこられた日がちょうど初七日でした。
初七日のお経を上げてくださり、彼のお話も聞いていただきました。少し癒されたような気がしております。

本当に彼とは、ご縁を感じるようなことが沢山ありますのに、これは運命だと疑わなかったのに、こんなにも早いお別れになってしまったことが辛く、残酷に感じます。

悲しくて悲しくて、どれだけ泣いても涙は枯れません。
一昨日の夜に夢に彼が来てくれました。
困ったような顔でごめんね、と。
私が立ち直らないと自分のせいで苦しんでいると思う彼も辛いのだと感じました。

悲しみの沼から這い上がることはなかなかできませんが、彼の死と向き合い、彼を想いながら、少しずつ私なりに生きていけるようにしたいと思います。

ありがとうございます。

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