発達障害のある娘との関わり方
下の娘は発達障害(自閉症スペクトラム)で、年中児ですが、コミュニケーション能力や他者への興味関心が薄く、会話が成立しません。
親の方が暗くなっていてはいけないと思い、外ではつとめて明るく楽しく、を心がけているため、周囲には親子揃ってユニークで面白い印象かと思います。
しかし、帰宅後、ドッと疲れてしまいます。体が、ではなく、精神的に大きな疲労感を感じます。
自閉症独特の、娘の強いこだわりや何とも表現しづらいお喋り等も、外では明るく笑ってやり過ごせるのに、家に帰ると耳を塞ぎたくなってしまい、うんざりしている自分がいます。まるで別人のようです。
過去に鬱病を罹患していたのですが、最近、同じような症状があります(不眠、食欲不振、興味関心の喪失、等)
病院に行って治療を、と考えていますが、生活の為に仕事もしなければいけない、辛いけれど辞めるわけにはいかない、周りには迷惑をかけられない、何よりも子供達を見なければいけない、特に下の娘は療育に通っているため、連れていく人がいなくなってしまう…
祖父母に頼れる環境になく、夫以外誰にも頼らず育児をしてきました。
夫も忙しく頼りきりには出来ませんし、小学生の長男が何かと助けてくれますが、子供にまで心配をかけたり気を遣わせてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。宿題の傍ら娘と遊んでくれたり、悪い事をしたら叱ったりしているのを見て、ありがとう、と伝えては、子供にこんなことを…と、自分にイライラしています。母親放棄して何やってるんだ、と…
なんてダメな母親なのだろう、と自責の念ばかりが頭を巡ります。
今も、フラッシュバックで何かを思い出して泣いたり笑ったりしている娘を見て、発狂してしまいそうです。
友達に相談をしてみたりもするのですが、気付くと相手の相談にのっていて、自分の事を話せずじまいです。
笑って過ごしたいです、子供の為にも、夫の為にも。
特に娘と、笑って過ごしたいのです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
うまくまとまりませんでしたが…何かアドバイス頂けたら嬉しいです。
考えすぎてしまう、過剰にネガティブ思考、承認要求が強い方、自分に自信がない
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分自身に優しさと思いやりを
あ、様 相談ありがとうございます。
子育ても色々なパターンで、それぞれの家族の状況ですから、他者と比較することなく、過ごせたらいいですね。
そのためには、今ここを、客観的に見て何が起きているかよく観察することです。そして、あ、さんが抱える困難は、誰にでも起こり得る事であり、共通の人間性があると理解することです。それには、自分自身に優しさと思いやりを向けることです。
「なんてダメな母親なのだろう、と自責の念ばかりが頭を巡ります」の時に、
アーこんな気持ちがまた起きてるんだな・・と客観的にみます。
そしてこんな気持ちは、誰にでも起こりえることで、大丈夫なんだ、とつぶやきます。さらに、自分の心に優しさと思いやり(慈悲の心)を向けてい行きます。「ダメな母親と思ったけど、外では結構うまくやれてる、疲れるのは当たりまえだし、完全な人間なんていない。だから自分を安心させて、自分の優しさを養おう」というような自分を責めない言葉で、自分の心に働きかけてください。
自分に思いやりを持つことで、お子様を見る目に余裕が生まれてきます。
ですから、自分に優しさと思いやりを向けることは、自分を甘やかし、怠惰にすることではありません。
詳しくは、「マインドフル・セルフ・コンパッション」を検索してみて、その方法をもっと知っていただければ、「笑って過ごしたいです」という希望もかなえられていくのではと思います。
本を紹介しますので、興味があれば読んでみてください。クリスティーン・ネフ著『セルフ・コンパッション』(金剛出版)です。クリスティーン・ネフさんの子供も自閉症だそうです。その他、セルフコンパッションの読みやすい本も最近出版されていますので、一度手に取ってみてください。
参考までに。
お読みいただきありがとうございました。
一礼
質問者からのお礼
釋 孝修 様
ご丁寧なお返事、ありがとうございます。
マインドフル・セルフ・コンパッション、早速検索をしてみました。
初めて耳にするワードでしたが、思い悩んだ時や気持ちが苦しくなった時に、自分自身で対処出来るようになれたら、自分の話を聞く相手への迷惑を…という発想も生まれなさそうですし、自分のネガティブ思考を軽減させるためにも、子供への接し方をよりよいものにする為にも、自身に思いやりや優しさを少しでも注げるようになっていきたいです。
自分に寛容になる、自身に優しさを、きっと突然出来ないかもしれませんが、意識して過ごしてみます。
時間を見つけて、ご紹介頂いた本を書店で探してみます。
ありがとうございました。