自分が嫌いで嫌いで
性格は変えられますか?
自分の性格の悪さがとにかく嫌いです。
トゲのある言葉をつかってしまう。
キツい言葉をつかってしまう。
だけど、その相手が嫌な思いを感じるのを分かっててわざと使っています。
タチが悪いです。
相手が傷ついた様子や謝ったり、落ち込むのを見て、ハッとします。
可哀想だったな‥と。
あんな言い方する必要ないよな‥と。
で、ずっと頭の中でその時の自分と相手が映像でループします。
何年も前の事も、昨日の事も頭に浮かんでループし、気持ち悪くなります。
頭が重く振り払えなくなるほどループし続けます。
自業自得なのですが‥。
もうこの性格やめたいです。
人に優しく、許せるようになりたい。
いつまでも同じ事をし続け、人の心を傷つけて。
こんなやつ嫌いです。
中年にもなって、性格を変えるのは難しいのでしょうか。
よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
思考回路の修理
”性格は変えられますか?”
たとえば、【アドラー心理学】などでは性格は変えられると明言していますね。
しかしながら、あなたの質問文を見ているかぎりでは、悪いのは口(言葉)であって、根性が悪いわけではなさそうですね。
【思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから】
マザーテレサはこのように教えて下さいました。
なるほど、仏教で言う【因果律】を踏まえたかのような、じつに言い得て妙な言葉です。このマザーテレサの説から、あなたのクチの悪さは、どうやら思考に原因がありそうですね。
さて、あなたのクチの悪さの原因である”思考の悪さ”とはいったい何なんだろうか?まずはここらへんを省みるという作業から始めてみてはいかがでしょうか?
本当の優しさ
ご相談拝読しました。
どのような場面で誰に対してどんな言葉を…という具体的なことは判りませんが、ご相談を拝見して私が感じたことは、「あなたはご自身で思われている程優しくない人ではない」(二重否定御免下さい)ということです。
"相手が落ち込んでしまう程トゲのある言葉を言う"のも、相手を叱咤激励する場面で言われているのではないでしょうか?
(ただ、言葉の選択が適切でなかった…と後悔する)
あなたが今思い描いている『優しさ』とはどのようなものでしょうか?
笑顔で柔らかい言葉だけで対応し、言うべき場面でも黙していることですか?
でも長い目で見た時、本当にそれが相手のためになるのでしょうか?
『不動明王』という仏様をご存知でしょうか?(厳密には「明王」は「仏」でないと言う方もいるかもしれませんが…)
仏法を魔から守るため、常に怒りの相をしていらっしゃいます。
私はたまに思います。
本当は不動明王も観音様やお地蔵様のように慈愛の相で人々に対したいのではないだろうか?と。
でも、仏法を守るというご自身のお役目を果たすため、決して怒りの相を崩されない。
観音様やお地蔵様に比べると、損な役ではないのかな…と心配してしまいますが、決してお役目を放下なさらない。
私は、そんな自身の犠牲も厭わない「強い優しさ」を備えられた不動明王を有り難いと思います。
あなたに「不動明王のようになって下さい」とは言いません。
ですが、無理をして観音様を演じることは絶対オススメしません。
偽善は他人には通用しても、自身を欺くことはできないからです。
ご自身のことを「こんなやつ」なんて嫌わないで下さい。
あなたは大丈夫です。
ご自身にベクトルを向けることのできるあなたは、すでに他人を思いやる優しさも備えています。
ご自身のことを今より少しでも好きに思うことができれば、気持ちにも余裕が生まれ、言葉を選択するゆとりもできるのではないでしょうか?
それから、あまりにもキツイ言葉は相手を追い詰めてしまうことがあります。
言い過ぎたかな…と思った時は、「相手の良かった所も褒める」とセットにしたらいかがでしょうか?
長文失礼しました。
質問者からのお礼
転落院様
お言葉ありがとうございます。
マザーテレサの言葉を読んでみました。
今の私にとっては怖いことばです。
この悪い口のせいで、性格も運命も悪くなってしまう。
ですが“思考”から自分を見直して、性格、運命を良い方へ変えられるよう、頂いた言葉を忘れずに日々過ごせるよう努力します。
ありがとうございました。
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GALUCHAT様
お言葉をありがとうございます。
こんな自分を肯定してもらえたことが嬉しいです。
自分を否定している私は誰からも肯定されないと思って生きているので、優しいお言葉が染みました。
私もお坊様のように優しい言葉を伝えられる人間になりたいです‥‥
“私の言葉に、褒めるをセットにする事”
具体的なアドバイスありがとうございます。
相手の良いところまず見て、言葉に出来るよう努力します。
いつか自分を好きになり、言葉にも余裕が
うまれますように。
ありがとうございました。