献体後の供養
先日父親が他界し、数時間後に本人の希望により献体として運ばれました。葬儀等も本人希望により行っておりませんが、家族としては供養したい気持ちがあります。
遺骨が戻るのは早くても令和3年度とのこと。49日法要等も含め遺骨がない場合の供養など方法があれば教えてもらいたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
菩提寺さんと相談してみましょう
生前から献体を希望されたたんですね。お父様なりに考えてのことでしょうけど、後に残された者にとっては現実の対応と気持ちの整理に苦慮することも多いと思います。限られた時間の中で、お勤めしたこともありました。
檀家さんで献体された例がいくつかあります。生前から献体する場合の対応について檀家さんや御家族から相談を受けていた場合は、下記のような対応をしたことがありました。
1、生前に戒名を授与し、亡くなられてすぐに枕経を勤めて、ご遺体は献体へ。火葬が終わり遺骨を返された段階で、葬儀納骨。
2、戒名をつけ通夜と葬儀を兼ねて行い、葬儀終了後、ご遺体は献体へ。遺骨となって戻ってきた時点で、三回忌法要を行い、納骨。
3、御存命の方で、献体を希望された居らえる方がいます。其の方は15年前に戒名をつけておられます。御家族とは、死亡後ご遺体を当寺にお連れして(自宅がマンションのため)、枕経を終えてから献体に連れて行ってもらうという打合せをしています。
4、生前に献体するという意向は本人から聞いていましたが、遺族から連絡があったのは、火葬が終わり遺骨が戻ってきてからということもありました。
戒名を付けていなくても、俗名でも構いません。遺骨が無くても、故人に対して哀悼の気持ちを表することは出来ますよ。四十九日、百箇日、一周忌の読経供養をしていただけば宜しいかと思います。菩提寺さんと相談してみて下さい。