仕事を頑張れない
仕事がとてもしんどいです。
頑張ろうと決めた仕事なのに、モチベーションは下がっていく一方です。
私は「前向き」「努力」「続ける」ことがとても苦手です。
つい愚痴っぽくなったり、楽したくなったり、逃げたくなったりします。
忙しいと感謝の心も忘れますし、疲れていたら笑顔も無くしてしまいます。
しんどい中で、前向きに努力して続けていくこと、感謝や笑顔を忘れない余裕を持つにはどうすればいいのでしょうか?
お坊さんは修行やお仕事をされていて「やめたいな」と思う時などどうやって乗り越えておられるのか、とても気になります。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分に使う命は輝かない
拝読させていただきました。
「前向き・努力・継続」これを好きと言える人は少ないものです。
私は努力を努力と思っていません。
生きていることで努力となっています。仏教では努力のことを精進といいますが。継続は精進を重ね、悟りに到達するために八正道という戒と律をもって歩むことが継続となりますが中々できないものです。
しかし、自分のために頑張ることは大切なのですが、自分のための頑張るは限界が見えてきます。他人のためだから頑張ることができたり、継続できたり、弱音を見せたくないために前向きになったりと、様々な環境が必然的にそうしてくれる時期が訪れるものです。
harukanaさんは相談が的確で、自身を冷静に観察できていることが、素晴らしいですね。
・感謝が...
・笑顔が...
などなど
僧侶も人それぞれですが、私の場合は前向きな心は、済世利人が根本にあります。それは対話して救えるときもあれば、僧侶としての存在だけで凛としている姿を見せることで力と変えることもあります。
もちろん弱気になるときもあれば、前向きになれないときもあるものです。しかし、後退はしません。前向きになれないときは自身に今は「頭と心が休日」なんだと言い聞かせます。
僧侶は布施をいただくことで、生計を立てていることが大半です。
この布施には「無財の七施」というものがございます。
慈悲を育てるにはこれが一番です。どれもこれもできないのではなく、修行と思えばこそ、自身に大きな人生を豊かにしてくれる力となるのです。
1、眼施
やさしい目つきですべてに接する。
2、和顔施
おだやかな顔つきで人に察する心。
3、愛語施
やさしい言葉を使うこと心掛け。
4、身施
自分の体で奉仕。模範的な行動を実践すること。
5、心施
他人の為に心を配り、共に喜んであげる心掛け。
六、床座施
座席を譲ったり、寝場所を与えてあげたりする心掛け。
七、房舎施
雨や風をしのぐ所を提供する心掛け。
以上が無財の七施ですが、すべて仏の立場に立っての慈悲の実践を日々取り入れていくことで、慈悲の癖が付けば、前向き・努力・継続という気持ちが起こりにくくなるものです。
参考程度にしていただけましたらと思います。
合掌
質問者からのお礼
回答ありがとうございます。
視点を変えれば感じ方、考え方も変わるということがよく分かりました。
働くのは自分のためですが、仕事は自分のためにしているのではなく、自分一人でしているわけでもないと気付かされました。
その先にいる相手や、支えてくれる人、自分もまた誰かの仕事のおかげで生活できているのだと、しみじみ感じました。
少し心が楽になって、明日から違った気持ちで仕事に行けそうです。
仏教の実践についても分かりやすく教えて下さりありがとうございました。