自分を好きになりたい
こんにちは。初めて質問させてもらいます。
私は大学生です。身体的に障害がありますが、人に劣らないように、人と足並みを合わせて生活できるようにと母が育て、私もそうしたいと思って頑張ってきました。小学校までは勉強も運動も周りよりも優れていたと思っています。しかし中学生くらいから少しづつ出来ないこと(自分の思うレベルまで達しないこと)が増え、それに伴ってなぜ私は出来ないのか、なぜこんな体に生まれなければならなかったのかと考えることが多くなりました。身体的能力に関係しないところ(自分の努力次第でどうにかなる勉強など)も出来ないことが増え、単純に人としても自分のことが嫌いになりました。
私は小学校の時から水泳をしており、高校卒業までにある程度の成績を収め周りから認めてもらうことが多くなりましたが、その評価も素直に受け取ることが出来ません。褒められても過大評価されていると感じ、褒められなければ過小評価されていると感じてしまう自分がいます。しかしスポーツ以外でわたしは社会から評価されることがないと感じる機会が多くなり、本当はもう続けることがしんどくて仕方が無いのに水泳を続けています。そういう自分も嫌いです。
障害者は生きているだけで罰を受けているようなものだと言っている人がおり、心から納得してしまった自分がいました。親から大切に育ててもらった、他の障害者に比べれば障害も軽度な自分がこんなことを考えることが心苦しくて仕方ありませんがどうしてもそうとしか考えられないのです。そんな自分も嫌いで嫌いで……。
ただの人としても、障害者としても悩み苦しむことが多く、これから先の未来にも悲観してばかりです。
どうにかして自分を好きになれれば少しは変われるのかなと思い、水泳もなんとかやっていますが、いっこうに好きになれそうにありません。どうすれば自分を好きになれるのでしょうか。文章にまとまりがなく申し訳ありませんが、少しでもアドバイスを頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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これが自分だ、と叫んで
こんにちは、初めまして。
小学生から高校生、そして大学生と一生懸命に水泳に打ち込まれたあなたの足跡に思いをはせます。頑張ってこられましたね。
あなたの文章で気になったのは、「褒められても過大評価されていると感じ」「褒められなければ過小評価されていると感じてしまう」「社会から評価されることがないと感じる」というところです。あなたは、自分の値打ちを複数の誰か、或いは社会という漠然としたところにおいていませんか。勿論、人間は社会的な生き物ですから、他者から認められるということは重要な要素です。しかし、それに振り回されるか否か、ということとは分けて考える必要があるでしょう。
尺度は、人によって、社会によって、時代によって違います。
私は以前、長さの単位である「キュービット」という尺度があると聞きました。これは最古の長さの単位で、紀元前6000年ごろの古代メソポタミアで生まれたものだそうです。中指から肘までの長さで、今の単位で言えばおおよそ50cmだったそうです。しかし、お分かりでしょうが人間にはそれぞれ身体的に違いがあり、正確ではないこともあり、いまでは採用している国はないのだそうです。
その時代の人にとって、その単位は標準でした。人間の世間の常識でした。しかし、今は見る影もありません。その時の、世の、人の基準などはそんなものだろうと思います。
人の評価が何だ、世間の評価が何だ、これが自分だ。
それでいいのではありませんか。
他人は自分が思うほど、自分のことを思っておらず、かつ無責任です。
世間・社会などというものの実体は、あるようでないものです。
あなたの人生は、他人と比較して、他人からの毀誉褒貶に振り回されるためにあるのではありません。内なる自分と闘い、自分を高め、豊かにするためにあるのでしょう。
あなたの人生は、これまでも充実していたし、これからも充実していくでしょう。
胸を張って、これが自分だ!という日々を送ってください。
応援しています
質問者からのお礼
ご回答頂きありがとうございました。
回答を読ませていただいて、確かに自分は自分の値打ちや評価を他人や社会に委ねすぎていたなと感じました。本当は前にも自分でそう思ったことはあったのですが、住職さんからの指摘の方がすとんと胸に落ちる感じがしました。水泳も、これが自分だと言えるものを築きたいと思ってやっていたはずなのに今まで忘れていました。
「他人は自分が思うほど、自分のことを思っておらず、かつ無責任です。」この言葉は本当にそうだと思いました。他人に期待するからこそ自分は失望したり心の引っかかりを作ってしまうのだと感じました。
視野が狭くなって、目指すべき自分やなりたい自分について見失っていたものを、もういちど思い出させてもらったように感じています。私のこれまでの人生にも胸を張って、これからも胸を張れる人生にしていきたいと思います。ありがとうございました。