兄の自死と供養
初めて利用させて頂きます。 同じ境遇の方々への返信を読みながら涙が溢れました。
兄の死から5年、恐らく今日あたりが命日です。 子供達が寝静まり今夜は涙が止まらず、ここへ辿り着きました。
突然の自死、真坂の出来事でした。10代から運命の歯車が狂い悩み続けた36年間だったと理解しています。家族も苦しみ悩み悲しみました。何故こんなにも兄だけが不幸なのか、最後は自死を選ばなければならなかったのか。5年経ってもまだ現実ではないように感じてしまいます。
私よりも現実を受け入れられない母は人が変わった様で、父方の親族へはまだ話しもできていません。
また、遺骨はそのまま家にあり供養もできていません。 父が戒名と兄の友達がお経をあげてくれたりはしましたが、時間が止まった様な状況なのです。 このままでは報われないと思い、色々と調べていますが金銭面での余裕があまりなく悩んでいます。
どう考えてあげれば兄の為になり、どうしてあげる事が兄や家族の為に一番いいのか教えてください。
また、私はこの事で旦那からは酷い言葉を言われ不信感が募り色々あり離婚しました。
人の死に方が人にはいえない様な死に方でも、故人を馬鹿にする様な人が夫である事に吐き気がしました。今でも怒りの様な感情と私の子供達へは死に方を伝えられていないので後ろめたさを感じてしまいます。
どこにも、誰にも言えない心の内が爆破しているようです(涙
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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南無阿弥陀仏
ご相談拝読しました。
お兄様のご命終に謹んで哀悼の誠を捧げます。南無阿弥陀仏
お兄様の苦しみ、ご家族の苦しみはいかばかりであったかとお察しするに余りあり、どうお声がけして良いかと胸がつまるものがございます。
お兄様はまさに命を懸けて強く激しくその人生を意味を問うたのでしょうが、そのお兄様の死を受けて、ご家族もあなたもご自身の生の意味を問うご縁をいただいていることと思います。
そうであるならば今お抱えの苦しみもけして排除すべきものということでなく、そこには実は何かとても大切な深みがあるのではないかと感じます。
そしてそのことを共に考えていくことこそが供養なのでしょう。供に養うと買いて供養です。養うのは仏道を養うのです。仏道とはけしてお経を上げたり儀式を執行することだけではありません。自己の存在を問い人生の中で確かめていく歩みこそが仏道なのです。
ですから時間がとまったように見えるお母様もあなたも実は大きな葛藤の中で正に仏道を歩んでいるのです。
そしてそれはお兄様が命をかけて問わせ、考えさせてくれるご縁をプレゼントしてくれたものです。本当のことを教えてくれる存在を仏様と讃えるのが仏教徒です。お兄様は迷い苦しむ存在になったのではなく、残された人たちの迷い苦しみを心配し、本当のことに目覚めさせようとはたらく仏様の一人として見出される存在になったのではないでしょうか。
生き様も死に様もご縁からいただくもの。自死であっても病死であってもそれがご縁でした。それは運命ということでなく、いただいたご縁のなかでお兄様がたどり着いたご縁なのです。
話したくないことを話さないのと隠すというのは違います。あなたがお兄様の死を受け止めさえすれば無理に他者に語る必要もないように思います。
この人になら話したい、この時こそ話したいというご縁あってこそ話せるものです。
自責・悲嘆・疑問・怒り…様々な感情が渦巻くことと思いますが、何が良くて何が悪いということでもありません。
自然にわいてくる感情を認め抱きしめつつ、お兄様からいただいた大きな大きな問いを確かめていく道をご家族共に歩まれることを念じます。
お兄様はいつも見守っています
拝読させて頂きました。
今まであなたもご家族の皆様もとても悲しい思い、つらい思いをなさってこられたのですね。あなたやご家族の皆様のお気持ちを心よりお察しします。
そしてお亡くなりになられたお兄様を仏様がお導きなさって下さり、沢山の方々やご先祖様方が優しくお迎えなさって下さいます様心から仏様にお願いさせて頂き、お兄様を心込めてご供養させて頂きます。南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
お兄様は必ず仏様がお導き下さり、親しい方々やご先祖様がお迎えなさり、皆さんと一緒に安心なさいます。そして一切の苦しみから救われて皆さんと円満にご成仏なさります。
これからもお兄様はあなたやご家族の皆様を優しくお見守りなさりいつも寄り添っていて下さいます。
お兄様はその人生を一生懸命に皆さんと一緒に生き抜いていかれたのです。お兄様は皆さんとのご縁の中でかけがえのない人生を生きていかれたのです。お兄様の人生はとても尊いですし、お兄様とのそのご縁はこれからもずっと続いていくのです。
どうかこれからもお兄様とのご縁を大切になさり、皆さんと一緒に心穏やかに生きて下さいね。いつもお兄様は身近にいて支え励まして下さいます。
また宜しければあなたのお気持ちをお聞かせ下さいね。あなたをお待ちしています。