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母の死、今後の生き方について

回答数回答 1
有り難し有り難し 3

昨年の9月に母が病で亡くなりました。
少しずつ元の生活に戻り、笑うことも増えてきましたが、まだふとした時にどうしようもない悲しみと孤独感に耐えられなくなり、涙が止まりません。

そんな中で、今後の実家のことについても悩んでおります。
元々は両親と私、母方の祖父母•叔母(三女)、愛犬と住んでおり、二世帯での生活でした。
しかし祖父が亡くなり、母まで亡くなり
私は母の病気が見つかる少し前に実家を出てしまった為、今は父と祖母と叔母しか住んでおりません。
愛犬のお世話と祖母の負担を減らすために
、平日は毎日叔母(次女)が来てくれていますが、叔母にも叔母の生活があるし、いつまでも甘えていられないと思っています。
ならば、私が実家に戻ることが最善だろうと分かってはいるのですが、仕事を続けていては結局日中家をあけてしまうので、実家に戻るのであれば仕事もやめ、長年交際している彼とも別れなければいけません。
(元々婿に入って欲しいという話はしていましたが、彼の事情もありそれは厳しいと言われました。)
家族のために、と思う気持ちと
自分の人生とは、と思う気持ちの葛藤です。
父のこと、祖母のこと、摂食障害の叔母のこと、色々考えてしまい、どうすればいいのかわからなくなってしまいました。
母が「自分のせいで」って思わないようにしっかりしなければいけないのに
「母がいれば」と思ってしまいます。

まとまりのない文章で申し訳ありません。
宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたが悩んでいる問題のいくつかは、あなたの問題ではない

拝見いたしました。
大変なご苦労を積み重ねてきたのですね。

早速ですがこの問題はあなただけで解決できることではありません。
特にお父様と話し合わなければいけません。父親としても娘を大切にしたいという思いがあるはずです。

課題の分離、という言葉があります。本人に制御できる課題だけ担当しよう、というものです。
冷酷に聞こえるかも知れませんが、説明します。
祖母の負担を軽くする、というのはお祖母さんの問題です。
どれだけの負担を担ってくれるのか、お祖母さんの意向を聞かなければ、ただ負担だけが大きい善意の押し付けにもなりかねません。
次女の叔母さんはどれだけ力になってくれるのかも、聞かなければいけません。
もし叔母さんに覚悟があるのであれば、甘えていけないというのはあなた自身の思い込みに過ぎないからです。
お祖母さんや叔母さんがどれだけ力になりたいのか。それは当人の課題であり、あなたの問題ではないです。
あなたの問題ではない問題を、あなたが解決することはできません。
だからこそ話し合わなければならないのです。

家族のための人生、自分のための人生に力を注ぐのは当然良いことです。
ですが全てを憶測の範囲内で決めてしまうのは後に辻褄が合わなくなり「こんなはずじゃなかった」という後悔が生まれることになります。
悲しい時は家族全員で乗り越えたように、困難も分割して家族全員で乗り越えるために話し合ってみてください。

唯一の正解はありません。
ですがベストはなくてもベターな正解はあります。
それを自分なりに導き出せるよう、コミュニケーションをしてみてください。

少しでも困難が解消することを祈っております。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
何度も何度も読み返し、少し冷静になることができました。
一人娘の自分がどうにかしなければと気持ちが先走っていましたが、確かに、私の問題ではないものを私が解決することはできませんね…。
家族と話し、自分にできることを考えてみます。ありがとうございました。

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