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気持ちの持ち方

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 両親と不仲です。両親は仲が悪く幼い頃からケンカばかり。私は子供ながらに仲裁。子供の頃から弟と比べられ、母にはおまえは拾った子と言われてきました。父は酒を呑んでは言葉の暴力。意見しては暴力や言葉の暴力を受けました。
 現在、父と絶交しています。来られる
と迷惑、私だけでなく妻の悪口を言われたのが原因です。
私の前では異常に弟と弟の妻を褒めます。父は自分の兄弟と断絶状態。私も同じ状態になるのは良くないと悩んでいます。母は特殊な環境に慣れてしまっていて父に不満は言いますが離婚もせず今日まで一緒に暮らしています。
 私の劣等感、不安感、怒りのすべてが家庭にあると思っていますが、気持ちの収め方がわかりませんのでご相談させていただきました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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妻子を怒りや憎しみから守っていきましょう

 質問、拝読いたしました。かなり壮絶な家庭環境の中で育ってこらえたのですね。暴力に耐え、怒りを抑えて、今日まで頑張って来られたのですね。しっかりと仕事をし、結婚されお子様も生まれきちんとした家庭を作って居られると思います。

 発端は父親の暴力ですね。暴力から怒りが生まれ、怒りから憎しみが生まれ、憎しみから怨みが生まれます。そのことに苦しみ、そのことと戦って来られました。余程の人で無いと、怒りは覚えますよ。憎みたくなりますよ。世の中では、そういう負の連鎖が起きてしまうことも多いです。うしくんさんは、負の連鎖に陥らないように、自分自身の怒りに向き合い、自分自身の怒りと戦ってきました。うしくんさんは立派だと思いますよ。
 しかし、手足が出る暴力や言葉の暴力が出てくる限り、この戦いは繰り返されますし、怒りを抑えきれない時だってあるかと思います。そういう時、一番大事なのが、奥様とお子様ー家族ーだと思います。うしくんさんは幼少期から辛く苦しい思いを重ねて来られたと思います。同じ思いを奥様やお子様にはさせたくないと思います。暴力や負の連鎖から、家族を守る。揺るぎない気持ちで、暴力に向き合い、怒りに向き合っていきましょう。
 弟さんと比べられての言葉は嫌ですね。私は自分の兄に比べて駄目な部分も多かったけれど、若干得意な部分もありました。親から叱られたことは多いですが、兄弟間を比べてどういうはほとんど言われませんでした。私もその点だけは気を付けて、自分の子供たちに接してきたつもりです。弟さんと比べられて嫌な思いをしてきたことを「自分がされて嫌だってことを自分の子供には繰り返すまい。」という自分への誓いに転じていきましょう。

 私は今65歳の中高年です。御両親はわたしよりちょっと先輩ぐらいですか。今後も安全な距離をとりながら様子を見ていくしかないですが、少しずつ状況は変わっていきます。5年後、10年後、老化が進めば、御両親の医療介護のことで関わらざるを得ない時が来ると思います。完全な縁切りにはせず、うしくんさんが「酷いことをしてきた親父だけれど、俺がみるしかないから。」と言って親の晩年を世話するようになると思います。そういう後姿を子供さんたちに見せることも、大事な家庭教育だと思います。苦しいことも多いでしょうけど、子供さんたちのため、頑張ってください。

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有り難し
おきもち

 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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質問者からのお礼

 吉田師ご回答ありがとうございます。勇気が出ます。家庭に起因すると思われる悩みが尽きず今に至りますが、前を向いて歩いていきます。
 ありがとうございました。

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