母親の旅立ち
母91歳自分60歳、現在介護ひきこもり中です。母親がもうすぐ旅立ちます。情けないことに母親にすがって置いていかないでくれ、ひとりにしないでくれと毎日泣いております。母ひとり子ひとりで仲良く暮らしてきたのが仇となったのか、本当に我ながら醜いと自覚はしているのに親離れできずにいます。今は友人もなく、かつては大家族だったのもついに自分ひとりが取り残されました。本当に寂しいし悲しいです。母を見送った後、身の回りをきちんと整理した後この世には何の未練がないので積極的に生きるつもりもございません。今はただただ軟弱な自分の心に向き合えず弱ってしまった母親にとりすがって最期の時が来るのを待ってます。こんな女々しいバカ息子にかける言葉がありましたら厳しい助言をお願い申し上げます。
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大切な役割がありますよ
カピバラの神ちゃんさん、お早うございます。今、お母さまの介護中で、お別れも近いかもしれないという様々な気持ちを抱える中で、こうして相談を寄せてくださったのですね。息子としてこれまでよく介護なさいましたね。色々大変だったでしょう。でも、大好きなお母さまのために一生懸命介護をされて来られたのだろうと伺いました。
お母さまがお話が出来る間に、いろんな思い出話を聞いておかれるとよいですね。そのして聞いた思い出話は、カピバラの神ちゃんさんの生きるヒントにもなりますよ。
私は僧侶として、多くの方のお別れに立会い、その後のご遺族とも様々な関わりを持ちます。カピバラの神ちゃんさんのように、「大切な家族が亡くなられた後は、この世に生きる意味はない」と思い込んでしまう人が少なからずいらっしゃいます。そのような言葉を聞いた時、まだ若かった私はどのような言葉をかけたら良いのかわかりませんでした。でもその方は、ご自身からこうおっしゃいました。「母の供養のために、何とか頑張って生きていきます。母の供養ができるのは私しかいませんから」遺された方には、そのような大切な役割があるのだと初めて気づかされました。
カピバラの神ちゃんさん、もしお母さまがお亡くなりなさった後は、お母さまの供養のために毎日を大切に生きてください。そして、満中陰や初盆・一周忌・三回忌・七回忌とご法事を丁寧に務めるのが、大好きだったお母さまに対する自分の務めだと思いながら、生きてみてください。その中で、新たな人の出会いや関わりが少しずつ生まれてくると思います。お母さまがそうであったように、自分も色々な人の関わりの中で生きてゆけるのだと実感できれば、日常の考え方や人生の方向が自ずと見えてくると思っています。どうか物事を決めつけず、お母さまから頂いた大切ないのちを大切に生きてくださいね。
ハスノハに相談を寄せて頂き、有り難うございました。
質問者からのお礼
返事が遅くなり申し訳ございません。母が旅たちました悲しみで何も出来ませんただただ悲しいありがとうございました