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死んだ人と話せると言う人が理解できない

回答数回答 1
有り難し有り難し 13

私の一番大切な人は3年前に自殺してしまいました

自殺する1年ほど前に彼女は私のことを嫌いになっていました
私は自分を改めましたが、今は彼女の気持ちを尊重し、5年後10年後に仲直りができるように成長していこうと思っていた矢先の出来事でした

彼女が自殺したのは私だけのせいではないと思います
彼女は出会った頃から精神を患っていて、前向きに社会復帰を目指していたけど思うようには回復できずに辛い思いを抱えていました

・5年ほどかけて調子を整え就労支援施設に通えるほどまで回復したのに、通い始めたらすぐに再発してしまったこと
・家族は病気に理解がなかったこと
・念願の初恋人ができたけど、恋愛は思っていたような幸せなものではなく、すぐに嫌になってしまったこと
・信頼していた親友が不誠実な人間だったこと

私が思いつくだけでもこれだけの絶望があり、死にたくなる気持ちも分かるし、恐らく私のことを嫌いなまま死んでいったとも思います。彼女はそういう病気だったので

彼女のことを人に話すことはあります
いろんな言葉をかけてもらえます
きっと憎んではいないと思うよと言ってくれる人に対して、そんなわけないのにと思うけど口には出しません。正解は彼女しか知らないのに言い争うことはしたくないからです

ですが困るのは彼女と話したと言ってくる人です
自分は霊が見える。三十日月のことをよろしくって言ってたと言ってきます
1年前そう言ってきた人はそういう人もいるなと受け流しましたが、つい先日別の人にも同じことを言われ、苛立つとともにどう応えればいいのか分からず困っています

「ごめんね、嫌ってないよ、見守ってるよって言ってる」と言われるのはまだしも「私に三十日月のことよろしくねって言ってたよ」と言ってくるのはどう対応すればいいのか分かりません

彼女はよろしくなどと言うような人ではないので

霊が見えると言ってくる人は私への優しさで言ってくれていることは分かります。自分が彼女を殺してしまったんだと悔やんでいる私を助けたいと思ってくれていることも分かります

私が霊を見れないだけで、霊が見えると言う人を嘘つきだと思うのも失礼なような気がして、どう対応すればいいか悩んでいます

霊とはそんなに簡単に見える(話せる)ものなんですか?
霊が見えると言う人とはどういう風に付き合っていけばいいですか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

否定はしませんが信頼も難しいです。

思うところをお話させて頂きます。

私の母(すでに他界)は、生前中、修行の末に死者の霊を憑依させることができ会話もでき、多くの方々の救いの一方法としていました。小さい頃から見ていたので当たり前のことだと思っていましたが、やがて、私がお坊さんの世界に入ると、否定される人が大勢いることも知りました。
元々、私たちは、魂と意識と肉体から成り立っているので、死は肉体の変化に過ぎませんから、意識は不滅なので次元を超えてのコンタクトは可能ですから、死者との会話はできるでしょう。
だからと言って、すべてを信じる訳でもありません。それぞれ自分の都合や意思が入っての会話もあるので信頼するのは難しいでしょう。

三十日月さんが不審に思われるのも当然かもしれません。ゆえにそれぞれも都合が入っている場合あるでしょう。

それよりも、亡くなった彼女は、言われるようにその原因は本人しか分かりません。又、人を恨んで亡くなったのかどうかも分かりません。こちら側の勝手な解釈することも無意味なことです。
でも、三十日月さんが彼女のことを思えば(意識すれば)そこに居る(次元は異なりますが)となります。ゆえに、謝ることがあれば謝り、許すことがあれば許し、感謝することがあれば「ありがとう」と素直に思えばストレートに伝わる世界です。

霊が見えるとか云々の方たちとの付き合い方ですが、言う方は言うだけで責任がありません。ゆえにスルーしていけばいいと思います。
本当に彼女から伝えたいことがあれば直接コンタクトしてきます。なければ無いのです。
それこそ、今の科学では証明されない世界ですから(まだまだ理解できない次元なのでしょう)あまり振り回されることはありません。

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有り難し
おきもち

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質問者からのお礼

的確で温かいお言葉、本当にありがとうございます。
これからも見えると言う人を否定はせずにおきますが、彼女が私に伝えたいことがあるのならそんな人たちを介さず直接伝えにきますと言ってもらえて、別の意味でも肩の荷が降りました。
何も伝えに来てもらえずにいることはとても寂しいですが…
でも私が話しかければちゃんと届くのなら、私はこれからもありがとうとごめんねを伝え続けます。

彼女が生きていた20歳の頃から、毎日彼女の幸せを祈ることが私の習慣でした。私は医者にはなれないからせめて祈ることで救いたいと思っていたからです。
10年以上祈り続けていたけど叶わず、それでも習慣は変えられず今も毎日彼女のことを考えてしまいます。
ですが想いが通じるのであれば、これからは迷いなく祈り続けていけそうです。
今更こんなことを思っても仕方ないのに、なんてことはないんですね。

意識は不滅と言っていただけましたが、それをすんなりと受け入れることも難しいです。だけどそれを信じてみたいと思います。今はまだ私に怒っていて何も言いに来てくれないけど、10年後にはフラッと何かコンタクトをくれるかも知れないと、少しだけ希望を持っていたいです。

自分の信じたいものを信じる力と希望を私に与えてくださって、本当にありがとうございました。

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