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息子とお嫁さんへの接し方

回答数回答 1
有り難し有り難し 15

今年息子が結婚しました。とても可愛くて朗らかなお嫁さんです。同居ではないですがうちには娘がいないのでみんなで食事するときなど我が家が明るくなりました。

ただ不安なことがあります。息子やお嫁さんのことではなく、私です。私は過去の相談を見ていただいたら有りがたいですが、私自身かなり性格に難があるような気がします。一生懸命頑張っても空回りな感じです。

息子とお嫁さんには幸せになってほしいです。今はほどよく距離感を考えて息子夫婦と接するようにしています。末長く程よい付き合いがいいと思うのですが私自身、今後どのように心がけたらいいでしょうか?

時々ふっと思うのです。みんなが私から離れてしまったら…と不安感が襲います。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

愛憎違順

ご相談拝読しました。以前のものも読ませていただきました。

息子さんのご結婚、誠におめでとうございます。

さて、人間関係では苦労されてきましたね。
今はそうした中で学びを得て、自己を客観視しながら、これからの息子さん夫婦との関係のバランスを模索されているご様子。

今のバランスが丁度良いのかもしれませんね。

「愛憎違順」という言葉があります。自分の思いに順うものは愛し、違うものは憎むということ、わかりやすくいえば「可愛さ余って憎さ百倍」といったところです。

愛と憎しみは紙一重、あるいは表裏一体です。自分の都合に合うものは可愛いですが、可愛がっているうちに「こんなにしてあげているのだから」という思いも湧くものです。それが自分の思いと違う事になった時に強い憎しみへと変わってしまうのでしょう。

お嫁さんの立場からいったらどこまでいってもあなたは姑さんです。そこには一線があるというか、緊張もあるでしょうし、張り合いもあるかもしれませんし、まあ色んな思いを懐くものです。

大事にしたいからこそ一線を引き、手や口は出さず見守る姿勢が肝要かもしれません。
その姿勢が時を経た時に「気がついたらこんなに深く温かい関係になっていたなあ」と思えるようなご縁をもたらしてくれるかもしれません。

今の感じで様子をみながら、バランスを模索しながら、ちょっと遠慮しながらで丁度良いのではないでしょうか。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

質問者からのお礼

吉武様
お礼が遅くなりすみません。
優しいお言葉ありがとうございます。
息子夫婦には本当に幸せになってほしいと思います。そのためにも私も接し方、距離感を考えて行きたいと思います。またそればかり考えるとしんどくなるので私は私のことを頑張っていきます。ありがとうございました。

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