hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

息子の同棲に順番が違うとこだわる私。

回答数回答 3
有り難し有り難し 38

東京に住む息子と彼女の同棲について、ご意見を頂きたくご相談させてください。

息子が引越しをすることは聞いていたのですが、引越した後の電話で、彼女と一緒に暮らすと知りました。
彼女のご両親はご承知のようで、同じ日に一緒に荷物をご実家より運んだそうです。
二人は結婚を前提に一緒に住むようですが、私にはなんの相談も断りもなく、寝耳に水で動揺しました。

息子は26歳の社会人ですので、息子が決めた人と結婚するのを、反対するつもりはありません。

ただ、いまの若い方の考えとは違っているのかもしれませんが、結婚前の同棲には賛成したくないのが本音です。

親に相手を紹介して、親同士もご挨拶する機会を持って、結婚式で入籍して、一緒に暮らしはじめるのが順序だと思うんです。
特別、時間を要するプロセスでもないと思います。

この段取りで進めてゆけない理由があるのであれば、その理由を聞かせてもらって、それならばと納得した上で、理解して見守るなりしたいのです。 

息子達は結婚式もするようですし、二人も晴れやかに祝福された素敵な式にしたいと望んでいるはずです。
そのためにも、誠意を持って自分達の思いに理解を求める労を惜しまないでほしいと思うのですが。

今まで仲の良い親子でしたので、息子との関係を悪くしたくないし、彼女とも仲良くしたいので、なにも言わずに黙っていようとも思いました。

でも、これは私の問題として、心から二人を祝福したいので、親を蔑ろにされたような嫌な気分を解消するために、ここでうやむやにしないで、親の気持ちも理解してもらえるよう話し合いたいと思っているのですが、すでに同棲してしまっていますし、今さら状況は変わらないでしょうから、口出しはしないほうがよいでしょうか?

いま感情が波立っております、自分で自分の心を冷静に保って、適切な行動ができるように、その知恵となるお言葉を頂きたいです。
よろしくお願い申し上げます。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

思うことは言うべきです。

かすみ草さんのお気持ちや考え方は、間違ってはいないと思います。
それでいいと思います。
私の家内も同じような意見で、常に子供達には言っているようでした(すでに長女は結婚、長男も間もなく結婚しますが)

やはり結婚されど結婚で、当人同士だけの問題ではありません。それぞれに家(実家)がある訳ですから親戚となります。順序を踏まえてのことは、それが普通なのです。

しかし、個々の考え方は千差万別です。先方の親もしかりで、我が娘を平気?で、相手の家族のことも理解せず同棲させる事は、なんと表現していいのか分かりません。当然ながら、かすみ草さんにとっても信じられない思考かもしれません。

今の時代は違うと言われても、なんでも自由であるとなれば、当然その先の結果は想像つきます。やはり、親しき中にも礼儀ありで、ルールもあるのです。

他人の家のことはどうしようもありませんし、考えても無駄なことですが、自分に関わることは、ちゃんと話しておかないと必ず後悔します。嫌な思いをさせるかもしれませんが、それでも言うべきことは親としての義務だと思います。

すでに同棲しているのなら、尚更、早めに軌道修正しておいた方がいいので、息子さんにお話されるべきかと思います。ちゃんと筋を通してねと。

{{count}}
有り難し
おきもち

日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにもにある”と発願し、法筵寺を新寺建立。住職として41年になります。どこまで、その思いを達成しているか分かりませんが、少しでもお釈迦様、日蓮聖人の教えに触れて頂けたら思います。 FB https://www.facebook.com/kaisho.suzuki 法筵寺FB https://www.facebook.com/houenji/ 日蓮宗ポータブルサイト内 https://temple.nichiren.or.jp/3031069-houenji/

形ではなく、実を考えてみましょう

息子さんが同棲生活を始められて複雑なお気持ちとのこと、親としては心配なのは当たり前なのだと思います。
しかし、息子さんは かすみ草さんに同棲を始めると話してくれたのは、親として信頼しているからだと思います。
内緒にも出来たのだと思いますから。

おそらく、息子さんは結婚に向けての第一段階に進むよ!との意思表示なのではないでしょうか?

男女二人、一緒に住んでみないと分からないことが大半だと思います。
どんな生活の癖があるかわかりません。

もしかして、暴力や言葉の暴力、または生活態度、お酒の癖、などなど、お互いに人生を本当に一生添い遂げることが出来るかどうかを見抜く期間と考えたら、ある意味とても大切な期間なのかもしれませんよ。

それから、結婚は親同士がするものでもありません。
親同士が会ってみて、親同士が互いに気に入らなかったとしたら、その結婚はやめなきゃならないのでしょうか?
そういった親同士の挨拶という形を気にされる場合には、相手のご両親からただの形としてかすみ草さんが批判される可能性も万が一ですが、あるのだと気付いてください。

私事で恐縮ですが、私の両親は離婚して、成人までは母か育ててくれました。結婚する時、相手のご両親に片親であることを責められました。とても理不尽に感じますが、それが形というものだと思います。

結婚して一生を添い遂げるのは、親同士ではありません。

さらに言えば、息子さんの彼女のあなたに対する態度をまず見たいのかもしれません。

結婚したものの、親の介護などまっぴらという女性かもしれないのですから。息子さんはある意味慎重なのだと思います。

形に囚われず、自分の感情に流されず、じっくりとまずお考えになってみてください。

自分を蔑ろにされたと勘違いされていると思いますが、おそらく息子さんはあなたをとても大事に思っているからこその行動だと私は思います。

追記.実は私が相手のご両親に2人で結婚の相談に行った時に『何でわざわざ片親しかいない娘を選ぶのか』と言われたのを今も覚えています。それぞれがもっと人となりを知り合ってからなら、もしくは、形式に囚われない家ならば、出なかった言葉だったと思いました。

{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さんだと思っております。 法昌という法名で、和歌山県の高野山の西禅院が所属寺院ですが、 普段は東京都町田市のマンションで手作りの密壇でひたすら修行を続けている  はぐれ行者です。 伝法灌頂も中院流の一流伝授も授了させていただいております。 娘を持つ母であり、一家の主婦でもあり、親の介護もあったりします。 エッセイや文章、そして漫画家として漫画も描いております。 イーハトーブクリニック萩原医師の指導をいただきヒプノセラピスト(催眠療法士)でもあります。 基本的に隣のおばちゃん的な、でも変わった尼僧です。
ご相談可能な時間はその日ごとに違うので、いくつかご都合を書いてくださいね。 人生で悩んだ時に、最善の答えを与えてくださるご神仏と、あなたは心の奥で必ず繋がっています。ご自身の心の中からご神仏のお答えが受けられるようにアドバイスをさせて頂きます。 ◆著書:「神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと」「迷いをすっきり消す方法」「幸せを呼ぶ仏像巡り」

それは本当に動揺しますよね。

順番が違うと私も思います。

ただ1番引っ掛かっているのは
「私にはなんの相談も断りもなく…」
ということではありませんか?
彼女の親は知っていて
自分だけ蚊帳の外に置かれたわけですから
それは面白くないですよね。

結婚前の同棲に反対されるのが分かっていたから
直前まで内緒にされていたのかも知れません。
今回の件は軽い感じで
「もっと早く言ってほしかったなぁ」
と話して気持ちを伝えて
あなたも二人の味方だと
しっかり認識してもらいましょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談などグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。
こちらに法事が入っていなければ、ご希望の日時に相談させていただきます。 想いを吐き出しても、あなたの環境は変わりませんが、あなたの気持ちは変わっていきます。 どうぞ安心してお話しください。

質問者からのお礼

鈴木海祥様
ありがたいお言葉に感謝いたします。
じつは、一番心に引っかかっているのは、先方の親御さんの考え方を理解できないところでした。
以前にも、実家に彼女を泊めたいvs結婚してないのに泊めるわけにはいかないで、息子と揉めまして、仕方なく彼女の親御さんの許可を得られたら考えてみると言いましたら、親御さん許可されたんです。驚きでした。
でも、言い出すと止まらなくなりそうで、親御さんへの不信感を口に出すことを控えておりました。
驚くことに、ご回答が、そこにも触れられていたので、私の気持ちに寄り添って頂けたことに涙が出そうでした。
そして勇気を頂きました。
筋を通してねと、話してみようと思います。
いまの息子には、素直に真っ直ぐに聞き入れてはもらえないと思いますが。
思うことは言っておきます。
ありがとうございました‼︎

和田隆恩様
頂いたご回答を読ませて頂きまして、いま一度立ち止まって、息子の気持ちになって考えてみることができました。
ありがとうございました。
息子が実家にいた頃は、なんでも相談してくれたし、いろんな事をよく話す親子の関係でしたので、今回、蚊帳の外に置かれたことに対して、私は焦りのような不安を感じたようです。
お話し頂いたように、確かに、今の私は、二人の味方だと、息子に思ってもらえてないのかもしれません。
二人の幸せを心から願っている気持ちをしっかり伝えることから、まず始めてみようと思います。
ありがとうございました‼︎

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ