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自分は何故病院に駆けつけなかったのか

回答数回答 2
有り難し有り難し 26

私はある高齢者の後見人です。その方は自宅で息子家族と同居しており、介護事業所の訪問介護を受けています。私はボランティアではなく、報酬も受けています。

三日前の昼頃、介護事業所から電話があり、本人が発熱して、昼前に自宅でて病院にタクシーで行きます。お嫁さんが付き添ってくれます。場合により入院になるかもしれないと電話がありました。
私はお嫁さんによろしくとお願いしました。その後、介護事業所から電話あり、入院との連絡ありました。

今、後悔しているのは自分がすぐに病院に駆けつけるという考えにならなかった、ということです。
お嫁さんがついているからおまかせしていいと思ったのですね。新型コロナウィルスの感染者が毎日出て、外出したくない、病院は怖いという気持ちが心にあったのでしょうね。
その日お嫁さんが自宅に帰ったのは夜でした。帰りましたと連絡もらったときでさえ、お疲れ様でした、たいへんでしたね、とお礼は言いましたが、自分は駆けつけるべきだったのではという反省も浮かびませんでした。
お嫁さんが行ってくださり、助かった、くらいしか思っていませんでした。

その翌日になって、自分はあの時、すぐには無理だったにせよ、駆けつけてお嫁さんと病院の検査待ちを交代すべきではなかったのかという考えが急に涌き出ました。
彼女はほぼ一日中、病院にいることになったのです。コロナで外出したくないのは彼女も同じだったと思います。私は後見人で、他人ですが、入院手続きは代理できます。
今になって自分が病院に駆けつけなかったことを後悔してもどうしようもありません。
でもその考えが涌き出てからは、睡眠を十分に取れなくなりました。うとうとしても夜に目が覚めます。自分は職務怠慢、手抜きなのではなかったか。

後悔してもどうしようもないことはわかっています。過ぎ去ったことは変えられません。しかし、わかっているつもりで本当にわかってないのでしょうね。
私は緊急時に何も動いてくれない人だと思われているに違いない。本人に寄り添った行動がとれなかったことに対する後悔。
自己嫌悪、私は後見人に向いてないのかと責めています。
夜寝られないので昼もしんどくて、集中できなくなっています。だめですね。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あの日の反省だけが、寄り添いではありません。

あの日の あなたの判断を、誰も責められないと思いますよ。
寄り添うって、近くに、そばにかけつけるだけかな〜。ご本人や ご家族を気にかけ続けたり、声を掛けていくことや、ご本人が望めば 適切に対応をしていくことも大事ですから。

あなたの判断が、違っていたとも思いません。
(私もご高齢の方や そのご家族に関わっていますし。臨終をお迎えしますと、対応を振り返ったり、もっと出来ることはなかったのかなと思うことはありますが)
どこまでいっても、答えはないのだと思います。
自分の納得度かもしれませんね。それも、傲慢かもしれませんね。

ただね、あなたに申し上げたいのは、
あの日の反省だけが、寄り添いではありません。
これからだって、あなたに出来ることを、あなただから気付ける心配りで、その方の人生を支えてあげてください。
ご家族も、心強いと思いますよ。

これからも、変わらず、
よろしくお願いします(﹡´◡`﹡ )

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おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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前向きに行きましょう

後悔してもどうしようもないし、過ぎ去ったことは変えられないと分かっていても、後悔して夜も眠れないのは辛いですね。
確かにお仕事は手抜かりがないように努力されることは当然のことかも知れません。でも、うさぎさんは緊急の連絡だったため、すぐに行くことは無理だった訳で、報酬を頂いているとはいえ、お嫁さんにも労いの言葉を掛けてある訳ですから、そんなに後悔されなくてもいいように思います。
時間で割り切れないお仕事ですから、ここまでという線引きが難しいと思います。でも、そこまで後悔されるのであれば、緊急マニュアルをつくられてはいかがでしょうか。多分膨大になってしまうでしょうが、後悔して過ごすよりは賢明です。
お仕事ですから甘えは許されないししょうが、至らないことも、知らず知らずのうちに傷つけてしまうこともあります。人間ですから、思い及ばないことも、したくても出来ない時もあります。私たちは共なるいのちを生きていて、罪深い存在です。コロナ禍で病院に行きたくないと思うのは、自分を一番大事に考える結果です。そういう自分を受け止めると、周りの自分を支えて下さる方に今まで以上に感謝が湧いて来ませんか。今回のお嫁さんにうさぎさんが感謝の気持ちをより明確に伝えることで関係は円滑になっていくのではないでしょうか。これで終わりではありません。次の機会にこの反省をいかして、前向きに行きましょう。

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おきもち

質問者からのお礼

回答いただきありがとうございました。なんだか気持ちが沈んでいて暗い一日でしたが、私の悩みを聞いていただき、救われた気持ちがします。感謝いたします。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ