母の死の苦しみを乗り越えるには
毎週相談させていただいてすみません。
いつも、丁寧にご回答くださり、その時その時で救われる思いですが、時間とともに辛くなります。
5月に母を亡くしました。もうすぐ四十九日です。入院した時はまだ自分で動けていましたが、コロナの影響で面会がままらなず、会えたのは亡くなる1週間前でした。
余命を医師から宣告されたのも亡くなる10日前でした。あっという間でした。
そのせいか、元気な母を思い出し、なぜ会いたいのに会えないのか、苦しくて苦しくてパニックになります。
この苦しみはいつまで続きますか?
以前他の方の質問で、亡くなったことが真実です、という回答がありました。
亡くなった母の顔、亡くなる前の苦しかった母を思い出し、もういない、と言い聞かせて落ち着こうとしますが、涙が溢れて叫びたくなります。
いつまで耐えたらこの苦しみから解放されますか?
そして、夫や他の家族が亡くなったら、またこんなつらい思いをするのかと考えると、怖くて怖くて、生きているのが苦しいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
死別は苦しい
死別、とりわけ愛する家族との死別は、理屈抜きで苦しいですよね。
仏教で説く、人生においての苦しみの代表的なもの「四苦八苦」の中にも「愛別離苦」(愛する者ともいつか必ず別れなければならない苦)とあります。
でもね、おそらく誰より苦しかったのはあなたのお母様だと思いますよ。
死んだのはお母様であってあなたではない。
あなたはそのお母様の苦しみを感じることは出来ないし、代わってあげることも出来ません。
いま、あなたが苦しいのは、自分で自分の首を絞めているようなもの。
傷口をじくじくといじりながら、痛い痛いと大声を上げているだけ。
あなたはまだ生きているし、ここに書き込みができるくらいの元気もある。
だったら、いつかは嘆き悲しむことから卒業しなきゃね。
愛別離苦は誰もが経験する苦です。
皆が同じ苦しみを味わい、その苦を胸に秘めながら今日も生きています。
あなただけではない、みんな一緒です。
今すぐではなくていいんです、いつかはちゃんと前を向きましょう。
質問者からのお礼
林 浩道様
厳しくもあたたかいお返事をありがとうございました。
仰るとおりで、誰より苦しかったのは他ならぬ母です。病気を治そうとつらい治療を頑張り、治らないとわかってからは、事実を受け止めて、最後は可愛らしい母になって旅立ちました。代われるものなら代わってあげたかったです。
わたし自身が、自分で自分の首を締めている、というのがよくわからなかったのですが、苦しいのはみんな同じだということ、愛別離苦という言葉を思い出しながら、まずは百箇日まで頑張ってみます。
ありがとうございました。背中がしゃんとした気がしました。