母に対する気持ち
母に対してのことです。
いつまでも母に対するうらみのような気持ちが消えません。
なんであんなに理不尽に怒られなければいけなかったのか、私に対してだけこうしてくれなかったとか。つまらないことです。もう何十年も前の子供のころから今のことまで。急に思い出しては腹が立ってしまい、文句を言いたくなります。
今の母のことも嫌になるときがあります。
長生きしても仕方ないから早めに死ぬねとか、あのときはごめんねとか、そんなことを言って泣いたりします。正直うっとうしいです。いちいちそんなことを私に言ってくるのが疲れます。
泣きながら電話してくるときもあり、そういうときは相手をしたくありません。
母が自分で言っているように、早く死んでくれたらいいのにと思ったりします。そうすれば、この呪縛から解き放たれるかもしれないと。
自分の好き勝手にやって、子供を振り回してきた母。私は結婚してやっと家を出ることができ、はじめて自分の家族ができたと思いました。
そんな母をどうしたら許せるのでしょうか。許さなければいけないのでしょうか、距離を置いてもいいのでしょうか。
母を許せないということは、自分を許せないのと一緒ではといつも考えているのに。
人を許せる気持ちを持ちたいのに、どうしたらいいか分かりません。
教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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お母様を包み込むゆとり
ゆきさま
あなたの心の中では、今だにお母様に対して、「こうであってくれたらいいのに」「こんなふうにかわってくれたら」「何でこんなふうないいかたするのかな」などという気持ちがあるのでしょう。
赦そう赦そうとすればするほど、赦せなくなり、お母様に対して変化を期待してしまうところがあるのでしょう。
残念ながら人を変えることはとても難しいことです。お母様が変わることより、あなたがお母様のことをそのまま受け入れることができた時、赦せるのだと思います。
とはいっても何か特別なことをするのではなく、期待せずにそのまま受け入れっぱなし、でいればいいのでしょう。泣いて電話をしてきても、その声を聞きつつも、問題にしない。そうした冷静さが必要かもしれません。感情的になっている時は、相手に責任があると思っていたり変化を期待している時です。
あなたがお母様を包み込む大きな人になれるゆとりを持つことができるといいですね。