母と兄を殺しました
7年前に父が癌で他界し、その5年後に今度は母が癌になりました。子宮癌でした。
私は母の介護をしていましたが、慣れない家事や近所付き合いに疲れ果てていました。母は2年程闘病し、月に1度の抗癌剤治療や放射線治療も頑張ってくれていましたし、歩けていましたが2017年の年末に足が弱くなり病院に連れて行って診察しようとしましたが私は免許を持っておらず、病院が遠く、運転ができる兄の仕事が休みの時に連れて行ってもらえる事になりました。ですが翌日兄が激しい便秘で病院に運ばれて結局母を病院に連れて行く事が出来ず、足がどんどん弱くなり1人でトイレに行く事も出来なくなりました。兄は手伝ってくれず私はイライラが溜まり病気の母になぜ兄ばかり甘やかすのか、兄が何かしてらすぐに感謝するのに私にはしてくれないのかと当たり散らしてしまいました。それが原因で母は容体が悪くなり、救急車で運ばれて亡くなりました。私が母を殺してしまいました。病室で母にごめんね、具合大丈夫?と声をかける度に病院看護師さんから家族でも許せない事がある、大丈夫じゃないから病院にいるのがわからないのかと言われました。その通りだと思います。なので私が近くにいると家族が死んでしまうと思い、家を出て一人暮らしを始めました。去年の年末私は体調を壊し救急車を呼び病院の方に家族に知らせて欲しいと言われたので兄に連絡した所兄は旅行中で、折角の旅行中にこんな電話を貰う俺の気持ちを考えろと言われてしまいました。私は兄にならもう家族は居ないと思う事にすると連絡して絶縁状態になりました。その後近所の方から兄が救急車で運ばれたと連絡が入り、兄は亡くなりました。今度は私は兄を見捨てて殺したんだと思いました。親族からもあいつは自分の事しか考えてないと言われました。今までの自分を振り返って、家族を全部失って初めて私はとても利己的な人間だと気が付きました。ここに質問させて頂くのも許して欲しい、許されたいと思う気持ちがあるからだと思います。家族を思い、泣くこともありますがそれすら自分が可哀想だからだと思います。どこまで行っても自分自分…家族を殺した自分が生きてる意味はあるんでしょうか?
いつも文句を言ってしまう。怒りやすくて人に当たってしまう。やる気がない
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自分を責めないで。
シロさんのご苦労は大変であったと思います。
今は、お母さまもお兄さんも、そしてお父様も亡くなられたとのことで、さらにご心痛かと思います。
それぞれに亡くなれるまでに、様々なことがあったと思いますが、それは皆同じで、それぞれの環境や、都合というものがあります。どんな良い環境、状況であっても、常に不満や後悔は残ります。ゆえに、誰をも責めることはできませんし、シロさんも責められることでもないのです。
そして、人は寿命で亡くなるとお考え下さい。色々な考え方はあると思いますが、どんなに力を尽くしても、亡くなる時は亡くなるのです。
ゆえに、シロさんが殺した訳ではありませんので、そのことは悩まないでください。
そういう意味では、お母さんからすれば、恨むより感謝していると思います。
ただ、お兄さんとの事が心残りかもしれませんので、それに対して、心から謝って和解してください。ごめんなさいと心で伝えればいいです。
これからは、シロさんの人生を歩めはいいのです。自分の好きなことしてください楽しく暮らしてくれるのが、亡きご両親の最大の願いであり、それが供養というものです。
誰かが殺した訳ではありません。すべて自分の人生です。
シロさんも自分の本当の人生を歩んでくさだい。今は、自由の身です。
質問者からのお礼
鈴木先生
回答を頂きありがとうございました。
兄が亡くなってからずっと自分は家族を大事に出来なかった、家族を殺した疫病神みたいな人間だと思っていました。母も兄もそう思っていると考えていました。
ですが、先生の回答を読ませて頂き病院で兄の親友達や職場の方から聞いた兄の話を思い出しました。昨年の台風の中、車が壊れて動けなくなってしまったお客様を助けに行った話、お客様に旅行のお土産を持って行って夕飯笑ご馳走になり細身なのにとても沢山食べて驚かれた話、お客様から困り事の連絡があると直ぐに会いに行っていたので信頼が厚かった話、親友とお子さんから隊長と呼ばれて慕われていた話などあまり家では仕事や友人の話をしない兄の普段の姿を知る事が出来ました。また、兄の友人の方々や家の近所の方と話をする機会が増えました。兄がくれた縁なのだと思います。
入院中もSNSで差入れの果物やお菓子が美味しかったとか、兄会社に届け物をしたのでその事に対しての感謝のメッセージを貰いました。
兄や兄の周りの人の人柄を思うと私が殺したと考えて捨て鉢になったりずっと後悔して動かない事は兄に対して失礼な事かもしれません。先生のおっしゃる通り兄に心から謝罪し、兄のくれた縁や残してくれたものを守ってしっかり生きていこうと思います。本当にありがとうございました。