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母親が弟にだけ甘い気がする

回答数回答 3
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兄弟間で差があるのでは?と思っていることについてご相談です。

母子家庭で母が50代前半、弟が20代後半、私が29歳です。
今は仕事の都合で家族それぞれ一人暮らしの状態です。

私が大学進学に伴い私立に進学したこともあり、全てに置いて費用が嵩んでしまいました。
幸いなことに、奨学金(返済有)や大学の奨学金制度(返済無)や仕送り、バイト代などで費用の工面が着き、無事卒業できました。ただ、母としては想像以上にお金が掛かったと卒業して6年が経過した今も、時々口にします。

弟は、1年浪人して国立大に入りました。
費用に関しては、奨学金(返済有)やバイト代で、ほぼ仕送りしてなかったと母が言います。ただ、弟は卒業に伴い親が費用を出して引越しをしてます。家電なども新調したりしてました。

大学時代に確かに費用は嵩んだことは、
私の浪費もあるので申し訳ないと思ってます。
その申し訳無さを踏まえて、卒業後に地元配属だったので、親と同居し、家にお金も入れ、外食などの際はなるべく自分が費用を出し、毎年自分負担で国内旅行、海外旅行は2度連れていきました。
また、親の事業の決算処理などを約8年ほど毎年私がやっております。弟に手伝って貰う気は無いようで、1度母に話したらかなり怒られました。

母は俗に言う長男教の考え方があるようで、
遺産相続も長男だから弟の方が多いよね?と話していて、ゾッとしました。また、弟が結婚する際に奨学金(返済有)が残っている場合、親として返済してあげないと、娘の私は相手から結納金貰うから大丈夫だろうけど、と話していて、理解が出来ませんでした。

前々から、弟贔屓だなとは思ってましたが、
このままだと介護など辛い面ばかり私に押し付けてきて、感謝されるのは弟という構図が目に見えて嫌気が差してきます。
母の母(私から見ると祖母)も母ばかり頼るけど、兄(叔父)が感謝される構図に嫌だと話しているのに、自分もそうしていることに気付いて居ないことに疑問を持ちます。

今後、どのように母と向き合えば良いのでしょうか。

2026年3月1日 20:28
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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

相手からの「評価や見返り」を求める心を少しずつ手放しましょう

ご相談ありがとうございます。お母様への深い感謝を行動で示してこられたからこそ、弟さんとの扱いの差に理不尽さやモヤモヤを感じるお気持ち、よく理解できます。

仏教では、私たちはみな煩悩を抱えた不完全な存在(凡夫)であると説きます。お母様がご自身の母親と同じ振る舞いをしていることに気づかないのも、人間の悲しい盲目さゆえかもしれません。私どもが拠り所とする真宗の教えに照らせば、そうした人間のありのままの矛盾や愚かさを見つめることが第一歩となります。

ただ、ご相談者様はご自身で立派に自立され、海外旅行へお連れするなど十分すぎるほどの親孝行を果たしておられます。今のあなたは決して不遇ではありません。過去の学費の恩義に縛られ、「感謝されない」「将来損をする」といった見返りへの執着や比較を手放すことが、あなたの心を軽くします。このまま不満や不安を抱え続ければ、ご家族との深い不和しか生みません。

これからの向き合い方としては、お母様と物理的・心理的な「適切な距離」を保つことをお勧めします。決算処理のお手伝いなども、ご自身の心の負担になるなら少しずつ手を引いても良いのです。将来の介護なども、ご自身の人生を犠牲にしてまで一人で抱え込む義務はありません。

お母様の長年培われた価値観を変えることは困難です。相手からの評価や見返りを求める心を少しずつ手放し、すでに築いておられるご自身の豊かな人生を、これからも堂々と歩んでいってください。


縁起寺 釋聴法

2026年3月2日 8:12
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有り難し
おきもち

真宗木辺派 縁起寺 衆徒 (僧侶/教師) 高等学校教師歴38年,理系,専門は電気工学・情報工学, 現在は真宗木辺派僧侶
お悩みの相談は全般的に対応します。(下記を参照して下さい) 相談時間は、月・木・金・土・日曜日は、8:00~20:00です。 火曜日と水曜日は18:00~20:00での対応となります。 翌日以降で、他の法務等がなければ、できるだけ迅速に対応させていただきます。 元高等学校教員ですので、将来の進路や転職に関する相談などにも対応いたします。 現在も非常勤講師を行っているため、少々対応にお時間をいただく場合もありますが、できるだけ早く対応できるように調整いたします。 ◆職場や学校での人間関係がうまくいかない ◆ストレスや不安で日々の生活に支障がある ◆無気力で、人生の目標を見出せない ◆卒業後の進路を決める事ができない ◆別れた交際相手の事を忘れる事ができない ◆家庭不和で毎日の生活が辛い ◆家族や大切な人を亡くして心の整理がつかない ◆何事も悪い方向に捉えてしまい、自己嫌悪に陥っている ◆ついつい他人に辛くあたってしまい、後悔を繰り返す ◆毎日充実した日々を送れるように、仏教の勉強がしたい など、上記はこれまでの相談の例(ハスノハ以外を含む)です。

あなたがこれほど誠実に、長年にわたってお母様に尽くしてこられたことが、文章からひしひしと伝わります。同居して家にお金を入れ、旅行に連れて行き、8年間も決算処理を担い続ける。

それだけのことをしながら、「費用がかかった」と今も言われ、弟への扱いとの差を目の当たりにしてきた。そのやるせなさと怒り、心から共感します。

祖母が母ばかり頼り、叔父が感謝される構図を「嫌だ」と言っていたお母様が、全く同じことをしている。そのことにご本人が気づいていない、というご指摘は鋭く、そして悲しいことです。人は往々にして、自分が受けた理不尽を次の世代に無意識に繰り返してしまいます。

仏教に「業(ごう)」という考え方があります。過去の行いや習慣が現在の行動パターンをつくり出すという教えです。お母様の長男贔屓も、ご本人の意地悪からというより、受け継いできた価値観の業かもしれません。

それはあなたの努力や誠意を否定するものでは決してありませんが、「気づかせれば変わる」と期待しすぎると、あなたが消耗し続けると思います。

では、どう向き合うか。一つは、これ以上「申し訳なさ」を動機にしないことです。大学時代の費用への罪悪感から8年間尽くしてきた、恩返しは十分じゃないかと思います。これからの行動は、あなたが「したい事」だけに絞っていいと思います。

もう一つは、介護や相続について、感情的にではなく早めに話し合いの場を持つことです。「長男が多い」「娘は結納金があるから」という発言は、曖昧にしておくと将来大きな火種になります。今のうちに、負担と権利の両方について、穏やかに、しかしはっきりと言葉にしておくことが自衛になると思います。

お母様を変えることは難しいかもしれません。しかし、あなたがどこまで担うかの境界線は、あなたが決めていいのです。尽くすことと、都合よく使われることは違います。あなたの誠実さは本物です。だからこそ、その誠実さを自分自身にも向けてあげてください。あなたが疲弊しない距離感で、お母様と向き合っていけることを願っています。

ご自愛ください。

2026年3月2日 15:11
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有り難し
おきもち

広島の山あいで、今日も「なんまんだぶつ」とつぶやいています。 浄土真宗本願寺派の僧侶、ケンコウと申します。 日々の中には、言葉にならない思いや、誰にも言えないもやもやがあるものです。 そんな時こそ、仏さまの教えが、ふっと心に灯りをともしてくれることがあります。 この「はすのは」では、あなたの声に耳を傾けながら、一緒に“いま”を見つめ直す時間をつくっていきたいと思っています。 堅苦しくなく、あたたかく、時にゆるく。 どうぞ、あなたのお話、聞かせてくださいね。

親は手っ取り早くスッキリしたい

親は、子供2人の公平性よりも、2人トータルで考えて問題解決したいと思う可能性があります。
例えば、子供のうち片方に借金があれば、その借金を親が返済してあげるかもしれない。
親にとっては、姉に50万円貯金があって弟に借金が50万円あったとしたら、弟のマイナス50万円の方が気がかり(ストレス)になるので、弟の借金を早く解決してスッキリしたいという欲求が生じるでしょう。
つまり、親には「早く解決してスッキリしたい、安心したい」という怠けや欲の煩悩があるので、手っ取り早く解決できる部分から先に手をつけていきたくなり、そのときには姉と弟との平等よりも、親のスッキリを優先しがちかもしれませんね。
例えば、たまたま弟の自転車が2年で壊れたときに、修理でお金がかかるくらいならいっそ新しい自転車に買い替えようというのは親の都合の計算ですが、姉は「私は同じ自転車を3年使ったのに、弟は2年で新車にするなんて不公平だ」と思うかもしれませんが、親としてはその方がスッキリするのです。
また、仏教では自分の身体さえ自分の思いどおりにならないと考えます。まして、親の財産は最初からあなたのものではないので、大学まで出してもらっただけでもラッキーだと思った方がストレスはなくなります。
いずれにせよ、まずは率直にお母様や弟さんにお気持ちを伝える方が良いように思います。
意外と「え?それならそうと早く言ってくれれば良かったのに」となる可能性もあるので。

2026年3月2日 12:38
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

ご回答頂きましてありがとうございます。
相手の事を変えるのは難しいですが、
自分の心の持ちようは対処できると気付かされました。親子だから距離は近くなければと思ってましたが、適正な距離を測っていきたいと思います。
ありがとうございました。

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