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父の事故死 日常を取り戻すためには

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 5月の末、父が突然の事故で亡くなりました。本当にあまりにも突然でした。川へ転落して、全身の損傷によって、身動きが出来ないままの溺死ということでした。タフな父でした。私よりずっと健康でした。それがなぜ。

 事故前日、ふらっと実家に寄った時は、いつも通り元気で、普段通りのたわいもない会話をしたばかりでした。翌日、警察署の遺体安置所で父の姿をみるなんて思ってもいませんでした。

 私は、身体が弱く、発症以来、入院や療養期間も長く、迷惑をかけていました。やっと昨年、結婚して家を出るも、色々な疲れが溜まったからなのか、休職を余儀なくされ、ようやく今年の春に復職したばかりでした。そして、この夏の終わりには、迷惑ばかりかけていた私も、孫の顔を見せるという親孝行が出来るところまで、あともう少し、本当にあともう少しというところまで来ていました。

 どうしてそんな転落するような場所へ一人でボランティアに行ったのか、なんでもう少し(コロナでどこにも行けない)辛抱ができなかったのか。
 今でも実は、ただいま~って帰ってきているんじゃないか。死んでしまったなんて、何かの冗談ではないか。色んな手続きや、法要が進んだのに、未だに信じられません。

 父と同世代の方を見ると、それだけで涙が止まりません。どうして父だけを連れ去り、この人たちは生きているのでしょうか。

 本来なら、忌引きが明けて、会社に出社しているのでしょうけど、それが上手く出来ていません。本来なら、生まれてくる子供を楽しみに準備していたと思うのですが、それが出来ません。父の死が、頭から、心から、身体から、その悲しみが離れる事がありません。

 そして、まさに言葉の通り身動きがとれなくなります。正直な気持ち、今、この状態で子供が生まれてくることが怖いです。悲しみが強すぎて喜べそうにないのです。どうやって父の死と、これからの事に向かい会っていけば良いのでしょうか。せめて、残された母、出産する妻、生まれてくる子供には、笑顔を向けたいのですが、今、それすら出来ずに困っています。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お父様はいつも一緒です。

お父様の突然の逝去お悔やみ申し上げます。

おんぷんさんが言われる通りであります。大切な方の突然の死は言葉になりません。誰を責める訳にもいかず、ただ悲しみが増すだけであります。
今は、涙が尽きるまで泣かれてもいいでしょう。
お父様もきっとそのように思っておられ、皆さんにも申し訳ないと思っておられます。

間もなく、お子様が誕生されるとのこと、この世における生老病死を短期間に身近に感じられると思いますが、この世の仕組みのひとつでもあります。どうしようもないことも起きる、体験せねばならないのが、生きるということです。

5月末にお亡くなりになられたのであれば、ここ数日の間に四十九日を迎えられることと存じます。この間は、ご相談に書かれた通りであったでしょう。
しかし、これからは、おんぷうさんが、家の柱とならねばなりません。お母さまのこと、奥様のこと、生まれてくるお子様のこと、そして弟さん家族のことと、今まで以上に責任が重くなります。そして皆さんも頼りにします。

お父様から学んだこと、ご自身が学んできたこと、いいよ発揮していかねばなりません。皆さんの中心となって頂くこと皆さんを支えていくことが、一番のお父様への親孝行であり供養となります。

四十九日をひとつの切り替えとして、前に進んでいきましょう。
もちろん悲しいとは涙してもいいのです。でも、涙するたびにお父様も悲しまれるということです。
いつでも、どこでもお父様は見ています。一緒に歩んでいきますので、心配しないで、笑顔を忘れないでください。

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有り難し
おきもち

日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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質問者からのお礼

〉鈴木海祥様
厳しく重い中にも温かいお話ありがとうございます。
実は法要としての四十九日は、先日済んでおります。四十九日が過ぎれば少しは吹っ切れるものかと思っていたのですが、居なくなった、亡くなってしまったことの実感と悲しみが、より大きくなってしまいました。お墓に入るということの重大さを改めて思い知らされました。
私が柱だとか中心になるとか、想像もつきません。が、か細く傷だらけでも、そこにあらねばならないものなのか、と思いました。

「事故」問答一覧

当て逃げをしていたらと不安です

3日程前に、子供の行事で出かけた際、子どもと帰ろうとしたところ自分の車が他の車に囲まれていたため、少し待っていました。両隣や他の車は5分ほどで出ていったのですが、自分の前の車だけなかなか来ず、子どもも待ちきれない、私もトイレに行きたいしと、前後人一人分通れるくらいの幅はあったため、切り返しをゆっくり、何度もしながら、慎重に動きました。 その際窓を開けていましたが、音も衝撃もなかったので、無事に抜け出せたと思い帰りました。 帰ってから念の為車を確認しましたが、(右にハンドルを切り出ていったので、前方と左側面を特に確認しました。)傷も凹みもなく、5~10分後ほどで所用でその駐車場の前を通りましたが、自分の前にあった車もなく、警察車両もなかったので、また心配しすぎかと思い帰宅しました。 しかし、時間が経つにつれ本当に大丈夫だったのかと不安に襲われます。 常日頃から、留守の間に火事にならないか、右左折時に巻き込みひいてしまったのでは、薬を間違えて飲ませていないか、きちんと書類は出したか等確認しながらしているのに、何度確認しても自分の思い込みではないか、と思い不安になってしまいます。 特に、事故をおこした、誰かに迷惑をかけたのでは、子供たち、家族に迷惑をかけるのではと思うと、不安がどんどん大きくなり、自分を信じられず、不安が消えません。 昨日も今日も何度も車を確認していますが、車同士すったような傷、凹みは見当たりません。 音や衝撃があれば気付きますし、逃げた方が悲惨なことになるのはわかっているので逃げる選択肢はありません。 ネットで見ると、不安なら警察に相談、とありますが、傷もない、音も衝撃もなかったのに当ててない、と思いながらも不安なだけで、そんなこといいに行ったら「なにかやましい事があるのでは?」と勘ぐられるのではと不安ですし、万が一被害届が出ていたらと思うと怖くて聞けません。傷もないから警察が来てから考えようと思いましたが「気づかなかった」が通用するのかも不安。 何もかも不安です。 メンタルクリニックなどはかかっていませんが、2人目を出産してから特に自分の中で不安が強く、6月に中絶をしてから最低な人間だという思いも消えず、自分が信じられなくなることが増えています。 どうしたら自分の事を少しでも信じられるのでしょうか。せめて、自分が確認したことくらいは信じたいです。

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交通事故加害者になりました

私が運転するレンタカーが、横断中の男性をはねてしてしまいました。 原因はわたしの不注意による信号無視です。 赤信号に気付いた時点では夫は赤ちゃんをシートからおろして抱っこ、 急ブレーキをしなければ男性とぶつかる距離でしたが、赤ちゃんが心配で怖くて軽くしかブレーキを踏めませんでした。 もちろん自分の家族は大事ですが、男性自身にもきっと大切な存在や予定があったかもしれない、と思うと 本当に申し訳なくて情けなくて、なのにもしも謝罪やお見舞いへ伺うことになった時、対面するのがこわいとも思ってしまいます。 また、同乗していた夫や赤ちゃんに怖い思いをさせたことも申し訳なくて。 当日、お相手は救急搬送し、私たちは警察と話をし、レンタカー返却後ひとまず帰宅となりました。 当日夜電話で「レントゲンでは異常ないので明日退院し、念の為MRIを後日とります」 と聞いたため翌日帰宅した頃かなと、早々にかけてよいか悩みつつ、夕方に電話をしたが不在、 折り返しで謝罪をしたいことの相談をすると「まだ入院中で、大病院へ移動し手術することになった、謝罪は必要ないと思ってる、交通ルールを守ってくれたらいい」とのこと。 事故日と状況が変わっていることに混乱し、 レンタカー契約時に加入していた保険担当者の方に報告したのですが保険会社のかたは電話がつながらないとのこと。 その後わたしも再度かけたのですが折り返しはありませんでした。 個人的には謝罪をすることでお相手の方にとって精神的にご負担になるため”必要ない”と言われたのか とは言ってもご迷惑や怖い思いをさせてしまったので謝罪はすべきなのでは、と悩んでます。 担当者からは連絡はできるだけ控えてほしいが、謝罪やお見舞いの相談は任せるとのことでした。男性とどう向き合うのが最善でしょうか。また、加害者としてどう生きていけばよいでしょうか。

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交通事故の経験

こんにちは。 いつもHasunohaにはお世話になっております。 ご相談させて頂きたく。 私は海外在住です。以前おおよそ5-6年前、あるレジャー施設内の駐車場で人身事故を起こしてしまったことがあります。 女児(3,4歳)の足の上にタイヤが乗り上げ、軽傷を負わせてしまいました。 現場での対応や治療費は私でできる限りのことはさせて頂き、真摯に対応させていただいたつもりです。当然ですが、親御さんも発生時はかなり憤慨し、私を暴行する寸前になるほどでした。 病院での検査、治療後は特に問題がなく大事には至らず、胸をなでおろすばかりでした。不幸中の幸い、いつもゆっくりと運転する為、大きな事故にならなかったとのことです。また親御さんからは、自分が全く子供を見ておらず、自分の不注意がこの事故を起こしてしまう要因になったとも仰っていました。念のため、電話番号を渡しましたが、それ以降連絡はありませんでした。 一歩間違えれば駐車場内での死亡事故になる可能性の事故を起こしてしまったことや注意を払いきれていなかったこと、さらにそれが幼い子供であったことなど、今になっても申し訳なく、反省してもしきれません。 このような状況下の私に助言など頂ければ幸いです。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ