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旦那が死去、供養する気が起こらない。

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今年の2月に旦那が自殺しました。それもたわいもない夫婦喧嘩で私が子供を連れて実家へ戻り4日後に家に行くと自殺していました。遺書などはなく突発的に思えました。なぜならその4日後には私の両親、おばあちゃん、妹夫婦に私の家族で旅行の予定だったからです。
旦那が自殺後にいろいろなことが発覚し、夫婦で貯めていた貯金が全て使われ、さらに子供の将来のためにと夫婦で貯金した分、子供の児童手当も使われてしまい約200万ほど使われていました。さらに子供の手当てはお義母さんへの仕送り(携帯代をお義母さんが家族分を払い、月々携帯代として仕送りをしていました)として使われて手元に残ったお金は5万程でした。それに借金も出てきました。
旦那は30歳すぎてから社会に出てそれまで司法試験の勉強のために実家暮らしでした。
初めて入った会社がハードな仕事であり夜間にも急な呼び出しがあるような職業でした。そして、私が妊娠中に休職をしました。診断名はうつ状態でした。そこから約1年家で何もすることなく初めは起き上がることもできませんでしたが徐々に活動する様になりました。その間私は今後の不安もあり仕事を掛け持ちしました。うつ状態で休職していることは旦那からお義母さんには黙っていて欲しいとのことで黙っていました。そして、私も出産し子育てに追われて産後クライシスにもなりました。その間旦那は一日中動画を見てお酒を飲み寝ての繰り返しでした。私は産後3ヶ月で子どもを実家に預けてほぼ毎日仕事をしました。
私も子育ても家事もしない旦那に対してキレること多々ありお義母さんへ愚痴も言っていました。その頃お義母さんはまだ休職していることは知りません。さすがに私も誰にも言えないことがストレスになり、もうお義母さんには休職して約10ヶ月経った頃に全て打ち明けました。始めに言われた言葉がなんでもっと早く言ってくれなかったの!それなら息子を実家へ戻すこともできたでしょと...私が一人でずっと子育てに家事、旦那の面倒も見て...だったのでお義母さんからはご迷惑をかけてすいません。って言われるかと思いきや、そんな言葉は一切なく旦那の心配ばかりでした。
今回の件でさらにお義母さんには私が旦那を殺したと言われました。それで旦那に対しても怒りの気持ちが大きく供養する気持ちがもてないです。今年初盆ですが、どのような気持ちで迎えたらいいですか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

現状認識とその対処

こんにちは、初めまして。
ご主人を亡くされたとのこと、先ずはお悔やみ申し上げます。

よく頑張ってこられましたね。
本当に大変だったでしょう。

必死になって家庭を支え続けたのに、義母にはねぎらいの言葉も掛けられなかった。ご主人から、「休職」を「義母さんには黙っていて欲しい」と頼まれ、誰にも頼れず「仕事を掛け持ち」しながら「出産し子育て」までされた。尋常な努力ではありません。

その必死に家庭を守ろうとしたあなたに、ご主人の自死、貯金の使い込み、借金が発覚し、義母の無理解が追い打ちをかける。自分が守ろうとしたパートナーと、その母親に対して、あなたはやり場のない残念な思いを抱いているのでしょう。

「お義母さんには私が旦那を殺したと言われ」た、とのこと。
文面だけから判断すると、それは不当な言い様だと思います。「うつ状態」とはいえ、「そこから約1年家で何もすることなく」いるご主人を必死に抱えたのはあなたです。感謝されこそすれ、非難を受けるのは論外です。ましてや子供のための貯金、児童手当まで手を出して借金まで。夫婦のことは基本的にお互い様であり、これだけ自分勝手をした人を擁護するというのは、義母さんは現実が見えていないのかもしれません。

「旦那に対しても怒りの気持ちが大きく供養する気持ちがもてない」とのこと。
まずは、「怒りの気持ち」を思いっきり吐き出しませんか。
亡きご主人に遠慮する気持ちもあるかもしれませんが、あなたの心の健康を第一に考えたとき、まず為すべきは現状認識と然るべき方法です。

あなたには怒りがある、という現実。

その怒りは決して不当ではない、相応の理由がある自然な感情である。
だから、まずそれを目一杯表現する。
処理しきれていないことを、処理したかのようにするのは不自然です。
不健康です。

誰にも聞こえないところで、思いっきり泣く、声をからして叫んでみる。
不条理を、無理解を怒る。
やりきれない思いを声で、涙で表現する。

「供養する気持ち」はその後で良いと思います。

その気持ちが起きればいい、起きなければそのままでもいい。
あなたが無理をしない、出来るところでお迎えすればそれで十分だと思います。

御身お大事に。

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おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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今はどんな気持ちのままでも良いのです

ご相談拝読しました。ご主人のご命終に謹んでお悔やみ申し上げます。

そうでしたか…それはあなたの中で様々な感情が渦巻く事でしょう。もちろん悲しみや喪失感もあるのでしょうが、怒り、憤り、失望、疑問…整理がつくことなく、とめどなく溢れてくることとお察しします。

しかしその様々な思いの深さが、そのままあなたとご主人の関係の深さだったのでしょう。だからこそあなたはやるせないのではないでしょうか。

それはご主人にとっても同じことであったのでしょう。「たわいもない」とあなたが感じるものがご主人にとっては違ったのかもしれないし、積み重なって来たものが最後その「たわいもない」程度のもので崩れてしまう虚しさのようなものもあったのかもしれない…いずれにしろ、うつ状態を患っていたとはいえ自殺というのはそう簡単にできるものではありません。突発的・衝動的だとしてもその衝動に至るまでの長く深い葛藤があったのではないでしょうか。

そんなお二人の関係・課題はお二人にしかわからないところが大きいでしょう。お義母さまはお義母様の視点からしか考えられないのであなたの期待するリアクションとは違ったかもしれません。しかしお義母さまからしたら最愛の子を亡くしたのですから、あなたへの配慮や客観性を持つには至らないことも無理はなかったのかもしれません。

あなたには今、お義母さまの問題を取り扱う余裕はないでしょうから、ご自身のお気持ちに向き合うことに集中してよろしいかと思います。
それは何も無理に気持ちを整理したり区切ったりする必要があるということではありません。
そうでなく、どんな自分の思いも認めて許しましょう。それがその時の自然な思いなのだと受け入れましょう。

だからどんな気持ちのままでも良いので、そのまま供養の仏事をお迎えされては?と思います。その中であとから気持ちがついて来たり整理されて来たりするかもしれません。今は怒りのままでも良いのです。

あなたは本当によく頑張りました。そしてご主人もまたあなたからはそう見えなかったとしても、ご主人なりの形でまさに命をかけて頑張って生きることの意味を問うていたのではないでしょうか。

供養を通してご主人と、そしてあなた自身と出会い直していけることを念じます。

合掌

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。ずっと自分の考えは間違っているのかな。とか思っていましたが、第三者の方と同じ意見で自分の考えは間違いではなかったんだと思えてすごく救われました。義母に対しては始めは大事な息子をなくされ、唯一の孫には会わせてあげようと思っていました。しかし、いろんなことが発覚しても義母からは謝罪も労いもなく、さらに私の実家で子どもも過ごしていたことに対して孫を取られたと思ってる。と言われました。取られるって言うか...なんて言うか...って言う感じでなぜそのように思われるのかわからないです。そして、葬儀が終わってからも7日法要のために毎週子ども1人連れて車で約2時間かけて行きました。それでも行くたびにいろいろ言われ、旦那が嫌いだったわけではないのにどんどん嫌いになっていき、私はもう関わりたくないので縁を切り子どもも私の旧姓に変えました。
それで少しは気持ちが楽になるかと思ったのですが、思い出の品などをみるとやはり怒りの気持ちが湧いてきます。
月日は経っていき供養の日が近づくにつれてどのような気持ちで迎えたらいいのかと思い、義母からも来るのかどうかと言われたり...私は1周忌まで関わろうかと思ったのですが、さすがに自分の気持ち的に限界になり関わりたくなかったけど、供養もあるしと悩んでいましたが、自分の気持ちを優先していいのだと思いました。本当にありがとうございました。

「供養全般」問答一覧

深い懺悔と感謝

いつもありがとうございます。三月の桃の節句も過ぎ、お彼岸が近づいてきました。hasunohaの皆様におかれましては日々、健やかにお過ごしのことと思います。 一時期、私は人生をひっくり返すほどの思いに駆られたこともありました。今年のバレンタインを過ぎた頃から、今は家族のありがたみを強く感じるようになり、毎日思いやりに支えられ、相変わらず週7日休み無しで外での仕事に励んでいる今日この頃です。 毎日が平和で穏やかな落ち着いた空気、他愛もなく些細なことの積み重ねですが、それらすべてが本当に、職場も家庭も、そして治療院にも、良い人たちにご縁があったこと、ひとつひとつに感謝です。これからも日々の幸せを大切に育んでいくことが、ご先祖様への恩返しにも繋がる明るい人生への道標なのかなと有難く思います。 お世話になった治療家の先生に、しばらくお休みすることを伝えました。その節は本当に、この上なく尽くしてくれたことに深謝の限りです。つい先生の優しさに甘えてしまい、助けたい側と助けられる側の引き合う力がぐいぐい強くなりすぎてしまった節がありました。徐々に私の感情が不安定になり、体調も崩れてしまい、元の近所に戻しました。いろんな人に打ち明けた昨年から年末年始と引き換えに、この春先は自分自身とひとりで向き合う修正が必要になったこと…あらためて自己成長へと繋げる良いきっかけになりました。 今でも毎日、先生のことが心に浮かんできます。それだけ特別な存在であることには変わりありません。頂いた思い出、温かい言葉の数々が、前向きに仕事に取り組む原動力となってくれます。2月といえば、確定申告に自動車免許の更新の時期。両方ともクリアでき、特に下がると思っていた年収が微々たる上昇していました。驚きを隠せず、念願の学びのための貯金も着実に増えていること、とても有り難く思います。 他の先生からみても親しくなりすぎた故に、遠慮もなくなり、お互い言いたい放題で喧嘩状態にもなりました。本音を明かした(ぶつけ合った)ことは、それだけ相手を強く思うからでもあり、アンビバレントそのものでした。ひと月近く、間を空けた今、直筆の手紙で、お詫びとお礼、そして相手の未来の幸せを願う想いを伝えたいです。 共に成長しあえる良い関係でいられるよう、しっかりとした自分となるために、アドバイスいただけましたら幸いです。

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