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家族と絶縁したいです

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私の家族は私が物心ついた時から仲が悪く、夫婦はいつも喧嘩。家族が集まってご飯を食べたり、談笑したりすることはほとんどありませんでした。
母親は私のことを幼少の頃から頻繁に「産まなきゃよかった」「育て方を間違えた」など人格否定の言葉を言われ怒鳴られ続けました。彼女がヒステリックになったときは何度か蹴られることもありました。彼女のせいで私は自尊心が低く、今でも苦しんでします。

父は家族には無関心な人でしたが、何か問題があると全て家族の誰かに責任を押し付けるような人でした(誰にも責任がない問題でも)。私が上京して家を離れてからは、弟が行きたいと言った専門学校や教習所を全て否定し辞めさせ、自分の親戚が経営している会社に入社させました。宵越しの金は持たない精神で、貯金もなく、ギリギリの生活だからだと思います。私が彼氏と同棲しているのも気に入らないようで、「男と住まわせるために東京に行かせたわけじゃない」と言っているそうです。私は自分の幸せを脅かす存在が憎いです。

私は昔から本当に家族が嫌いで、ずっと絶縁したいと思っていました。弟の進学の問題があってからは、母と弟が私に頼ってくることも多く、その度に心がざわざわし、家族の問題は一生付き纏うものだからこんなに苦しく悩み続けるなら自殺したいとまで思います。今私は彼氏の家族にもとてもよくしていただき、初めて家族の幸せというものを擬似的に体感しているところです。どの家庭にも家庭なりの事情があるとは思いますが、やはり私の家族問題は思い出すたびに私を苦しめるものでしかないと思うので、絶縁したいのです。

しかし家族の問題を私1人だけ逃げたら、弟や母親はそれこそ自殺してしまうんじゃないかと思ったり、大学に進学できたのも上京して一人暮らしできたのも確かに親のおかげですし、(奨学金はフルに使いましたが)、私のせいで弟が辛い思いをしているんじゃないかと思うと申し訳ないです。育ててくれた恩を無碍にして絶縁するのはよくないと思いつつ、子供は親を選べない、こんな家庭で育ちたくなかったとも思います。弟とも絶縁したい理由は、彼を通して家族を思い出したくないからです。

ここで絶縁したら親の死に目で後悔するんでしょうか。運命から逃げずに戦うべきなんでしょうか。今はまだ情があって悩んでいます。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まずあなたの人生を優先しましょう、距離を取って。

大変な思いを抱えて生きてこられ、本当にそのなかでがんばってこられたとかんじます。辛いですね。家族関係というのは、選べないものです。それが非常に大きな困難になる事があります。そういう事情を背負った人はこうした問題を背負ってケアしていかなければいけないかもしれません。

さて、絶縁したら親の死に目で後悔するんでしょうかということですが、それは誰にも分りません。でも、私は今まで相談などを受けてきて、親と絶縁して生き生きと生きれるようになった人を何人も知っています。ですから、あなたは自分の感覚を信頼していいし、何より優先しなければいけないのはあなた自身の人生です。親と子は別人格。いくら親であろうと子供の生き方を決めたり、否定することは出来ない。不快に思うかもしれませんが、産まなきゃよかった・育て方を間違えたという言葉だけでも虐待だと思います。

親は本来無条件に子供を認め・自分らしく育っていく事を支援する責務があります。なぜなら子供は望んで生まれてきたのではない。ところがあなたの家庭では、子をコントロールし、親の期待に応えさせたり、思い通りにならなければ攻撃することが常態化しているように感じます。これでは子は生き生きと育てません。親子関係が逆転しているように感じます。

私は、あなたは今 家族と距離を取って良いと思います。距離を取ることであなたの人生を生きることができます。あなたは新しい場所で、新しい人間関係を築き、自分らしい生き方や感じ方を養っていくべきでしょう。あなたの人生に歩み出さなければいけない。距離を取ることで、もしかしたら親御さんも代わるかもしれないし、あなたの見方も何か変わるかもしれません。しかし、それだけではなく、カウンセリングに通ったり、今までの事を人に話したりして整理することが必要かもしれません。できれば、他者(専門家・信頼できる人等)に頼って欲しい。弟さんの事が気がかりですね。距離を取りつつ、弟とだけは連絡を取ってあげる事も良いかもしれません。でもまず第一にあなたの人生・いのちを大事にして下さい。どんなあなたでも応援しています。またいつでもハスノハに相談ください。

【おすすめの本】母がしんどい、それでも親子でいなきゃいけないの? (田房永子)、毒親サバイバル(菊池真理子)、私とは何か(平野啓一郎)家族卒業(速水由紀子)、生きる技法(安冨歩)…等

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おきもち

浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。...
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どちらを選んでも良い

人生に良いとこ取りはありません。
どちらを選んでもメリットとデメリットがあります。
だからどちらを選んでも良いのです。
まだ迷っているなら、今決断する必要もありません。
私だったら、少しでも親に利用価値が残っているなら、心の中で親をバカにしながら親を利用し、ガマンできなくなったら「バイバイ」すればいいやと思います。
弟さんについては、社会人になっているのでしょうか?
社会人になっているなら、もう、弟さんも自分の人生は自分で切り拓く自己責任があります。
ところで、仏教では、悩み苦しみの原因は心の中の煩悩だと考えます。
欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩は誰にでもあり、そのような煩悩が自分と他人の悩み苦しみ・ストレスを増やす要素なのです。
ご両親にも弟さんにもあなたにも、それぞれに煩悩があり、自分と他人のストレスを増やす言動をしてしまう。
そこは「おたがいさま」の部分もありますから、適当にゆるーく、許しあい慈しみあえれば、たとえ別れても一緒にいても苦しみは減ると思います。
気楽に気楽に。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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