回答 3
有り難し 62こんにちは。初めて質問させていただきます。
先日有名な若い俳優さんが亡くなり、他人事と思えず悲しいです。自ら命を絶たれたのではないか、という報道を見て、やり場のないいろんな感情が湧き出てきます。
特別彼のファンだったわけではありませんが、好きな俳優さんでした。私が小さい時から、沢山のドラマや映画でその俳優さんの姿を拝見しました。MCを務めていらっしゃる番組も大好きで、毎週楽しみにしていました。彼のキラキラした輝きは、私の心も明るく照らしてくれました。
亡くなったと知ってからも、私の頭の中に浮かぶ彼は相変わらず素敵な笑顔をしてらっしゃいます。今までと変わらずに輝いています。
でも今の私は、その輝きの裏には誰にも分からない孤独や苦しみがあったのだと知ってしまいました。知ってしまったからには、何としてでも救いたい、助けたい、と思ってしまいます。苦しみの原因が何かも分からないのに。もう亡くなっているのに。もうこの世にいないから、どうしたら助けられるのかが分かりません。
こうやって、自ら命を絶たれた方を今からでも助けられないだろうか、と考えるのはおかしいことでしょうか。私のエゴでしょうか。直接お会いしたこともないのに、余計なお世話でしょうか。
もうどうしようもないことだと思って、諦めるしかないのでしょうか。
でも私は、1人で悩み苦しみながら命を絶たれたのであれば、今からでも何とかしてその苦しみから心を救わなければ、彼は永遠に苦しいままなのではないかと思ってしまいます。沢山の人の心に幸せを届けてくれた方だからこそ、その方の心も幸せであってほしいのです。この世に生きているかどうかは関係なく。
苦しいままでいてほしくないです。そのためにできることを私はしたいです。
亡くなった方の心や魂はどこへ行くのでしょうか。生きている私たちには触れることのできないくらい、遠いところでしょうか。
もし亡くなった俳優さんの心や魂がまだ私たちの近くにあるのであれば、その心から辛さを取り除くために私たちにできることは何でしょうか。教えていただきたいです。
拙い文章で申し訳ございません。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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仏教は死に様を問いません。
どのような亡くなり方でも
どのような想いを残していたとしても
仏さまがお救いくださって
お浄土に往って仏さまに成ります。
我々が出来る供養は
彼のことを忘れないことです。
彼の作品を愛し続けることです。
誰も責められ苦しむことがないよう
誹謗中傷を止めることです。
あおさんのご心痛お察し申し上げます。
将来を期待されていた有名な俳優さんの突然の死去に、ファン以外の方にも多くの衝撃がありました。ここでも同じようなのご質問にお話させて頂きましたが、それぞれに思いが違い、自分は自分なりにどのようにしたら良いかと皆さん考えられています。
あおさんのご質問についてお話させて頂きたいと思います。
まず、やはり、自死された方は、ご自身の決意を持って選択されたのですから、その理由は誰にも分からないと言うことです。様々な詮索はできますが、真実のことはご自身のみが知るということです。
あおさんは、こうして亡くなられた方に対しての救いを求められています。とても大切なことであります。
まず、言えることは、死は肉体の変化であり、魂と意識は継続中ということで、実はそのような意味では死んでいないとなりますが、この世的には、目に見えない存在となります。
死に至るには何らかの理由があってのこと、その思考、思いはそのまま続いているので、それがどのような思い、例えば、恨み、嫉妬、憎悪、失敗、後悔、不安、恐怖、それとも病気なのか、肉体を捨てても（死）、その思いは変わりませんので、何も解決していないのです。
解決しなければ、その時点で留まっているので簡単に救いという訳にはいきません。
例えば身内であれば、多少、その背景は分かりますので、和らげていくことは出来るかもしれませんが、第三者となるとやや難しいのかもしれません。
だからと言って、あおさんが言われるように、ずっとそのままと言えば、そうではなく、皆さんの救いたい祈り、愛、慈悲、そのような心が集まれば、それは救いの光となり届らけると思います。
又、何故、それは必要かと言えば、自死された方は「自ら神仏に救いを求めることが出来ないのです」それは、自らが神仏と同じ性質を持っているのに否定したからです。（少し説明が必要かもしれませんが、省略します）
私たち宗教者が世界平和を祈る、震災等で亡くなられた方をご供養する、又、新型コロナウイルス疫病退散を祈るとは、そのような行為であります。
あおさんの真摯な思いは届けられますが、祈りとはそのようなものであります。
このような有名な方の死を通じて、私たちは多くのことを学んでいます。
そして、少しでも自分自身の生き方に指針となればと思います。
ご相談ありがとうございます。
私も同じ気持ちでおります。
8月には新曲が発表されると聞いておりました。
残念でなりません。
私たちにできることはあります。
まずは心からご冥福をお祈りすること。
そして、その方のことを忘れないことです。
福山雅治さんからの事務所の後輩の死についてのコメントです。
「まだ受け止めきれていないのですが」と前置きした上で、「彼が生きてきた証である映像作品や歌、これから公開される作品をどうぞ変わらずに、むしろ今まで以上に見てやってください。そして応援してください。彼の表現した作品を愛してください」
このことが何よりも故人に対する供養になります。
そして、これが私たちにできることです。
