息子の将来が不安でたまりません
息子が脳腫瘍を克服し、幼少時から夢だった職にようやく就くことができました。息子は心から歓び、やる気と希望を抱いて入職したのですが、入職後すぐから4ヶ月間過酷なパワハラを受け自殺未遂を起こしました。ずっと辛い思いをしていたことを誰にも言わず我慢していた息子の心中を思うと、苦しくて涙が止まりませんでした。
職場とも相談し改善が得られたことから息子も一度は奮起しましたが、その後は糸が切れたかのように仕事への意欲が無くなっていきました。そばに居て何度も話を聞き息子の傷が癒やされるようにと寄り添いましたが、息子はその後2度家を飛び出し「音楽をやる、関東に行く」と先月突然辞職してしまいました。音楽に興味はありましたが楽譜すらまともに読めない状況で、何を突然と私達も戸惑いました。
根っからの真面目で冷静で優しいだけが取り柄だった息子ですが、まるで人が変わってしまったかのように周りが見えず、今はもう私達の声も届きません。
関東にあてなどありません。しかし「今月中には関東に行く」と、仕事や住居をインターネットで遠隔で探している状況です。収入すら今流行りの広告収入で得るなどど現実味のないことを言っています。
これ以上息子を止めても、また自殺などと良からぬことを考えてしまうのではないかと、強く諭すことも出来ません。
息子なりに変えたいことがあるのではないか、もう息子を信じて行かせてみてはどうか、自分でやってみれば厳しさも身に染みるのではないか…とも思うのですが、私が想像する先には彼が幸せでいる姿が見えないのです。(これも私がそう決めつけているだけなのかもしれませんが…)
なぜこうなってしまったんだろう、どうすればよかったんだろう、どうしたら彼を救えるのだろう
半年間毎日思い悩んでいます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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親が子にしてあげられる事
拝
そうですか
さぞかしお苦しい事でしょうね。
未来は当然誰にも解らない事であり、先に絶望と早すぎる死があるのか、素敵な出会いと成長や充実した時間が待つのか。
これは、誰にもわかりませんよね?
実は、人の人生を悪くする思考法がありまして。それは、過去の失敗体験を、繰り返して思い出す事とその経験を元に未来の不幸を案じ現在には何も行動出来ない無気力に襲われたり、もしくは悪い行いや考えにとらわれる思考法です。
ガジュマルさんも、こうした思考で息子さんの未来を心配しておられると思います。
息子さんの未来に色んな理由をつけて「無理でしょ」と言うのは簡単ですが、誰にその未来が分かるのでしょうか?
大人になろうとする息子さんに何をしてあげられるか。
私は高校に行かずして息子さんと同じ音楽の道を志し、家を飛び出し、挫折し様々な仕事を遍歴し、こうして自分の弱さや多くの挫折経験を元に違った形で僧侶という仕事をさせて頂いてます。
その経験の中で言えるのは根拠のない自信を親や先祖、また多くの出会いに頂いて、ここまで支えられてきたという事です。
特に母親の「あなたならなんかやれると人だと思っているわ」「心配だけど不思議と悪くなる気がしない」
と言った未来に対する一貫した言葉は、どんな時も私の見えない支えになってきました。
母親の心配は尽きないものです。
ですが憂いや心配ではなく息子さんに必要なのは根拠の無い自信だと思います。
ご先祖様の話やガジュマルさんやお父様の良い所凄い所を聞かせて、「貴方にもその血が流れてて必ず守ってくれるからどんな世界に行っても大丈夫よ」
と励ましてあげて下さい。
たいしたことはは出来ませんが
明日の朝は息子さんの未来に幸福が訪れますようお祈りさせていただきます。
合掌
質問者からのお礼
ご多忙の中 回答いただきましたこと、心より感謝いたします。
「人の人生を悪くする思考法」この考え方にハッとさせられました。思えば私は、あの時こんな不幸なことがあったから今度もこうなるのではと、悪い方悪い方に考える傾向にありました。幸せだと感じると次に必ず苦悩が訪れるような人生であったため、幸せを素直に「幸せ」だと感じることも恐れていました。私はこういう考え方から変えていかなければいけないのかもしれません。
勇気を下さり本当にありがとうございました。